先週末、健康診断の結果を教えてもらいに近くの病院に行ってきました。
結果は過去2年と同様に、悪玉コレステロール値だけが高くて、あとの数値はすべて健康の範囲内、つまり「問題」なし。
診断のときには「遺伝資質だから要治療だ」と言っていた医師も、「今すぐ治療が必要なワケではないけど、食事に気をつけるとか、運動するように心がけてください」と、なぜかトーンが下がっていた。中性脂肪もHDLコレステロールも全然問題なく、他に悪い数値がなかったので治療を強制できなかったのでしょうか?
それにしても、僕が「コレステロール値が高いのは母も一緒」と医師に伝えたときは「遺伝なのだから食事療法は意味がない」と断言していたのに、今度は「食事に気をつけて」と・・・僕は診断書を携え、さかさずホルモン屋へ祝杯をあげに行きました。肝臓の数値はOK、あとは遺伝なんだから気にしません。
で、この健康診断は、以前メタボリックシンドローム判定といわたものに区独自の検査項目を加えた健康保険加入者向けの無料のもの。自営業の僕としては助かっているけど、これってどれだけ意味があるのか?
そもそも、メタボリックの人は診断を受ける前からわかるでしょ、というのがひとつ。これだけ数値が悪いのだからと示して、治療を受けさせるきっかけにはいいと思いますが。
ただ、それにしても前回も書いたように遺伝の問題もあると思うのです。「一般の基準から見れば悪い数値かもしれないけど、これは我が家の家系の共通体質。だけどみんな長生きしている」という人に治療を行ってどれだけ意味があるのでしょうか?
それ以上に、家系にも関係なく静かに体内に育っている病いの元を見つけてくれたらいいと思うのですが、それには検査項目が少なすぎますよね。まあ、ここいらが無料の限界なのかも。
今回思ったのは、メタボといった生活習慣病を現代の西洋医学で判定すること自体がムリなんだということ。
医者は血圧が高ければ「塩分をひかえなさい」、コレステロール値が高ければ「食事に気をつけなさい」といったステレオタイプなアドバイスをしますが、そんな話は誰でも(ある程度年をとれば)知っています。しかし、生活習慣病と言うからには、悪い数値の陰には食事だけでなく、生活環境、住環境、仕事環境、そして遺伝などといった要素が複雑にからんでいるにそれらを無視しています。
中古車を判断するのに、この車はキャブの具合がイマイチだけど、まだ40万キロは走れるとか、時速200km以上で走る車じゃないからこんなブレーキで充分といった、個性全体としての評価が欠落しているんですよね。
そこで健康診断の段階こそ、統合医療によるものを導入するのがベストだと考えます。
最近は言葉が混乱していますが、正式には統合医療とは、患者の生活環境、文化的背景、経済的背景、あるいは生死観、宗教的な背景をも配慮した上で、どの治療法を選択するのかを患者とともにきめていく医療で、治療法については西洋医学、各種補完代替医療を同列に並べて検討し、場合によっては「治療しない」という選択肢もちゃんとあるそうです。
近代医療は「人を見ずに、病気を見よう」と、かつて身分によって医療が受けられなかった多くの人を救うために方向転換したそうです。今の日本は、「一旦病気を脇に置いて、まず人を見る」という新たな方向転換が必要なのではと、今回考えたのでした。
結果は過去2年と同様に、悪玉コレステロール値だけが高くて、あとの数値はすべて健康の範囲内、つまり「問題」なし。
診断のときには「遺伝資質だから要治療だ」と言っていた医師も、「今すぐ治療が必要なワケではないけど、食事に気をつけるとか、運動するように心がけてください」と、なぜかトーンが下がっていた。中性脂肪もHDLコレステロールも全然問題なく、他に悪い数値がなかったので治療を強制できなかったのでしょうか?
それにしても、僕が「コレステロール値が高いのは母も一緒」と医師に伝えたときは「遺伝なのだから食事療法は意味がない」と断言していたのに、今度は「食事に気をつけて」と・・・僕は診断書を携え、さかさずホルモン屋へ祝杯をあげに行きました。肝臓の数値はOK、あとは遺伝なんだから気にしません。
で、この健康診断は、以前メタボリックシンドローム判定といわたものに区独自の検査項目を加えた健康保険加入者向けの無料のもの。自営業の僕としては助かっているけど、これってどれだけ意味があるのか?
そもそも、メタボリックの人は診断を受ける前からわかるでしょ、というのがひとつ。これだけ数値が悪いのだからと示して、治療を受けさせるきっかけにはいいと思いますが。
ただ、それにしても前回も書いたように遺伝の問題もあると思うのです。「一般の基準から見れば悪い数値かもしれないけど、これは我が家の家系の共通体質。だけどみんな長生きしている」という人に治療を行ってどれだけ意味があるのでしょうか?
それ以上に、家系にも関係なく静かに体内に育っている病いの元を見つけてくれたらいいと思うのですが、それには検査項目が少なすぎますよね。まあ、ここいらが無料の限界なのかも。
今回思ったのは、メタボといった生活習慣病を現代の西洋医学で判定すること自体がムリなんだということ。
医者は血圧が高ければ「塩分をひかえなさい」、コレステロール値が高ければ「食事に気をつけなさい」といったステレオタイプなアドバイスをしますが、そんな話は誰でも(ある程度年をとれば)知っています。しかし、生活習慣病と言うからには、悪い数値の陰には食事だけでなく、生活環境、住環境、仕事環境、そして遺伝などといった要素が複雑にからんでいるにそれらを無視しています。
中古車を判断するのに、この車はキャブの具合がイマイチだけど、まだ40万キロは走れるとか、時速200km以上で走る車じゃないからこんなブレーキで充分といった、個性全体としての評価が欠落しているんですよね。
そこで健康診断の段階こそ、統合医療によるものを導入するのがベストだと考えます。
最近は言葉が混乱していますが、正式には統合医療とは、患者の生活環境、文化的背景、経済的背景、あるいは生死観、宗教的な背景をも配慮した上で、どの治療法を選択するのかを患者とともにきめていく医療で、治療法については西洋医学、各種補完代替医療を同列に並べて検討し、場合によっては「治療しない」という選択肢もちゃんとあるそうです。
近代医療は「人を見ずに、病気を見よう」と、かつて身分によって医療が受けられなかった多くの人を救うために方向転換したそうです。今の日本は、「一旦病気を脇に置いて、まず人を見る」という新たな方向転換が必要なのではと、今回考えたのでした。