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東洋医学者への道

自分の鍼灸治療院を開業してからは、治療以外の日々を書いています!専門学校の入学時以来、勉学の日々をつづり始めて7年目。

時代小説「たすけ鍼」は鍼灸師の話!

2011年01月30日 | 鍼灸・東洋医学
江戸時代の鍼灸師が主人公の小説を読んで面白かったよと、鍼灸師の友達に教えてもらって、読んでみました。作者は直木賞作家の山本一力氏。
「人の身を癒し、心を救う気骨の鍼灸師の痛快世直し譚!」なんて帯に書いてあるので、どんな話か気になりますよね。

ただの人情物語だろうと読んでいると、ツボの名前だけでなく、なかなか専門的なところまでよく調べてあるのです。さすがに古典だと思ったのは、「死の七脈」の一つの濡れ脈を脈診で言い当てるというくだりがあるのです。鍼灸師の私ですら、古典鍼灸の先生の下で修業をしていた時に聞いた話なのに、山本氏はしっかり調べ上げて書いているのには驚きました。
暮らしぶりの異なる人々を治療を通じて関わり、人の心が変わっていくというのが半端ではないのが面白いのです。時代小説好きの人は、一度読んでみてくださいね。

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