予定通り、予定外。

ペット達と読書の記録。

百。

2014-10-29 19:40:12 | 本 2014

読了。色川武大氏の百。
氏のまたの名は、阿佐田哲也。
先に読んだ、伊集院静氏のいねむり先生。
先生、その人です。
本作は、私小説的家族物語の体裁を取った作品集。
私的には、資料的価値を持ちました。

表題作「百」は第9回川端康成文学賞受賞作。

ひまわりの約束。

2014-10-06 19:38:56 | 太陽
秦 基博氏のひまわりの約束。
これを私は、覚えなくてはならない。
忘れるところだった。
有名な賞をとるかもしれない、くだらない作家の抽象的な言葉を理解するより、それは優先的だ。
何故なら、君と歌えるからです。
本質的に人は理解なんて求めていなくて、それを無理やり行おうとするから、観念的、形而上の言葉、比喩なんてものを持ち出さなくてはならなくなる。
そして、完璧に歌えたところで君のことだからもう充分だよってきっと言うかな。
私は、空に浮かんでいる言葉を掴もうとする前衛よりも、御大切と言う言葉を絞り抜いた先人の知恵。そしてその言葉を大切にしたいと思います。

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年。

2014-10-06 18:34:00 | 本 2014

読了。村上春樹氏の色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年。
今頃、読みました。
率直な感想は、この小説は無限大に発散するだな。
数学でありましたよね。この数列は極を持つので収束する。
この数列は極を持たず、しかも無限大に発散する。
あれです。
でもそれは私の思慮不足だなぁ。
もうちょっと考えます。

ノーベル賞に関しては、私、個人、一読者としては、氏は受賞に適さないと思っています。
作家の一分を考えるなら、やはり、言語化、言語化に尽きると思います。
普遍性の言語化。
それが、作家の命題ではないでしょうか?
本作では、その一分、一文が読み取れませんでした。