今日、山手線に乗っていて、久しぶりに中吊り広告のコピーに注目してしまいました。それは公共広告機構の広告ですが、本当に久しぶりにコピーパワーを感じました。それは
カレシの
元カノの
元カレを
知っていますか。
というもの。このキャッチコピーに続いて“エイズ検査は、あなたにも、必要です。”となっているのです。山手線の中吊り広告なので、ご覧になった方も多いと思います。ひょっとすると山手線以外の電車にも掲載されいるかもしれませんが…。
一般の商品広告では、ずいぶん前から「もう、コピーでモノ売れる時代ではない」など、元コピーライターの私としてはちょっと寂しい状況だったのですが、やっぱりこういうジャンルでは常にいいコピーが出てきますね。
それでは何がいいか? 私の分析です。まず“コンドームを使いなさい”というような説教的な口調じゃない。安心して“ナマ”で楽しむためにという現状追認の読み方もできる。そして“カレシの~”と始まる事から女性を明確にターゲットにして、日常の女性の盲点を衝いている点。そしてコピーのコンセプトはもちろん、頭の“カレシ”が漢字でなく、最後が“?”ではなく“。”で終わるところに感じるのですが、たぶん若い女性のコピーライターを採用した事による同世代感覚の日本語表記。さらに深読みするなら、男がエイズ拡大の原因というデータみたいなのがあって、それすら反映しているのではないかとも感じられます。
これで、どれだけエイズ検査を受ける女性が増えるかどうか、受け皿の問題もあるでしょうから直接の効果は“?”です。でも、女性の頭の中に“エイズへの近さ”を刷り込む効果は十分だと思います。そんな訳で久々に力強いコピーパワーを感じたのでした。
そしてもうひとつ驚いた事は、この広告を山手線(公共交通機関)の中吊り公告として企画し、掲載を許可した事です。今までだったら、どこかに「大人の配慮」があったと思うのですが、今回は性の問題をあらゆる人が目にする場所にさらすという決断があったと考えられます。
まあ、それだけエイズの危機が日本中で拡大しいるという事なのでしょう。
カレシの
元カノの
元カレを
知っていますか。
というもの。このキャッチコピーに続いて“エイズ検査は、あなたにも、必要です。”となっているのです。山手線の中吊り広告なので、ご覧になった方も多いと思います。ひょっとすると山手線以外の電車にも掲載されいるかもしれませんが…。
一般の商品広告では、ずいぶん前から「もう、コピーでモノ売れる時代ではない」など、元コピーライターの私としてはちょっと寂しい状況だったのですが、やっぱりこういうジャンルでは常にいいコピーが出てきますね。
それでは何がいいか? 私の分析です。まず“コンドームを使いなさい”というような説教的な口調じゃない。安心して“ナマ”で楽しむためにという現状追認の読み方もできる。そして“カレシの~”と始まる事から女性を明確にターゲットにして、日常の女性の盲点を衝いている点。そしてコピーのコンセプトはもちろん、頭の“カレシ”が漢字でなく、最後が“?”ではなく“。”で終わるところに感じるのですが、たぶん若い女性のコピーライターを採用した事による同世代感覚の日本語表記。さらに深読みするなら、男がエイズ拡大の原因というデータみたいなのがあって、それすら反映しているのではないかとも感じられます。
これで、どれだけエイズ検査を受ける女性が増えるかどうか、受け皿の問題もあるでしょうから直接の効果は“?”です。でも、女性の頭の中に“エイズへの近さ”を刷り込む効果は十分だと思います。そんな訳で久々に力強いコピーパワーを感じたのでした。
そしてもうひとつ驚いた事は、この広告を山手線(公共交通機関)の中吊り公告として企画し、掲載を許可した事です。今までだったら、どこかに「大人の配慮」があったと思うのですが、今回は性の問題をあらゆる人が目にする場所にさらすという決断があったと考えられます。
まあ、それだけエイズの危機が日本中で拡大しいるという事なのでしょう。