
江戸時代の鍼灸師が主人公の小説を読んで面白かったよと、鍼灸師の友達に教えてもらって、読んでみました。作者は直木賞作家の山本一力氏。
「人の身を癒し、心を救う気骨の鍼灸師の痛快世直し譚!」なんて帯に書いてあるので、どんな話か気になりますよね。
ただの人情物語だろうと読んでいると、ツボの名前だけでなく、なかなか専門的なところまでよく調べてあるのです。さすがに古典だと思ったのは、「死の七脈」の一つの濡れ脈を脈診で言い当てるというくだりがあるのです。鍼灸師の私ですら、古典鍼灸の先生の下で修業をしていた時に聞いた話なのに、山本氏はしっかり調べ上げて書いているのには驚きました。
暮らしぶりの異なる人々を治療を通じて関わり、人の心が変わっていくというのが半端ではないのが面白いのです。時代小説好きの人は、一度読んでみてくださいね。
「人の身を癒し、心を救う気骨の鍼灸師の痛快世直し譚!」なんて帯に書いてあるので、どんな話か気になりますよね。
ただの人情物語だろうと読んでいると、ツボの名前だけでなく、なかなか専門的なところまでよく調べてあるのです。さすがに古典だと思ったのは、「死の七脈」の一つの濡れ脈を脈診で言い当てるというくだりがあるのです。鍼灸師の私ですら、古典鍼灸の先生の下で修業をしていた時に聞いた話なのに、山本氏はしっかり調べ上げて書いているのには驚きました。
暮らしぶりの異なる人々を治療を通じて関わり、人の心が変わっていくというのが半端ではないのが面白いのです。時代小説好きの人は、一度読んでみてくださいね。