先日のお稽古は茶カブキでした。二度目の茶カブキは、漫然と過ぎてしまった1回目を反省して、教本で予習をしてから臨みました。
茶カブキ
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/04be801df50303ab550c747dcf835213
淡交の教本を読みながら疑問に思う部分をチェックし、当日疑問を先生にうかがったり、自分なりに考えたりしてみました。最初に教本の文章をそのまま引用し、それに対する私の疑問、考えを記載します。
皆様も疑問に思うことあれば教えてください。
一 ”席中の客より見やすいところに看板をかけます。看板には当日の茶師の名を二段に、最後に客と書き、その肩書に小さめの字で茶銘と書きます”
「看板とは??」
1回目でも見たはずなのに全く記憶になく、2回目で実物拝見。先生のお道具ですが、一般的なお道具と思いますので写真を載せました。
教本には”当日の茶師の名を二段に書く”とあり、先生によっては実際使用する茶師と茶銘を書く場合もあるようですが、一般的なお稽古では、竹田(初昔)、上林(後昔)、と書かれたものを使用します。これを見て客は当日の茶を知るということでしょう。
二 ”棗の甲に胡粉で茶師の名を竹田、上林などと書き、・・・・”
「胡粉とは??」
胡粉(ごふん)は顔料のひとつで、天日に晒した貝殻を粉砕して作られる炭酸カルシウムを主成分とする、日本画の代表的な顔料。ハマグリやカキ、ホタテなどが使われる。中国の西方を意味する胡から伝えられたことから、胡粉と呼ばれるとか。
古くは黒棗に胡粉で茶師を書くことで、何度でも使用できるようにしたということでしょう。今の一般的なお道具には既に消えないように竹田、上林と書かれているようです。
三 ”名乗り紙といい、美濃紙を縦三寸、横二寸位の大きさに切り、さらにこれを上端を少し残して縦三つに鋏を入れます。その三片の端より一片に竹田、二片に上林、三片に客と書き、その下に客の名前を書きます。”
「名乗り紙の書き方って??」
社中の方が美濃紙を買ってきてくれましたが、とても薄く、びっくりしました。
お店の方には、茶カブキで正式に使用するのはこの薄い方だが書きづらいので、もう少し厚めのこの美濃紙でも大丈夫ですよと言われたそうで、両方準備してくださいました。正式な薄い方を使用しましたが、書きづらいうえに、順番に並べてこよりで1つに纏めるにも一苦労でした。
こんなことも実際に準備してみないとわからないものだと思いました。両方の美濃紙を購入してきて下さった先輩に感謝。
四 ”棗を清める時に、「り」の字を書くようにして拭きます。”
「棗を清めるのに「り」?? 「こ」や二引きではないのは何故?」
胡粉で書いているので消えてしまわぬよう、文字を避けて清めるため。
茶カブキでは、試し茶二服、本茶二服を頂き、茶銘を当てます。
茶碗の返し方での注意は、試し茶の一服目は正客と末客が出会いで茶碗を返す、二服目は末客が返す、本茶も同様にすること。
これは、お茶では同じ動作を繰り返さないこと、いずれも一服目は丁寧に扱うからではないでしょうか。
さて、茶カブキで一般的に使用される茶師の上林と竹田、上林は今でも健在ですが、竹田とは聞いたことがありませんね。七事式が制定された頃には竹田という茶師もときめいたいたのではないかと想像しました。社中の方々ともそんな話をし、最近竹田も復興したというようなことを聞いたとおっしゃる方がいたので、ネットで検索してみましたが、出てきませんでした。その代りにヒットしたのは、竹田街道。この街道、江戸時代に拓かれ、京都市中心部と伏見をつなぐ街道の一つで、伏見港へとつながっていたとか。現在でもなお奈良方面へとつながる主要な幹線道路となっているということから、七事式制定の頃には茶師の竹田はこの界隈に存在し、大きく茶の商いをしていたと考えられるのではないでしょうか。どなたか茶師の竹田についてご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。
二回目の茶カブキの結果ですが、一服目は当たりましたが、二服目、三服目は見事に外しました。なんと、客に入った全員が同じ結果で、亭主の点て方が悪かったのか、客の修行が全員足りないのか、と笑いました。
色々な茶の味を堪能できる茶カブキ、また是非行いたいものです。
茶カブキ
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/04be801df50303ab550c747dcf835213
淡交の教本を読みながら疑問に思う部分をチェックし、当日疑問を先生にうかがったり、自分なりに考えたりしてみました。最初に教本の文章をそのまま引用し、それに対する私の疑問、考えを記載します。
皆様も疑問に思うことあれば教えてください。
一 ”席中の客より見やすいところに看板をかけます。看板には当日の茶師の名を二段に、最後に客と書き、その肩書に小さめの字で茶銘と書きます”
「看板とは??」
1回目でも見たはずなのに全く記憶になく、2回目で実物拝見。先生のお道具ですが、一般的なお道具と思いますので写真を載せました。
教本には”当日の茶師の名を二段に書く”とあり、先生によっては実際使用する茶師と茶銘を書く場合もあるようですが、一般的なお稽古では、竹田(初昔)、上林(後昔)、と書かれたものを使用します。これを見て客は当日の茶を知るということでしょう。
二 ”棗の甲に胡粉で茶師の名を竹田、上林などと書き、・・・・”
「胡粉とは??」
胡粉(ごふん)は顔料のひとつで、天日に晒した貝殻を粉砕して作られる炭酸カルシウムを主成分とする、日本画の代表的な顔料。ハマグリやカキ、ホタテなどが使われる。中国の西方を意味する胡から伝えられたことから、胡粉と呼ばれるとか。
古くは黒棗に胡粉で茶師を書くことで、何度でも使用できるようにしたということでしょう。今の一般的なお道具には既に消えないように竹田、上林と書かれているようです。
三 ”名乗り紙といい、美濃紙を縦三寸、横二寸位の大きさに切り、さらにこれを上端を少し残して縦三つに鋏を入れます。その三片の端より一片に竹田、二片に上林、三片に客と書き、その下に客の名前を書きます。”
「名乗り紙の書き方って??」
社中の方が美濃紙を買ってきてくれましたが、とても薄く、びっくりしました。
お店の方には、茶カブキで正式に使用するのはこの薄い方だが書きづらいので、もう少し厚めのこの美濃紙でも大丈夫ですよと言われたそうで、両方準備してくださいました。正式な薄い方を使用しましたが、書きづらいうえに、順番に並べてこよりで1つに纏めるにも一苦労でした。
こんなことも実際に準備してみないとわからないものだと思いました。両方の美濃紙を購入してきて下さった先輩に感謝。
四 ”棗を清める時に、「り」の字を書くようにして拭きます。”
「棗を清めるのに「り」?? 「こ」や二引きではないのは何故?」
胡粉で書いているので消えてしまわぬよう、文字を避けて清めるため。
茶カブキでは、試し茶二服、本茶二服を頂き、茶銘を当てます。
茶碗の返し方での注意は、試し茶の一服目は正客と末客が出会いで茶碗を返す、二服目は末客が返す、本茶も同様にすること。
これは、お茶では同じ動作を繰り返さないこと、いずれも一服目は丁寧に扱うからではないでしょうか。
さて、茶カブキで一般的に使用される茶師の上林と竹田、上林は今でも健在ですが、竹田とは聞いたことがありませんね。七事式が制定された頃には竹田という茶師もときめいたいたのではないかと想像しました。社中の方々ともそんな話をし、最近竹田も復興したというようなことを聞いたとおっしゃる方がいたので、ネットで検索してみましたが、出てきませんでした。その代りにヒットしたのは、竹田街道。この街道、江戸時代に拓かれ、京都市中心部と伏見をつなぐ街道の一つで、伏見港へとつながっていたとか。現在でもなお奈良方面へとつながる主要な幹線道路となっているということから、七事式制定の頃には茶師の竹田はこの界隈に存在し、大きく茶の商いをしていたと考えられるのではないでしょうか。どなたか茶師の竹田についてご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。
二回目の茶カブキの結果ですが、一服目は当たりましたが、二服目、三服目は見事に外しました。なんと、客に入った全員が同じ結果で、亭主の点て方が悪かったのか、客の修行が全員足りないのか、と笑いました。
色々な茶の味を堪能できる茶カブキ、また是非行いたいものです。
茶カブキ、難しいですよね~。私のところでも1年に1回ぐらい先生がしてくださいますが
簡単そうにみえてなかなか当りません。
美濃紙とはそんなに薄くて書きにくいものなのですね。初めて知りました。私は茶カブキに1度しか参加したことがないんですが
どんな紙だったかな~? 記憶があやふやです(^^;)
そういえば近鉄京都線で奈良に向かうとちゅう、竹田という駅がありますよ!でも茶カブキの竹田と関連があるとは思いもよりませんでした。
いくつになっても新たな発見があって楽しいですね♪
私も今回始めて、廻り炭をする機会を得ることが出来ました。 たまごさん見習って下調べ って 付け焼刃です
がんばらなきゃぁ~~
やる気頂きます
私の先生は、少し高齢で認知症が進んでおられて、勉強は自分で進めていくしかない状態です。年間の勉強の進め方はどのようにされておられるのでしょうか?また、書物の揃え方など教えてくださいませんか?
茶カブキ、難しいです~。
1年に1回できるといいですね。
精進するための七事式ですが楽しんじゃいます。
美濃紙、次回のお稽古で是非見てみてください。何度かやると細かいところも気になったりして、その都度新しい発見があって面白いですね。
私は竹田という場所が京都界隈にあるなんて知りませんでした。茶カブキの竹田と関連があるかどうかは定かではありませんが、ネットでヒットしてつながりがあるのかなあと推察しました。誰か茶カブキの作られた経緯とか茶師の竹田について教えて下さると嬉しいのですが~。
もし情報キャッチしたらこっそり(?)教えてくださいね。
>私も今回始めて、廻り炭をする機会を得ることが出来ました。
それは貴重な機会、よかったですね!
本当に色々勉強することがあるので、機会がある時に頑張らなきゃ~って思いますね。
漫然とお稽古してきた幾年が今になってもったいなくて!!
お互い精進致しましょう。
>年間の勉強の進め方
先生によってお稽古の進め方は色々だと思うので一概には言えませんが、私の社中では、思いつくところで、2月は大炉、3月は釣釜、4月は透木釜、五事式、夏は葉蓋や名水点など夏ならではのお点前や茶箱、11月は炉開き、茶壺の扱い、季節ごとのお道具の扱い、あとは研究会で取り上げられる課目を都度やったり、という感じでしょうか。
>また、書物の揃え方など教えてくださいませんか?
私は自分が知りたいと思ったものがある時に本屋で立ち読みして面白いと思ったものを購入するようにしています。そうでないとただ本棚に溜まってしまうので~。それでも、一部だけ読んでそのままという本もあります。
自分でわからないところが出た時にそれを調べるために本を探し、そのシリーズが気に入って揃えるということもあります。