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僕&macbexとIFの世界

小説や遊戯王(インフェルニティ)や日常の事などを雑記していきます。

ジムノペディも大詰めです。

2012-12-04 06:49:34 | 小説
現在朝6:50分
今までずーーーっと書いてました。
でもそのお陰で第四章の終わりまでかけた。後は最終章。

とりあえず、肝になる第四章「絞首台」 が
満足のいく形で作れたのが良かった。
絞首台で言いたいのは受験の悲惨さでした。
でも、ただ「辛いー」とか「苦しいー」とかやっててもリアリティに欠けるから、
自覚がないまま狂っていく人を作中に登場させて、
受験を終えた主人公に客観視させるって手法を取りました。

鬱々としたシーンだけど、できるだけ描写は清々しく作り、
その奇妙な静けさを演出できたらなーって感じ。

あと、この作品のテーマ曲になっている「絞首台」なんだけど、
これは受験で「落ちる」を絞首台での処刑に喩えていて、
ラストではさらにもう一つの「落ちる」を提示して「そこで繋がるのか!」と唸らせられたらいいなー(願望)。

「俺的小説賞」の感想欄に、ジムノペディの感想が書かれてて嬉しかった。
何気銀賞候補にも選ばれてたし、この賞の存在は良い動力源になりました。
第二回がまた行われるみたいなので、そちらにも参加したいですね! 次は金を取るぞー!

打って反省打たれて感謝

2012-11-29 19:36:46 | 小説
後輩から教わった言葉です。

なんだこのM男、とは思わないでください。
なんでも剣道では有名な言葉なのだそうです。
たしかになーと深々と感心しました。

この言葉は他のことにも当てはめることが出来て、例えば小説でも、
厳しい批評を貰ったときは感謝して
褒められたときは反省する。
それが大切なんだと思います。
褒められて上せてたら、次のステップには進めませんからね。
一秒前の自分を否定し続けることがつまり、成長なのかも知れません。

この風邪のせいで、立川文学賞への作品が終わりませんでしたorz
いや、風邪も一因としてはあった。でも、必死で頑張ってたら、きっと書き終えていたんだろうなぁ。
そう考えると、今回は反省しなければいけません。(誰にも褒められては居ませんがw)
まだまだ未熟な自分ですが、成長するためには(いろいろな意味での)場数が必要だと感じているので、
与えられた猶予期間を精精活かしたいですね。
まずは「(長編)ジムノペディ」を書き終える。

智恵子抄

2012-11-24 12:49:15 | 小説
という作品を今、国語の時間で扱っています。

ここで読めます。

舞姫→智恵子抄
に続いたのは狂ってしまう女を愛した男って所と半分ノンフィクションって
ところが共通していたからだと思います。
中でもレモン哀歌は管理人のお気に入りです。以下で引用しようと思います。

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レモン哀歌
                     高村光太郎

そんなにもあなたはレモンを待つてゐた
かなしく白いあかるい死の床で
私の手からとつた一つのレモンを
あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ
トパアズいろの香気が立つ
その数滴の天のものなるレモンの汁は
ぱつとあなたの意識を正常にした
あなたの青く澄んだ眼がかすかに笑ふ
わたしの手を握るあなたの力の健康さよ
あなたの咽喉に嵐はあるが
かういふ命の瀬戸ぎはに
智恵子はもとの智恵子となり
生涯の愛を一瞬にかたむけた
それからひと時
昔山巓でしたやうな深呼吸を一つして
あなたの機関ははそれなり止まつた
写真の前に挿した桜の花かげに
すずしく光つレモンを今日も置かう


                           「智恵子抄」より
----------------------------------------------
これは、一言で言ってしまうと
分裂症になってしまった最愛の人がレモンの酸っぱさで一瞬正気に戻る
ってシーンです。感嘆してしまうくらい美しい文章で、読むたびに新しい発見があります。
先生からこんな質問をぶつけられました。

どうしてこの作品の真ん中にレモンが据えてあるのか?

正解は「酸っぱさ」だと仰ったのですが、
自分はまた別の捉え方をしていました。

レモンに置ける文学的立ち位置
は、一貫しているところがあると自分は思います。
檸檬と訊いて思い出すのは、噂のレモンテロリスト・梶井基次郎です。
彼の作品で取り扱っている「檸檬」と、高村光太郎が取り扱っている「レモン」には、明らかな共通点がある。
それはレモン(二つをこの言葉で共通させる)を(カオスの反対)【コスモス】として扱っている点だ。

・光太郎は分裂症(カオス)に掛かった最愛の人にレモン(コスモス)を与える。そして一瞬の正気を取り戻させる。
・基次郎は雑然とする本屋(カオス)の中に檸檬(コスモス)を仕掛ける。そしてその雑多な空間を破壊する。

どちらも、レモンは混じりけのない物体として捉えられていて、
それが結局、千恵子の精神を現界させる。本屋を整然とさせる。
レモンがどうして「混じりけのない物体」として捉えられているのかというと、
そこには先生が述べたとおりの一貫した「酸っぱさ」「黄色さ」が存在するのだと思う。

五感に訴えた作品
ってのを書くのは本当に難しい。でも、素晴らしい作品っていうのは往々にしてそれらの課題をクリアしている。
このレモン哀歌では読んでいる間に唾液がすごい貯まる(笑)
条件反射に過ぎないことだけれど、読者がレモンを実物の物として捉える切っ掛けになる重要な反応なので、
ここまで計算づくでやっているのは本当に凄まじいことだと思う。

秘密にしてたけど、「俺的小説賞」ってのに小説出してました

2012-11-24 04:03:13 | 小説
ジムノペディ
は元々「短編」として書いていて、なかなか納得の行く作品に仕上がったから
短編連作という形で「長編」に仕立て直そうとしています。
今回の応募はジムノペディ単体でどこまで行けるかを試してみたかったから、って理由がある。

進行や発表が「速く」て「スマート」で、とても楽しい賞でした。
参加者・企画者の方々には心から御礼を言いたい。

でも、自分の筆力が及ばなかったのは正直悔しい。
自分には人生経験って言うディスアドバンテージがあるけど、
思春期という「一番感情が揺れ動きやすい時期」に生きているって言うアドバンテージがある。
ディスアドを如何に少なくしてアドを如何に利用するか。これが管理人の信条なので、
この敗北をバネに長編としてジムノペディを完成させたいと思う。

卒業制作

2012-11-16 23:10:10 | 小説
文芸部で卒業制作を作ることが決まったみたいですね。

そのテーマというのが
同一人物を主人公にした小説群
です。

まあいいんじゃないですかね。
ただ、こういう縛りでやると言った以上、
最期までやり通したいですね。