Harvest*

日々の中で感じたことや思ったことの記録

ひょっこりじいさん

2014-10-02 23:44:09 | 日記
9月の終わり、部屋にいるときに祖父に話しかけられました。

といっても、祖父は入院中なので、思念かなにか飛ばしているのか
幽体離脱かはわかりませんが、突然頭の中に祖父がやってきて名前を呼ばれたりして。

少しお話ししました。

祖父は自発呼吸が難しく、ずっと酸素の管をしていて病院で寝たきりです。
お見舞いにいっても入れ歯をしていないので、
ふにゃふにゃで、なにを言っているのかわからないことが多いのですが。

そのときやってきた祖父は悲壮感はまったくなく、
ちょっとボケる前のピンピンしていた頃の喋り方で、
いつも祖父の家に遊びに行った時のような感覚でした。

祖父は何度かわたしの名前を呼んで「来たよー」
みたいなことを言っていました。
わたしも「あれっ、じいさんなんで?」と
そこらへんまではなんとなく覚えているのですが、
その後の会話に関してはおおまかにしか覚えていられなくて。
言葉じゃなくて、思念みたいなかたまりみたいな感じで、おぼろげ~。
ただ「じいさん、もうそろそろかもしれない」みたいなことは言っていました。

9月に90歳の誕生日を病院のベッドの上で迎えた祖父。
点滴で栄養をとっているので、固形のものはもう随分口にしていないはず。
指は曲がらず、身体は骨と皮。
見える景色は、病室とその天井だけ。

歩けなくて寝たきりだし、
こうやって遊びに来てくれていてもいいんじゃないかな、と思います。
寝ている間、自由に飛び回っているかもしれない。

そんなことがあった次の日、祖父の容態が悪くなったとききました。
なんとも言えない気持ちになりましたが、
本人もそれをわかっているなら、それが祖父の選択したことなら、
それでいいんだろうな…と思います。

元から少しぼーっとしていて、素朴で朴訥としていて
威圧感がまったくなかったので、わたしは母方の祖父が大好きでした。

それぞれの祖父と祖母が出会い、父と母を産み、今のわたしが生きているんだなぁ。
そうやって先祖に繋がっていくんだね。
命のリレーだ。このリレーは姉が子どもを産み、未来に引き継いでくれたので
わたしはまあ別にいいかな~と思っています。
先のことはわからないけども~。



ウモウケイトウ(羽毛鶏頭)
鶏のトサカみたいだからそんな名前とか。
祖父の家で鶏を飼っていて、たまにキャベツなどをこまかく刻んで
エサを作るのを手伝ったりしたことを思い出しました。なつかしい。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿