尺には尺を
ちょっと難しいと思われているシェイクスピア作品を、台詞や登場人物をシンプルにし、約2時間という公演時間におさめ、人形や黒コートの登場人物など楽しい演出で、大人から子供までが楽しめる舞台に仕上げた、シェイクスピアカンパニー「尺には尺を」が8月3日、オーバード・ホールで公演される。
それを記念して、オーバード・ホールでは、「夏休み! 大人も、子供も…、オーバード・ホールとシェイクスピアでアート探究」と題して、シェイクスピアとオーバード・ホールに関連するアートなワークショップを開催する。
内容も、グラスワインも飲めるティーパティ形式で大人が知識を深める事が出来る物から、子供たちが夏休みの自由研究になりそうな物まで色々。この夏は家族みんなでアート探求!
演劇探訪
翻訳家に聞いてみよう
シェイクスピアとエリザベス朝音楽
8月3日に上演する「尺には尺を」のプレ・ステージとして、翻訳家の松岡和子さんを迎えて、セミナーを開催。セミナーといっても、堅苦しい座学ではなく、グラスワインでも飲みながらのお洒落で、気楽なトークショー形式。さらに、第二部では古楽デュオによるコンサートも…。
シェイクスピアの時代、17世紀の演劇と音楽を楽しんでみてはいかが?
●日時:8月2日(火)19:00(開場18:00)
第一部 「尺には尺を」(喜劇なのになぜ問題劇?)
第二部 「古楽デュオ」
●会場:オーバード・ホール「ホワイエ」
●ゲスト:松岡和子(翻訳家)
吉沢 実(リコーダー・笛)/永田平八(リュート)
●ナビゲータ:中島晴美(富山市民文化事業団 チーフプロデューサー)
●料金:1,000円(ワンドリンク付)
●お申込み:アスネットカウンター TEL:076-445-5511
松岡さんからのコメント
「セクハラと水戸黄門・・・そしてドッキリカメラ!!」
而して、結末は「みんなはめられて」ドッキリ!!「めでたしめでたし」で終わるんですが、みんな「罰」をもらって物語りは終わるんです。てことは、「大人になればわかるわよ…」ってこと…。ドリンクつきで聞いたほうが納得がいくはず。お楽しみに…。
大人と子供のための
リコーダーワークショップ
「100万回生きたねこ」(佐野洋子 作・絵)構成:吉沢実
「100万回生きたねこ」の作品と朗読とリコーダーアンサンブルの音楽、そして絵を映して、みんなで創っていく体験型ワークショップ。吉沢先生の指導で、お話の挿入曲をみんなで練習します。初心者でもすぐ吹ける、優しい曲です。最後に発表演奏会を行う約2時間のプログラムです。
●日時:8月3日(水)10:30-12:00
●会場:オーバード・ホール ロビー
●講師:吉沢 実(リコーダー)
●演奏:永田平八(リュート)
●朗読:中島晴美(富山市民文化事業団 チーフプロデューサー)
●参加費:無料
●参加定員:50名
※リコーダーをご持参ください(ソプラノ、アルト、テナー、バスは自由)。
リコーダーまめ知識
ヨーロッパでは、小鳥の声そっくりのミニ・リコーダーで鳥にメロディーを教え込む事が流行、リコーダーとは「小鳥にメロディをリコード(記録)するもの」という意味。
リコーダーは、シェイクスピア「ハムレット」に出てくるほか、日本ではフランシスコ・ザビエルの来日後に神父が伝え、豊臣秀吉の前で御前演奏が行われた。
リュートとは
リュートはヨーロッパの中世、ルネッサンス、バロックの各時代に渡って広く親しまれた撥弦楽器で、そのルーツはアラビアのウードという楽器に見る事が出来ます。この楽器はサザン朝ペルシャではバルバットと呼ばれ、シルクロードを通って東に伝わったのが、日本の琵琶です。
リュートは当時大変親しまれた楽器で、絵画や彫刻、シェイクスピアをはじめとする文学作品にも多数登場しますが、バロック時代の終焉とともにいったん忘れ去られてしまいました。しかし、50年ほど前からリコーダーとともに復興し、現在は静かなブームを起こしています。
吉沢 実(よしざわ みのる)/永田 平八(ながた へいはち)
NHKテレビ「ふえはうたう」でお馴染みのリコーダー奏者、吉沢実と日本で数少ないリュート奏者、永田平八によるデュオ・コンサート。数年間で100ステージ以上のコンサートを日本全国はもとよりインドネシア、台湾など海外でも開催。20種類以上のさまざまな笛の仲間をトークを交えて演奏する親しみやすいコンサートは、小学生から大人まで、幅広い層に好評。懐かしく心にしみる笛と、柔らかく心やすらぐリュートの織りなす調べは、音楽マニアにも高い評価を得ている。
子供のための オーバード・ホール劇場ツアー
劇場の裏側をのぞいてみよう。舞台を体験してみよう
オーケストラピット
舞台床機構設備
舞台操作室
オーケストラピットや、舞台床機構設備、舞台操作室など、日頃目にする事が出来ないオーバード・ホールの裏側が見学できる、「オーバード・ホール劇場ツアー」。
実際に舞台を体験をしてみるなど、普段できない貴重な体験ができるチャンスです。参加は無料、往復はがきに必要事項を記載してご応募下さい。
●日時:7月28日(木)
(1)10:30-12:00 (2)14:00-15:30
●対象:小・中学生(小学生は保護者同伴)
●定員:各回30名程度
※お申し込み多数の場合は、抽選になります。
●参加料:無料
●問合先:オーバード・ホール管理課 TEL:076-445-5620
ステージ・オン・ステージ第2弾 子供のためのシェイクスピアカンパニー『尺には尺を』 「子供のための…」、そして「大人の子供心のための…」
問合せ:
(財)富山市民文化事業団 企画制作課
TEL:076-445-5610
オーバードホール HPへ
http://www.aubade.or.jp/
i-toyama.com