読了。海堂尊氏のジーン・ワルツ。
テーマは、発生学。生殖細胞の減数分裂から、出産に至るまでの講義です。
私は、最終章を小説として読む事をやめにしました。
知識を与えてくれるもの、考えを喚起させてくれるものとして読みましたので、少々ストーリーや作意を無視しました。
最終章、及びそれに至るテーマがなくとも、小説として秀逸な作品だと思います。
最終章は、代理母出産を扱います。氏は、作家であり、医師でもあります。私は、医師としての言葉の方を読みたいと思いました。
この問題は、誰一人、傍観できるものではなく、正解は出なくても、答えを求められる日がきます。
