こんにちわ、ベーゴです。
もうすぐ春、春といえば異動・お引越しの季節、ここダラスにおいても、
親しくさせていただいた方々が日本に帰られるとお聞きしております。
そこで! 日本ご帰国の方々のお役立ち情報として、ラーメン界のBEVOこと
不肖・ベーゴが、帰国時に美味しいラーメンを食べ歩きます。
そして、ベーゴ流のお店分析をトッピング。今回はその第一回です。
さて、連載の記念すべき一杯目は関西にて
天理サイカラーメン
関西の方にはお馴染み、すっかりチェーン店として定着しつつあります。
お勧めはやはり サイカラーメン
鍋でピリ辛で煮込んだ白菜ベースのトロミソース・具が、細ストレート麺にのります。
麺は卵の含有量が高くコシあり、具の旨みたっぷり、結構やみつきになります。
お勧めはネギ入り、味がさらに引き締まります。
欲を言えば、細めんがトロミに負け、麺の存在感が乏しいこと。
また、カラ揚げ、チャーハンなど家族向け総合ラーメンレストランを
標榜していると思われ、今後はラーメンの革新というか新メニューへの期待は
乏しいかも。
さて、お次は東京は池袋です。
私が東京に住んでいた10年前、ラーメン激戦区といえば新宿・環八だった
のですが、今は池袋が熱い!ということで急遽池袋へ。
成田Transitの限られた時間でしたので、2杯のレポート、何れも初訪問です。
蒙古タンメン中本
さすが池袋No1店、店から溢れる行列に待つこと20分で券売機へ。
トライしたのはもちろん、看板ラーメンの「蒙古タンメン」
これは衝撃です。これまで多くのラーメンを食べましたが、
インパクト、見た目、味の独創性では、あのラーメン二郎に匹敵します。
中太ちぢれ麺に、激辛野菜煮込み、そして激辛マーボの組み合わせ。
麺とのからみ具合が絶品、しかもスープは辛さに負けない旨みをしっかり
主張しており、全て飲めてしまいます。
皆さん汗だくで頬張っていますが、激辛好きの人(私も)には
ちょうど良い辛さでしょう。これは今回のベーゴのイチ押しです。
今回は2杯目があったのでパスしましたが、ご飯に合う合う感じです。
辛さが苦手な方には味噌タンメンがお勧めらしいです。
油が浮いて熱いので、最初の一口で火傷しないようにね。
ちなみに、2代目店主・白根誠氏は先代・中本氏の味にほれ込んでのれんを継ぎ、
大きく発展している模様。店内には、「先代の味を守り」とあり、
蒙古タンメンへの白根氏の深い愛情を感じます。
店員さんは「誠」の文字をTシャツの背に、狭い厨房で頑張っています。
勢いあるラーメン店そのまま、いい感じです。
そしてベーゴ分析、驚くべきはその超高効率経営!
一日700人が来店で日商はざっと50万円、しかもお店はメイン通りから1本入った、
さらに不利な2階(賃料安い)、広さはざっくり15坪・15席ですので
客回転は約50回!! レストランビジネスでは驚異的な数字です。
きっととんでもない利益を出しているはずです。
(推定利益は敢えて書きませんが…)
おまけ:後世に残したい「中居遺産」(金スマ)に食では唯一登録されています。
池袋2杯目は、ラーメン界で話題の古谷一郎店主が率いる
なんつっ亭
売りは、九州トンコツラーメンに、にんにくを焦がして作る黒い「マー油」。
この黒が白いスープを覆い、臭みもなく香ばしく戴けます。
白いトンコツラーメンによくある細麺・極細麺ではなく中太ストレート麺を
持ってきた点は当たりです。マー油が絡みやすいです。
一方、ドンブリが軽く、安っぽいです。実際の大きさ以上に小さく見え、
折角の盛り付けも小さくまとまった印象で、お店のワイルドな印象と
ちぐはぐです。コスト重視でしょうか?
お勧め度は、トンコツが好きな方は一度はどうぞ、という感じです。
味のりはスープと合うので、追加がお勧めです。
本日2杯目ということで不利な条件であったことは忍びないのですが、
インパクト、独創性、味わい、爽快感(ラーメンを食べ終わり、のれんを
くぐる際の、ベーゴ独自の総合満足指数)は蒙古タンメンが圧勝です。
そしてベーゴ分析。ラーメン以外で気になったのは、古谷氏のビジネス展開です。
元暴走族のラーメン店という、ありそうでなかったポジショニング、
古谷氏を前面に押し出した展開は知名度向上に大いに貢献したのでしょうが、
店内は「うまいぜベイビー」「立ちション禁止」だのやたら文字ばかり。
また、古谷氏を模したキャラが踊るタオル、携帯ストラップ、Tシャツ、
なんとラーメン入浴剤までキャラクター化。
ラーメンエンターテイメントというこれも新しい領域を標榜しているのかも知れません。
純粋にラーメンを楽しみたい客(あくまでお好みですが)にとってはToo Muchかも。
ちなみに、持ち帰りラーメン「おうちでなんつ」は500円だったので、
具も入っていると思いきや麺・スープのみ!
これで500円は高いっつーねん、古谷さん。
古谷氏のキャラとお持ち帰りラーメン
店員さんはと言えば、お店のオペレーションは無駄なく、持ち回りが明確で、
清潔な店内、全員の復唱、お客の顔を見た挨拶、お湯きりの必死な姿など
非常に気持ちよく、チームワークは抜群でした。
但し、池袋店のお客の入りは半分程度。(午後1時半ごろ)
埋まらない座席とキャラクター展開の華やかさ、そして必死な店員さんの
お見送りという、何ともちぐはくな印象の中、成田へ向かいました。
果たして、店主はロイヤルティ収入だけでなく、この夢を持って入店した
若い店員達の未来を背負えるのか。。。
以上で第1回レポートはお終いです。お読み戴きありがとうございました。
帰国時限定ですので、今後は不定期ですが更新していきます。
レポートして欲しいお店などありましたらドシドシお寄せ下さい、
大阪・阪神、そして東京圏のお店であればOKです。
もうすぐ春、春といえば異動・お引越しの季節、ここダラスにおいても、
親しくさせていただいた方々が日本に帰られるとお聞きしております。
そこで! 日本ご帰国の方々のお役立ち情報として、ラーメン界のBEVOこと
不肖・ベーゴが、帰国時に美味しいラーメンを食べ歩きます。
そして、ベーゴ流のお店分析をトッピング。今回はその第一回です。
さて、連載の記念すべき一杯目は関西にて
天理サイカラーメン
関西の方にはお馴染み、すっかりチェーン店として定着しつつあります。
お勧めはやはり サイカラーメン
鍋でピリ辛で煮込んだ白菜ベースのトロミソース・具が、細ストレート麺にのります。
麺は卵の含有量が高くコシあり、具の旨みたっぷり、結構やみつきになります。
お勧めはネギ入り、味がさらに引き締まります。
欲を言えば、細めんがトロミに負け、麺の存在感が乏しいこと。
また、カラ揚げ、チャーハンなど家族向け総合ラーメンレストランを
標榜していると思われ、今後はラーメンの革新というか新メニューへの期待は
乏しいかも。
さて、お次は東京は池袋です。
私が東京に住んでいた10年前、ラーメン激戦区といえば新宿・環八だった
のですが、今は池袋が熱い!ということで急遽池袋へ。
成田Transitの限られた時間でしたので、2杯のレポート、何れも初訪問です。
蒙古タンメン中本
さすが池袋No1店、店から溢れる行列に待つこと20分で券売機へ。
トライしたのはもちろん、看板ラーメンの「蒙古タンメン」
これは衝撃です。これまで多くのラーメンを食べましたが、
インパクト、見た目、味の独創性では、あのラーメン二郎に匹敵します。
中太ちぢれ麺に、激辛野菜煮込み、そして激辛マーボの組み合わせ。
麺とのからみ具合が絶品、しかもスープは辛さに負けない旨みをしっかり
主張しており、全て飲めてしまいます。
皆さん汗だくで頬張っていますが、激辛好きの人(私も)には
ちょうど良い辛さでしょう。これは今回のベーゴのイチ押しです。
今回は2杯目があったのでパスしましたが、ご飯に合う合う感じです。
辛さが苦手な方には味噌タンメンがお勧めらしいです。
油が浮いて熱いので、最初の一口で火傷しないようにね。
ちなみに、2代目店主・白根誠氏は先代・中本氏の味にほれ込んでのれんを継ぎ、
大きく発展している模様。店内には、「先代の味を守り」とあり、
蒙古タンメンへの白根氏の深い愛情を感じます。
店員さんは「誠」の文字をTシャツの背に、狭い厨房で頑張っています。
勢いあるラーメン店そのまま、いい感じです。
そしてベーゴ分析、驚くべきはその超高効率経営!
一日700人が来店で日商はざっと50万円、しかもお店はメイン通りから1本入った、
さらに不利な2階(賃料安い)、広さはざっくり15坪・15席ですので
客回転は約50回!! レストランビジネスでは驚異的な数字です。
きっととんでもない利益を出しているはずです。
(推定利益は敢えて書きませんが…)
おまけ:後世に残したい「中居遺産」(金スマ)に食では唯一登録されています。
池袋2杯目は、ラーメン界で話題の古谷一郎店主が率いる
なんつっ亭
売りは、九州トンコツラーメンに、にんにくを焦がして作る黒い「マー油」。
この黒が白いスープを覆い、臭みもなく香ばしく戴けます。
白いトンコツラーメンによくある細麺・極細麺ではなく中太ストレート麺を
持ってきた点は当たりです。マー油が絡みやすいです。
一方、ドンブリが軽く、安っぽいです。実際の大きさ以上に小さく見え、
折角の盛り付けも小さくまとまった印象で、お店のワイルドな印象と
ちぐはぐです。コスト重視でしょうか?
お勧め度は、トンコツが好きな方は一度はどうぞ、という感じです。
味のりはスープと合うので、追加がお勧めです。
本日2杯目ということで不利な条件であったことは忍びないのですが、
インパクト、独創性、味わい、爽快感(ラーメンを食べ終わり、のれんを
くぐる際の、ベーゴ独自の総合満足指数)は蒙古タンメンが圧勝です。
そしてベーゴ分析。ラーメン以外で気になったのは、古谷氏のビジネス展開です。
元暴走族のラーメン店という、ありそうでなかったポジショニング、
古谷氏を前面に押し出した展開は知名度向上に大いに貢献したのでしょうが、
店内は「うまいぜベイビー」「立ちション禁止」だのやたら文字ばかり。
また、古谷氏を模したキャラが踊るタオル、携帯ストラップ、Tシャツ、
なんとラーメン入浴剤までキャラクター化。
ラーメンエンターテイメントというこれも新しい領域を標榜しているのかも知れません。
純粋にラーメンを楽しみたい客(あくまでお好みですが)にとってはToo Muchかも。
ちなみに、持ち帰りラーメン「おうちでなんつ」は500円だったので、
具も入っていると思いきや麺・スープのみ!
これで500円は高いっつーねん、古谷さん。
古谷氏のキャラとお持ち帰りラーメン
店員さんはと言えば、お店のオペレーションは無駄なく、持ち回りが明確で、
清潔な店内、全員の復唱、お客の顔を見た挨拶、お湯きりの必死な姿など
非常に気持ちよく、チームワークは抜群でした。
但し、池袋店のお客の入りは半分程度。(午後1時半ごろ)
埋まらない座席とキャラクター展開の華やかさ、そして必死な店員さんの
お見送りという、何ともちぐはくな印象の中、成田へ向かいました。
果たして、店主はロイヤルティ収入だけでなく、この夢を持って入店した
若い店員達の未来を背負えるのか。。。
以上で第1回レポートはお終いです。お読み戴きありがとうございました。
帰国時限定ですので、今後は不定期ですが更新していきます。
レポートして欲しいお店などありましたらドシドシお寄せ下さい、
大阪・阪神、そして東京圏のお店であればOKです。
関東のラーメン屋さんはいずれも支店ですが、実際にお味はどこも統一されて一緒なのでしょうか?
ご存知ですか??
ところで味の統一の件ですが、これはフランチャイズ、もっと言えば店主の方針によります(当たり前か)。例えば、ラーメン二郎は店によって、或いは店においてもスープの出来で味が違います。佐野さんのしなそば屋も、のれん分けと「半のれん分け」みたいな店があります。西宮の「しなそば屋一光」はしなそば屋の味ではありません。
長くなりましたが、お勧め店などありましたら教えてください。
①九段の斑鳩
②新宿の武蔵
③そして意外と知られていない高円寺の田ぶし
です。①②は有名店で知ってますよね。
私のお勧めは下記の通りです。
①ラーメン二郎(三田本店~関東にのれん展開)
②支那そば 淳(大阪梅田、塩ラーメン絶品)
③はまや(大阪梅田、魚介だしの重層スープ)