盆前に秋田県立美術館で開催されている怖い浮世絵展へ行ってきました。
今は少し落ち着いていますが今年の夏は暑かったし、ちょうどこの企画展のCMを見かけたときに行きたいなぁと思って。
私は小さい頃からホラー大好きなクチでした。
10代~20代前半頃が怖いもの大好きピークで、一人で夏場、照明を消して部屋を真っ暗にし、冷房をガンガンにして寒くした部屋の中でひたすらホラーものを鑑賞しまくる、というおかしな趣味を持っていたこともありました。
そんなホラー大好きな私でしたが二十歳そこそこのある時、有名な心霊スポットにグループで夜中肝試しに行くということがありました。
軽い気持ちで考えていたのですが、そこへ向かう車の中、私だけ明らかにおかしげなことになり気持ち悪くてしかたなくなりました。
そのスポットに到着すると、「絶対にヤバい」「とにかくヤバイ」という嫌な予感はしまくるし実際に具合が悪くてぐったりするし車から降りられない状態に。
私の中のなにかが「絶対にあの中に入ってはならない!」という危険信号を発していたので具合も悪いし車の中で待機していました。
一緒にいったメンバー4人のうち2人は建物の入口で無駄にはしゃいでいたけれど、私の具合の悪い様子をみて早めに切り上げてくれました。
車でその場所を離れていくほど、少しずつ気持ち悪いのがなくなってきて楽になったので、本当に心霊スポットと呼ばれているような場所にはなにかしらあるのだなぁ…とその時はのんきなことを考えていました。
そんなことがあってから日にちも浅いある日、自転車に乗っていると、何も障害物のない平坦な道路で突然車道の真ん中に自転車が引っ張られるようなことがありました。
意味もわからないまま車道の真ん中に自転車ごと突っ込んでいき車道を走っていた車に轢かれかけました。
小石を車輪で踏んだとか、バランスを崩したとか、そういうものも一切なく突然道路の真ん中に突っ込んでいき、「あわわわわ!」と内心思いつつ体は車道に引き寄せられて。
運よく目の前の車が急ブレーキで止まってくれたので衝突もなく事なきを得ました。
でもそのとき、漠然と「もう二度とああいう場所に行ってはいけないんだなぁ…」となぜか心霊スポットに行ったことが思い出され、それからというものの少しずつ怖いものを鑑賞したりホラーゲームをする、という趣味も同時に自分の中でゆっくりと廃れていったのでした。
全面的にではないけれど、少しずつ受け付けなくなっていった感じです。
ホラーゲームも大好きだけど基本的に残虐表現が多いから、異形の敵を鉄パイプで殴るという操作をすることもなぜか精神的に受け付けなくなってしまいました。
そもそもテレビゲーム自体画面酔いを起こすようになって長時間できなくなっていきました。(なので最近は人のプレイ動画を楽しんでます~。)
とはいえ、未だに不思議なものやことが大好きなので、こういう展にも心惹かれます。
大骸骨が入口でお出迎え。
鬼太郎でこういうのを見た気がする。
どういうった感じの浮世絵が展示されているのかは展のチラシの雰囲気で。
展示はこういう妖怪系中心なのかと思ったら、源頼光四天王の酒呑童子や土蜘蛛退治といった感じのものもあってバラエティ豊かでした。
様々な浮世絵を見ていく中で個人的に印象的だったのが、着物の模様の描き込みの緻密さでした。
大抵どの浮世絵も、着物の柄が最高にかっこよかった。
怖い浮世絵だっていうのに、そういうところに夢中になってしまいました。
あと、浮世絵って思っていたよりも色使いがカラフルで見ていてその点が楽しかったです。
怖いかっていわれると、大人だし怖さとかそういうのはないんだけど、子供の頃こういうの見たら結構記憶に残っちゃうかもなぁと。
見終ってカフェのところから。
天気がいいときれいだろうなぁここ。
売店でついついあってもなくてもいいのに、記念を求めてクリアファイルとポストカードを購入。
クリアファイルは葛飾北斎の「百物語 さらやしき」
ろくろ首かと思っていたけれど、さらやしきってことはこれってお岩さんなんだね。
ポストカードのほうは葛飾北洋の骸骨囲碁遊び。
この骸骨がかわいくて。
すごく表情豊かで面白かったから。
クリアファイルの裏面。
これも葛飾北斎「百物語 こはだ小平次」
こちらは結構迫力ある~。
骨と肉がなんというか結構不気味かも。
記念に購入したけれど、実はちょっと小平次こわい。
ほかにも浮世絵のかわいいネコチャンのクリアファイルもあったけれど、ついついこちらにしてしまった。
でもこのサイズのクリアファイルあると便利だし使っていこう。
向かいの千秋公園のお堀で蓮の花が咲いてきていて綺麗でした。
ほっとする~。
最後は綺麗な蓮の花。