東洋医学者への道

自分の鍼灸治療院を開業してからは、治療以外の日々を書いています!専門学校の入学時以来、勉学の日々をつづり始めて7年目。

河鍋暁斎展は見ごたえあり!

2008年04月30日 | Weblog
4月30日(水)

ゴールデンウィークとはいえ、暦どおり学校のある息子が二人と、休み中である息子が一人。夫は休みだが、私はといえば暦どおりに小学校に行っている三男のお泊り学習の説明会。ということで、私は本日は自宅研究日ということにした。母親兼業の大学院生の生活は結構大変なのだ!

先週の午前中に大学、午後から京都国立博物館で開催中の『河鍋曉斎展』を見に行ってきた。5月11日までなのだが、この連休と終わり前は混雑するに決まっているからだ。漫画の元祖『曉斎』のデッサン力は素晴らしく、描写が面白かった。幽霊や骸骨、美人にお多福と、ユーモラスに色彩鮮やかに描かれていた。外国人が目立ち、What's a beautiful!と評価していた。閻魔さんや、幽霊は興味深いに違いない。

さあ休みだ、映画に行こう!

2008年04月29日 | Weblog
4月29日(火)

今日は夏日ほど暑かった。明日は27度まで上がるらしい。
ゴールデンウィーク中なので、子連れで込み合ってるかと思ったが、見る映画が違うので大丈夫と思って映画館へ!ジョージ・クルーニの『フィクサー』を観てきた
内容は分かりにくい展開だったが、ハラハラし通し。英語タイトルの『MICHAEL CLAYTON』。マイケル・クレイトン役のジョージ・クルーニは味のある弁護士で、やっぱり渋い!最後はバッチリとかっこよく終わらせてくれた。

ミニシアターで上映中の『スルース』は昼間しかやっていないので、平日の午後出かけた。ケネス・ブラナー監督、ノーベル文学賞作家が脚本の気になる映画だった。男二人がエゴとプライドをかけて対決する。ハイテクの館の中で、知性と理性をぶつけ合う。それもクイーンズ・イングリッシュと、妖しい魅力に混乱させられた。観た後、結構ずっしりと重かったが、なかなか良かった。ジュードの持ち味が、ぴったりの役をこなしていた。

御所はとっても気持ちがいい

2008年04月28日 | Weblog
4月28日(月)

毎週月曜日は大学院のカンファレンスの日なので出かけて、図書館を経由して、御所の中を通り抜けた。今頃の紫外線は危険だというが、陽射しを浴びながら歩くのは気持ちがいい。梨木神社の前を通り、御所の中を歩いていると気持ちがいい。新鮮な空気をいっぱい吸いながら、砂利道をゆっくりと歩くと、家までは30分以上かかるが、そんなことお構いなしって気になる。
先週は雨の中、御所の桜が散るのを惜しみながら歩いたものだ。今日は新緑が美しく、樹齢300年という椋(むく)の木を見上げて、河原町通から烏丸通の蛤御門まで通り抜けた。拾翠亭には藤が咲いているみたいだ。これからの季節、とっても気持ちよさそう~。

大学に復帰!授業はなかなか面白い。

2008年04月27日 | Weblog
4月27日(日)

猶予期間を一週間と決めて、自分の人生の中で大学院で学ぶことの必要性、それに費やす時間と費用など負担の大きさを検討し、結論を出した。
始まってたった1週間だが、選択のときに、これにより生活(友だち曰く、人生のステージ)が大きく変わるということをそれほど意識していなかったからなのだ。
二者択一だが、どちらかを選ぶことによって、ステージが変わるのは明らかだ。
辞めることはいつでも出来ると続けることを決意したが、決めた以上覚悟はしなければならない。重要なのは物理的、精神的負担、家族の犠牲とのバランスが取れるかどうかである。
ということで、必修の授業には出た。
「実験動物学研究法特論・演習」という大学院の授業は、動物実験を扱う研究者・技師の更新の講習会でもあるため、動物購入・飼育に必要な申請や注意点等などの説明も含まれていた。動物愛護団体の反感(動物実験撲滅運動もあるらしい)や法律違反を見据えて、申請のときに必ず書かないと通らないことは、①苦痛軽減の処置 ②安楽死の方法の2点なのだそうだ。
それと、取り扱いに最も中止すべき点は、遺伝子組み換え動物の管理で、それは一匹ずつ個別のケージに入れること!小動物とはいえゴジラやエイリアンのようなものだ。研究棟で8階の研究室に上がるときに、ケージを持っている人がいた。覗いたら、黒いハツカネズミが数匹。なんだか可愛そうだ。 
最近、行きも帰りも歩いている。家から教室まで30分。最近はつつじやハナミズキの花がきれいで気持ちがいい。

波乱の日々をいかに切り抜けようかと…

2008年04月18日 | Weblog
4月18日 (金)

京都府立医科大学は東大の医学部の次いで古い。古いという伝統はよいことでもあり、しきたりがまかり通るところも否めない。
大学院大学に入学した矢先、これは無理ではないかとへこたれかけた。
毎日9時から5時ごろまで大学内で研究すること(正確には府の職員は8時半~5時15分までらしい)、12時から1時までは全員そろって昼食、研究資料は准教授からメール添付で一日に数通届く。学会や研究会、シンポジウムなどの予定に出席するようにとの要請もある。数ヶ月先まで予定表が埋められていく。
そこで、当然出てくる疑問は、私は授業料を払う立場の学生であり、給料やバイト料をもらっているわけではない。違う大学院で研究活動をしてきたが、あくまでも学生であるのだから、そんなことは要請されなかったし、むしろ教授を捕まえるのが難しかった。大学にはゼミや授業や、自分の研究のためには自分の好きな時間にふらりと行って、資料を作ったり論文を書いたりしていた。
とにかく違和感を覚えたのは、指導教官にあたる教授と面接をして、研究内容を一応検討して、入学試験を受けることを許可され、入学試験に受かって入ったわけだ。
そのときに研究室の研究体制というものを聞いていなかったから、その体制を即座に受け入れられない。研究活動というものを知らないわけではない。大学の研究室のヒエラルキーの中で教員もしてきた。お給料をいただいていた大学でもそんな強制はされなかった。入学してまだ1週間で、どこかがおかしいと疑問が出てきたのだ。
大学の研究室は教員以外では「卒論を書く4回生と修士の院生、博士の院生」の集合体であるが、医学部で基礎系には、学生といえば博士の院生しかいないのである。だから、そういう体制になってしまうのだろうか。
生活のためのバイトは入れてもいいようなのだが、入学して様子を見てからバイトを入れよう…なんて思っていたら、就職活動すら出来ないほどタイドアップされてしまった。
数日前、大学はお休みして、延ばしてもらっていた面接に行った。それもまた返事は1週間後ということになった。
大学の生活に慣れるのが先か、次のステップを考えるのが先かで、思いっきり頭を悩ませている。切り替えも必要かと思う。ブログは当面、クローズ状態になってしまいそうだ。

今日は附属図書館へ探検に!

2008年04月14日 | Weblog
4月14日(月)

月曜日、朝の10時から教室のメンバー8人でカンファランス。今日中に振り込まなければならないものがあり、病院内の銀行は会計の窓口だから、やはり振込みは扱っていない。キャッシュコーナーに行ったのだが、病院内に入っている京都銀行のキャッシュカードがないと振り込めない。しかたなく、散歩がてらに河原町今出川まで歩いて銀行へ。そして、河原町通りをはさん病院と医学部の反対側(西)には看護学部と附属図書館があり、図書館に貸し出しカードを作りにいって、必読といわれた本を借りた。
そこをもう少し西に行くと梨木神社の緑が見えていた。明日は読書の合間に散歩に梨木神社まで行ってみよう。そんなにブラブラしていたらしかられるかな~。
学内LANから、大学のアドレスじゃなくても、送ることに成功した。誤解なきよう書いておくが、私用メールではなく、鍼灸師の大学関係者に送った連絡メールである。
今日も9時~5時まで大学にいた。どう考えても、鍼灸の勉強をしていた昼の3時間(1時~4時)より長い!ふと、先行きが心配になった。

映画で一週間の疲れを癒す

2008年04月13日 | Weblog
4月13日(日)

週末は読書と映画。来週からはちょっとはペースをつかめると思うが、入学式からここ一週間あわただしく過ぎた。
知人に勧められて、ミニシアターで中国映画『胡同の理髪師』を友達と見た。彼女のも仕事を持っているので週末しか行けないその上、一日に一回しか上映されない映画なので、同じ見るなら一緒に見ようということになった。
映画は凄く静かなもので、故宮の近くにある路地裏に住む93歳の理髪師チンさんの普通の生活が描かれている。立ち退きを迫られ、周りに友人の死を受け止めながら、チンさんはしっかりと生きている。所々でチンさんの言動にハッとさせられるのだ。実在のチンさんという人物をチンさん自身が演じているというから見ごたえがある。
凜としたチンさんがとっても素敵な映画だった。
何も考えていないと言いながら、いろいろと考えず、淡々と毎日を過ごし、一緒に暮らすことになった猫も一役買っている。何よりも自分の白髪に櫛を通す姿がクールなチンさんとして残った。あとから、じわ~っとくるいい映画だった。

その後は、カプチーノを飲みながら、友達と久々のお喋り。お誕生日などには差し入れをいただいていたが、ゆっくりと喋ったのは実に10ヶ月ぶりだった。

動脈硬化にならないために~

2008年04月11日 | Weblog
4月11日(金)

パソコン、今日使えるように設置してもらった。学内LANではGmailは受けられるのだが送れないという制限があるのだ。学内のアドレスを取得中だが、インターネットにはつなげられる。パソコンがないと仕事にならない…ような気がするだけかも。

今日は4年生の実習のお手伝い。20人の少人数制クラスが5回ローテーションするようになっている。同じ実習を5回(5週)続けるということだ。このクラスは男子学生が多く、みんな素直でかわいい。
今年の4月からメタボ健診が義務付けられるようになった。それを受け、動脈硬化にならないようにするために必要な、メタボ健診を意識したミニ人間ドックをして、パソコン入力すると、血管年齢やコメントが出るようになっている。
腹囲はへそを通って図る。BMIの計算をし、 血圧を血圧計で測定する。私など学生の時に苦労したけれど、医学部生は朝飯前かと思ったら、アナログには弱いというか、4年生だというのに初めて計るって感じだった。
コレステロール値を測定する時間はなかったのだが、血糖値を測定した。空腹時(食後8時間以上たっていること)だが、13時からの実習なので、せいぜい2時間ぐらいしかたっていない。正常値は100mg/dl前後だが、私は120mg/dlもあった。これは多分に食後の時間のせいだということであった。
呼気のCO濃度も測定した。体重、身長、年齢、その他に、握力、前屈、腹筋(30秒)を測定し、さまざまな血管年齢だった!なかなか面白い。
実際に病院の健診で使っているもので、メタボのおじさんなんてお腹がつっかえて前屈ができないそうなのだ。若者は体力もある。最近の若者って、細くてヒョローっとしている人が多いなあ。

今日は授業と自宅学習!

2008年04月10日 | Weblog
4月10日(木)

朝から雨が降っているなか、バスで大学へ向かう。自転車で通おうかと思っているのだが、天気も悪い日が続き、バスだと来たバスにどれにでも乗れるし、ドア・ツー・ドアで20分とかなり快適である。
病院のなかにある研究棟での講義なので、通路の両脇にある外来待ちでごった返しているベンチの前を通って講義室に入る。学生の出入り口は別なので、迷路のような空間を通って、楽屋入りするような気分だ。
医学部の4年生の授業である。9時からなのに始まる時にいる人は少ない。9時半、終わる10分前に入ってくる学生もいれば、机に突っ伏して寝てるん学生もいる。これは偏差値ではなくて、学生の質の問題なのだと実感した。寝る人はどこにでも必ずいるんだ…。
さて、小学校の給食がまだはじまっていないので、今日は「みんなで食事」をせずに先に帰らせてもらった。英語の論文の抜き刷りを渡されているので読まなきゃ!早引きをして、自宅学習といったところ。明日は午後から演習があるのでお昼ご飯を食べに大学に行こう!

荒神橋付近の鴨川の桜並木

昼食を揃って食べるのは研究室の伝統だとか…

2008年04月09日 | Weblog
4月9日(水)

今日は12時過ぎに研究室のゼミ机を囲んで、みんなで昼食会をした。「みんなでお昼ごはん」は今日だけでなく、毎日の日課であるらしい。教授から秘書まで総勢9人集まって、文房具や種類の載ったゼミ机で取る食事も面白い。たわいもない会話もなかなか新鮮。ただいま人間観察中。

話しを微笑みながら聞いていたら、准教授が先生呼称で呼びかけるので、何かと思えば「明日1限目の9時から授業です」… えっ?大学院の授業はまだのはず…と思えば、学部生の公衆衛生の授業を聴講するようにとのこと。1限目は辛い~

大学の研究生活から離れて10年。ようやく忘れていた感覚が取り戻されてきた。望んでいた研究生活なので苦痛ではないが、慣れるまでは泣き言をいうかもしれないが、研究室の一員としてがんばっていけそうだ…

まだ本箱が空っぽの私の机!