注文の多い料理店 (雑記帳by山猫)

やる気が出た時に更新します。

子供の勇気

2006年12月31日 | 中年ドラマシリーズ
私が子供の頃には、冬でも外で遊んでた子供が多かった。

私がまだ小学生低学年の頃、近所には年上のお兄さんしか遊び相手がいなかった。

そのお兄さんたちは、よく私の面倒を見てくれたものだった。

言ってみれば、リーダーの妹分みたいな存在だったわけだ。

リーダーのお兄ちゃんは、私の両親から絶大な信頼を受けていたものだった。

子供というものは時として、とんでもない遊びを考え付くものである。

その日の遊び場は、近所の畑の中だった。

畑の持ち主は、この付近の地主のおじさんで、おじさんは子供好きだったので、

畑の中で遊んでも怒られなかった。

畑の隅に肥溜めがあった。 かなり年季が入っているやつで、蓋はしていなかった。

今考えてみたらかなり危険な代物だ、町内会でどうにかするように通達するはずだ。

男の子の中の一人が、その肥溜めを助走をつけて飛び越したのだ。

そのあたりから危険な遊びは始まった。

みんなが次々に飛び越えたとき、残っていたのは私だけだった。

他の兄ちゃんたちがやめるように説得したにもかかわらず、私はすっかりその気になっていた。

これを飛び越えると、味噌っかすではなく一人前に扱ってもらえるような気がしたのだった。

他の静止を振り切って、私は人より長い助走をつけてジャンプした。

足が肥溜めのふちのコンクリートにかかったときにいきなりバランスを崩して、そのまま肥溜めの中へ転落した。

すぐさまリーダーの兄ちゃんが私の襟首をつかんで引き上げてくれた。

他の兄ちゃんたちは声も出なかったらしい。そのときの私とリーダーの兄ちゃんの状態は想像を絶するものがあったと思う。

その後のことは良く覚えていない。

確か、私の服を兄ちゃんが田んぼの小川で洗って、棒の先に引っ掛けて帰ったのは覚えている。

外風呂だったのが幸いしていたように思う。

この一件が学校の職員会議の議題に上がって、バカな遊びの禁止令が出た。

肥溜めには板の蓋がされて、そこは安全地帯になった。

今考えると、本当にバカな遊びをやっていたものだなあって思うよ。

早く一人前扱いされたいと背伸びをした結果、とんでもないことになってしまった。

私にとっては遊びではなく、自身の名誉をかけた真剣勝負の場だったのだった。

それでもやっぱりバカだな~と思います。

汚い話ですみません・・・





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