永田平八のリュート広場 Place Luth

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リュートを弾く天使

2005年07月26日 15時32分18秒 | 絵画
リュートを弾く天使
メロッツォ・ダ・フォルリ作



ローマのサンティ・アポストリ聖堂に描かれたフレスコ画。

メロッツォ・ダ・フォルリ
Melozzo da Forli (1438-1494)

イタリアのウンブリア派画家。本名メロッツォ・デリ・アンブロジMelozzo degli Ambrogi。北イタリアのフォルリ生れ。ピエロ・デラ・フランチェスカに師事したと推定される。代表作にバチカン図書館の壁画として制作された《プラティナをバチカン図書館司書に任命するシクストゥス4世》(1477年ころ,バチカン絵画館蔵)や天使像断片《奏楽の天使(リュートを弾く天使)》を含むローマのサンティ・アポストリ聖堂の壁画(1480年ころ)などがある。

ド・レ・ミの起源

2005年07月26日 08時59分49秒 | その他の情報
グイド・ダレッツォ

皆さんになじみのあるド・レ・ミが実は聖ヨハネの賛美歌の中の歌詞から頭文字をとったものだと知っていましたか?



リュート奏者役の永田平八とグイド・ダレッツォ役のダリオ・ポニッスイさん

■2003年NHK 「イタリア語講座」より


Ut queant laxis  のびのびと
Resonare fibris  胸いっぱいに響かせて
Mira gestorum  あなたの驚くべき偉業を
Famuli tuorum  しもべたちが語れるように、
Solve polluti  汚れたくちびるから
Labii reatum  罪を取り除いて下さい
Sancte Johannes  聖なるヨハネよ

(金澤正剛 訳)

この賛歌は、各節の頭の音が1音ずつ順に上がっています。
イタリアの修道士で音楽理論家のグイド・ダレッツォ(Guido d'Arezzo)が、各節の最初の語を使って音名を現わすことを考案し、階名唱法(ソルミゼーション)を確立しました。
各節の出だしはUt.Re.Mi.Fa.Sol.Laですが、「Ut(ウト)」は発音しにくいので「Dominus(主なる神)」から「Do」になったといわれています。

■グイド・ダレッツォ Guido d'Arezzo (995~1050)
イタリアのフェラーラ生まれ。修道士で、教会の聖歌隊長。
1.記譜の際に音符の高低をより明確に示すために横線を引くことを考案
2.「グイドの手」として知られる歌唱指導法
3.ソルミゼーションによる歌唱法(ドレミ唱法)