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僕&macbexとIFの世界

小説や遊戯王(インフェルニティ)や日常の事などを雑記していきます。

俺的小説賞の結果が出たぜ!

2013-09-05 13:23:08 | 小説
皆さんからお題を貰って書き上げた短編連作を、賞に出したのですが、
結果は残念ながら落選orz
まあ前回受賞者は獲れないってのが最初から決まっていて、
作品を供養する形で提出したので特に驚きはありません。
評価が載っていたので、気になる人は良ければどうぞ。



135 :62(作品2への感想①):2013/09/02(月) 20:56:48.30 >>106
2番(←管理人)の作品について

うめぇです。普通に市販の小説を読んでいるのと(おおむね)遜色ない感触で、自然と読み進めることに意識を集中させられちゃいましたね
作品全体を、一場面一場面を、文章の一塊ずつをちゃんとデザインしてる、意図して構成していることがよくわかります。
ともかく文章の書き方は、可読性を高める上で、作品世界を構築する上で、とても成功している、と感じました

率直にいって、ちょっとファンになりましたね
書き手であるHJ氏の作品をもっと読みたくなって、第一回・第二回の投稿作も読ませていただきました。

個人的な好みの順では、環状線センセーション>ジムノペディ>浴槽内深海探検
ですね。浴槽内深海探検は前回の受賞作ですが、私にはちょっと背伸びをしているように感じました。
題材的にも、書き方的にも。
ジムノペディは秀抜な描写が光りますが、それがやや贅肉になってしまっていたような。
今回の環状線センセーションが、もっともエンタメ的な構成や文章を意識しているように見受けられました
三回とも方向性が異なるので、いろいろ試しているのか、器用な方なのか、とても興味が沸きましたね

んで、肝心の環状線センセーションについてですが、長くなるのでレスを分けます

136 :62(作品2への感想②):2013/09/02(月) 21:06:10.06 >>106
まず一読した時に感じたことを時系列順に垂れ流しから
・第一話
 ああ、ハイワナビ文体(私の造語です)だな。こなれていて読みやすいわ
 語り手は小学生くらいなのかな~その割に地の文では賢げだな
 語り手の友達の女の子、怖いな。頭良すぎる演出としてはすてきだな
 カラスきもくていいな
 あれ、もう終わりか。よくわかんねーな
・第二話
 あーなんだかとても「現代」だな。同時代性へのシンクロ率たけえな
 少ない字数でキャラ立ってんな
 終わり方、最後の一文が特にいい
・第三話
 イミフ……wしかし読んでいけちゃう不思議
 「触れたい」という行為がわかりません以下のやりとりはちょっと陳腐だな
 ……結末がよくわかんないお
・第四話
 なるほど、これ短編連作だったな。つながってるのね
 「繭」の声はSACのアオイですね、わかります
 おお、なんだか話は核心へ
・第五話
 (途中で第一話を読み返す)
 お、おぅ、悠真くん、うんおぼえてた、おぼえてたよ~?忘れてたわけじゃないよ~?
 ん、殺人を始める動機、唐突だなw天才なのにとち狂ったのかw
 え、お兄さんなんで知ってたの
 ん、悠真って当時18歳だったのかよ。てことは秋山が当時11歳。。(一話を読み返す)
 ……悠真はとても頭が悪いようだ。11歳の女の子に四回説明されないとわからないとか
・読了。
 おお、愉しかったな。しかし、結局、つまりこれって、「繭」の存在の説明がつかないぞ
 俺が読み解けていないだけで、ちゃんと説明されてるのかな?まーいいや

【作品内容について誤解している箇所もありますが、そのままにしてあります。③に続く】 

137 :62(作品2への感想③):2013/09/02(月) 21:36:26.44 >>106
読んでいる時間はとても愉しく、どう展開するのか常に楽しみな感じで読了に至りました
ですがストーリーの核心についていろいろ疑問が残ります
・JRのシステム内に存在した「秋山サイト」フォルダは第三話がきっかけで解凍され、「繭」に乗っ取られた……ってことかな
 しかしなんで第三話がトリガーになってるのか、よくわからない。第三話は、全体の中で最も機能性がわからないです。読んでて快楽度の低いパートでした
・しかし、そもそも誰がどうやって「秋山サイト」フォルダをJRのシステム内に配置したのか
 秋山の残留思念……幽霊、とでも理解すべきなのか????それともエロ画像収集家の兄ちゃんがやったのか?
・「秋山才人」とフォルダ名の「秋山サイト」で表記で異なってる理由は何? 

上記はまじでわかんないです。
わかんなくても、読んでる最中は楽しいんですけどね。小説は一文一文読んでいる瞬間を楽しむ娯楽だと思っているので、私はそれで満足です
しかし……これだけ書くのが達者な作者なら、最後にはちゃんとわかるように説明してくれるだろうという信頼感があったのも事実。
なので読み終えたときに、ちょっと裏切られた気分になりました。

前回までの作品がかなり単純な、メインの軸一本だけを重点的に描いていく作品だったのに比して、今回は様々な要素を複合して構築しようという挑戦的な意図を感じます
その分、ストレートなインパクトや完成度は落ちたように感じます
演出や構成の面で、読者にどの程度理解させるのか、どの程度伏せて書くのか、そのさじ加減にちょっと失敗している気がします。きっと次は上手くいくんじゃないでしょうか

ああ、そうだ。この作品世界は、みんなコミュニケーションが上手に成立してないのが素敵ですね。
小此木先輩は徹底して陰謀論者だし、兄貴さんの秋山の殺人の理由への理解も一方的な思い込みですし
二話・四話と出番の多いヒッキー妹はそもそもコミュ障ですしw各話同士の関係も、そういう目で見ると、噛み合っているようで噛み合ってない感じが、狙いなのかなと思ったりもします
相互了解が成立しているようですれ違っている世界。とても現代的センスだな、と思いました。
是非、次回作を読みたいです! いつかあなたの本が本屋に並ぶ日が来るのを待っています!

138 :62(作品2への感想④):2013/09/02(月) 22:04:45.39 蛇足的ですが、もう少しだけ。
読み手としてはですね、もっと、小此木やら兄貴やら妹やらの話が読みたいです
彼等、普通の人間のやりとりが、とても楽しいので。

第三話がちょっとつらかったのは既に書きましたが、第一話も、連作のつかみとしては弱いと思います
正直、このパートからはこれから先どういう方向に物語が進むのか予測不能です。
掌編としても決着が曖昧だし、次へのヒキにはなってないかな、と思いました。
もしこれが長編の冒頭だったら、ここらで見切りをつけます、多分。
短編連作なんで、「よくわかんなかったが気を取り直して次に行こう」と思えたんですねー

五話まで進んで、このパートが悠真くん殺害のシーンだと誤解したのは②で書いたとおり。読み返して、これが殺される直前の描写なのかなあ??
そのくせ、あきちゃんにその事を話した、と言ってるし、よくわかんないなあ?なんて思ってました……。
この件に関しては私の読み落としもあったんですが、時系列、わかりにくいですよね
悠真くんはカラスに遭遇した6年後、再びカラスと揉めて殺されるわけですね
んで7年後に秋山がカラスを殺す、と。

これ書き方の問題というよりは、話の核心を五話に集中させすぎ、第一話が物語に必要な情報的に薄すぎているからじゃないかと思います
まーこのあたりは、他人がとやかく言うことではないですね
HJ氏ならきっとご自分でよりよい作劇を為す手法を開発できると思いますので。
では、蛇足終了~

かなり嬉しかった!
こんなにしっかり読んでくれる人がいるのは感激ですね……。

では頭を切り替えて次の賞を考えようと思います。
今投稿中の作品は4本になりました。
月に吠える文学賞 ジムノペディ改稿版
MF文庫J 人工羊
富士見書房 MIC改稿版
一迅社文庫 AS改稿版
近いところだと、10月に月に吠えるとMF文庫の発表があります。
どちらも自信はあるので、入賞してくれるといいなぁ……

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (蠍座)
2013-09-05 16:19:38
お、お題が無茶ぶりだったから……?

私あのシリーズ大好きです
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Unknown (カラス)
2013-09-05 16:28:21
お題は絶妙でしたよ笑

好きな人は好きって作品みたいですね。
また同じキャラで別の話を動かす予定です。
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