本棚。

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離婚まで/藤本ひとみ

2006年11月08日 | 本。
どうも。市立図書館で勉強するはずが、
読書に勤しんでしまった竹子です。

今日読んだのがこちら。

☆離婚まで / 藤本ひとみ

主人公は地方公務員の可奈子。
思春期の娘二人の母。
夫は、何というか無神経で我侭。
というか、ただ子供なだけなんでしょうがね
歳をとっている分だけ、その辺の我侭なガキンチョより性質が悪い。あぁ誰かさんみたい…
働いて、家事をして、
ある日ふと気づくのです。
自分が何か「理想」を演じていることに。

そんな折、同窓会の知らせが届きます。
夫の第一声は「おれの昼飯は?」でした。ぅゎ…
あぁ誰かさんみたい…
でも、娘二人が行ってきなよ、と言ったので、無事行けました。
どうして結婚したのか、どうしてこうなったのか。
四半世紀ぶりに戻った郷里で思い出される、可奈子の過去。

図書館で読んで、泣きそうになりました。ていうか、仕切りがあるのをいいことに、自習コーナーで号泣。

そういえば前にも藤本さんの本で、
離婚ものを読みました。
でも、こちらの方が感情移入してしまいましたわ。
何故。虚無感か?…ってどこまで思考が暗いんだよ、私。多分、ひとごとだと思えなかったからですかな。

思い出すと苦しくなる。
でも、ラストは好き。
ジャンヌダルク暗殺を読んだあとの感じと似てます。
中身は全然違うのですけれど、ね。


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4 コメント

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Unknown (たま)
2006-11-09 23:34:15
ヒトの営みには裏と表、どころか多面的なものだと思います。どうしてだか 続くのが結婚生活だと思ってます。ガラスのように脆いものなのに、ずーっと続くと思ってます。ばかだねえ。
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Re (竹子)
2006-11-12 02:38:15
>たまさん
当方、未婚者なので偉そうな事はいえませんが、
儚さを知っている人は壊さないですむのではないかと思います。
この本のご主人は脆さなんて微塵も感じていなかったのでしょうし、
それ故に可奈子さんは離婚を考えたのかも、とちょっと思います。
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Unknown (たま)
2006-11-13 20:58:58
世の中の夫、ないしは嫁は 相手のことを空気のように 思ってますね。空気はなければ 苦しくて死んでしまうし(配偶者がなくても死なないけど) ぞんざいに扱ってしまう。自分勝手なことですが、相互に甘えることが出来ている間は 持ちつ持たれつなのかもしれません。ぼくも 結婚自体に コメントするほどわかってませんが、関係をやめようと思ったことは何回もあります。それは 目をつぶって 道を歩くようなものです。それと 子どもは一つの共同の目的ですね。安易かな。でも、大きなプロジェクトでしょ。
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Re (竹子)
2006-11-15 19:43:44
>たまさん
お互いに、ずぅっと思いやることは
なかなか大変なのかもしれませんね。
それでも関係が続くか断絶するかは、
育児などを共同の目的として捉えられるか、
どちらかに押し付けてしまうか、ということも一因かな、
と、この本を読んで思いました。
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