僕はいつもの淵に向かう。
いつもの色の服で、いつもの色の荷物を持って。
荷物は死体だ。僕がバラバラにした死体だ。
表層がざわつくのを嫌う僕は、荷物をそっと滑り込ませた。
いつもと同じだ。完全犯罪だ。
頑張れ僕の底の分解者。
突然のアラーム音。
機械の声だ。
「タンラクシタ、アイヲ、キョウジュセヨ。
タンラクシタ、アイヲ、キョウジュセヨ。」
水面が毛羽立っている。
女性の声がする。
いつもの声だ。
「内攻しなさい。内攻しなさい。内攻しなさい。」
地面を掴んで顔を上げると、月が物凄い勢いで通り過ぎて行った。
いつもの色の服で、いつもの色の荷物を持って。
荷物は死体だ。僕がバラバラにした死体だ。
表層がざわつくのを嫌う僕は、荷物をそっと滑り込ませた。
いつもと同じだ。完全犯罪だ。
頑張れ僕の底の分解者。
突然のアラーム音。
機械の声だ。
「タンラクシタ、アイヲ、キョウジュセヨ。
タンラクシタ、アイヲ、キョウジュセヨ。」
水面が毛羽立っている。
女性の声がする。
いつもの声だ。
「内攻しなさい。内攻しなさい。内攻しなさい。」
地面を掴んで顔を上げると、月が物凄い勢いで通り過ぎて行った。