からすうりが赤く色づき初めていました。普段なら、「かわいいなぁ、、、、秋ねぇ、、、、。」などと思いつつ眺めるのですが
今朝は実は違いました。
なぜなら、今 深夜に 山崎豊子さんの「二つの祖国」を読んでいるのです。
先日 読んだ箇所の中に 第二次世界大戦中、フィリピンの山奥で負傷した日本兵が「傷にはからすうりの汁を塗るといい。」というので
探し歩いて付けた、という所があったから、、、、、。
もちろん、戦争なんて知らない世代ですし、ほんの少しだけ影響を受けた母もあまりしゃべりたがらないし 実際の所は良くわからないのですが、、、、。
でも、この本は 資料集めを綿密に行う、という著者だけに 実際に起きたことをそのまま見ながら書いているかのようで驚きました。
いままで、どうしても繋がらなかった ナチス、ラストエンペラー、プリンセスヒロ、戦場のメリークリスマス、大地の子、さとうきびの唄（その他沢山） 等々の映画や小説、
南京大虐殺、満州事変、ポツダム宣言、原爆投下、東京裁判（その他、沢山）などの大きな出来事や、現在の靖国参拝に関して、、、、、等々
やっと頭の中で全部繋がった気がします。すごい、、、、、、。
日系二世のアメリカ人から見た戦前、戦後にかけての怒濤の時代を描いていますが 非常に良くわかった、、、。（その分、長い。上中下巻）
もし、私が歴史の先生だったら、夏休みの宿題にこれを読ませるかなー。
読んだから、何が出来る、という訳では無いけれど
知らない、という事よりはましかも、、、、と思いつつ たかだかからすうり一個を前にしばし考えてしまったわたしなのでした、、、、。
