分解者。 2015-04-27 22:13:19 | 日記 僕はいつもの淵に向かう。 いつもの色の服で、いつもの色の荷物を持って。 荷物は死体だ。僕がバラバラにした死体だ。 表層がざわつくのを嫌う僕は、荷物をそっと滑り込ませた。 いつもと同じだ。完全犯罪だ。 頑張れ僕の底の分解者。 突然のアラーム音。 機械の声だ。 「タンラクシタ、アイヲ、キョウジュセヨ。 タンラクシタ、アイヲ、キョウジュセヨ。」 水面が毛羽立っている。 女性の声がする。 いつもの声だ。 「内攻しなさい。内攻しなさい。内攻しなさい。」 地面を掴んで顔を上げると、月が物凄い勢いで通り過ぎて行った。
PK。 2015-04-19 15:36:14 | 本 2015 読了。伊坂幸太郎氏のPK。 ラッシュライフが面白かったので、次を本屋で適当に選びました。 で、PK。 サイコキネシスの話だ、と勝手に思っていたら、サッカーのペナルティキック、PKの事でした。 でも、サイキッカーの話でもあります。 つまり、ちょっと入り組んでて難しいのであります。 中編三話です。連作とは言えないけど、繋がってます。 氏の文章は、言い得て妙なフレーズの連続と言う側面があるので、読みやすいですが、最期に慌てて読み返す事、間違い無しです。
アルジャーノンに花束を。 2015-04-08 19:57:05 | 日記 アルジャーノンに花束をがドラマ化されます。 原作は私の読書の原点と言える作品です。 手に取るきっかけはもちろん?これです。 ボウイ解散後、氷室京介の初ソロアルバムのタイトルが、フラワーズフォーアルジャーノンでした。 当時、中学生だったかな?の私は、なんだこりゃ?と思ったのをよく覚えています。 そして、ダニエル・キイスのアルジャーノンに花束をに辿り着きます。 この本の全ては、「ついしん」に語られる気がします。 私も、やっと花束の美しさがわかる様になった気がしています。