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カルトローレ/長野まゆみ

2008年06月02日 | 本。
久しぶりに、本の話。


 カルトローレ/長野まゆみ

長野さんの作品はほとんど読み漁った人間です、私。
面白いのと訳わかんないのと、いろんな本があるのですけど、
これは、すき。かなり。ほんとに。

地上の世界と隔絶された《船》と呼ばれるところがあって、
事故によって《船》が不本意ながらも不時着してしまって、
《船》の人々は地上に順応せざるをえなくなります。
《船》の住人の一人である主人公が、順応プログラムの一環として、
地上のある沙地で暮らす話。

ん、こう書くとつまらなさそうだわ笑


なんというか、一口に説明するのが難しいのですよ。

表紙が本当に内容のイメージそのままというか

静かな風景をゆったりと眺めているような雰囲気で、
静かな、穏やかな、ちょっと不思議な空気が私はすきです。

わけわからん、という人もいるかもしれないなぁとは思うのですけど、
表紙の雰囲気がちょっとでも気に入った方なら、内容もお気に召す、かも。
本屋さんで、装丁だけでも見てみることをお勧めいたします。

ちなみに、カルトローレは造語で、
イタリア語の文語「cartolare:日誌、航海日誌」をもじったもの、だそうです。
刊行記念インタビュー(波2008年5月号)より

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2 コメント

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Unknown (たま)
2008-06-03 23:49:47
ぼくもこういう好きですが、惑星ソラリスのような感じでしょうかね。みつけたら読んでみます。
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Unknown (竹子)
2008-06-08 20:27:41
>たまさん
設定はSFですが内容はSFっぽくないのです。
上手く説明できないですな。むー。
よろしければ、是非。
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