不確かなモノ。

最近読んだ小説、ジーン・ワルツの中で、ベテラン助産師が言った言葉「大丈夫、赤ちゃんが産まれるまでに、お母さんの方の準備は追いつくから。」が、どうも気になっていました。
それで、以前テレビで見た事を思い出したんです。
女性は、妊娠すると脳内ホルモンのバランスが変化するという事。しかも、その状態が出産後も二、三年続くという事。
つまり、女性は心身ともに、子を守る者に変身するわけです。これが、母性本能と呼ばれるモノの正体でしょうね。

そこで、思いました。では父性とは何か？
私には子がいませんから、それに類する者を思い考えると、事実を受け、己が真実を定め、それに対して覚悟を決める。
そんなもんですかね？つまり、身体的には変化しないので、永遠に決意表明の様なものでしかないと思うのです。

Aimerの曲、星の消えた夜には、こんな風にして終わります。

星の消えた夜に 君を照らすよ
声をなくした夜も 歌を歌うよ
夢が覚めた夜でも 隣にいるよ
気付いて
気付いて
何より確かなことがある
これが 愛なんだ
ほら　夜が明けるよ
ほら　夜が明ける。