遊月(ゆづき)の日々これ修行なり~

パワースポット研究家(おたる案内人)でセラピスト遊月のブログ
【パワースポットニッポン(VOICE)北海道担当】

メルマガより〜天使の休息(再掲載)

2021-11-26 07:31:00 | メルマガ『翼をたたんで今日はお昼寝』より
何度か掲載していますが、最近こちらのブログを読み始めた方のためにまた載せます。
祈りへの思いと、私がテレビの報道を一切見ない理由でもあります。


小樽富岡教会のマリア様


プチエッセイ 天使の休息

(2003年4月18日発行メルマガより)
戦争の報道は見ないようにしていた。
だけど昨晩うっかり見てしまった。
それは、ある父親の悲痛な叫びだった。
ある朝彼はいつものように子供たちに起こされ、外に出た。次の瞬間、爆弾が投下された。

彼には幼い子供が3人いた。
3歳の娘と小学生の長男は、すでに息絶えていた。
彼は5歳の娘の頭から飛び出した脳みそを拾い、包帯を巻いて病院へ連れて行った。
実際の映像が、テレビでなまなましく流されていた。

幼い女の子が、意識もうろうとなりながら横たわっていた。
医師たちは既に逃げていて、適切な治療を施されることもなく女の子は亡くなった。

父親は、助けて欲しいと叫びながら、なすすべもなく歩き回り、娘の手を握り、抱きしめ、打ちひしがれていた。

私は涙が止まらなくて、どうしてこんなことが起きるのかと悲しみに暮れた。
感情に囚われていると気付きながらも、どうすることもできなかった。

その直後「アメリカは更にシラクにも戦争をしかけるかもしれない」とアナウンサーが言ったとき、「あなた達(アメリカ政府)は一体ここ(地球)で何をしているんだ」
と糾弾したくなった。
誰かを責めることは簡単だ。
そんな行動で平和が訪れるはずもないことはわかっている。

隣で寝ていた(当時)2歳半の娘は「これで拭いていいよ」とタオルを私に差し出した。
「どうして泣いているの?」と聞かれたので、
「ママは戦争がいやなの、戦争がなくなって欲しいのになくならないの」と涙をこぼしながら答えた。
娘は「そっかぁ、しぇんしょお(戦争)かぁ」とつぶやいた後、
「ママがいやなら戦争をやめていいからね」と言った。
その新鮮な響きと純粋な優しさに、心に光が戻ってきた。
娘を抱きしめるとテレビを消し、楽しい出来事を語りながら眠りについた。

眠りに落ちる直前に、一気に感覚のかたまりが私の中に入ってきた。
その感覚を言葉にするとこうだった。

*************
人はそんなに強くない。
悲惨な映像を見ながら「それでも世界は愛が満ちているから大丈夫さ」と、元気に前に進む力が湧くことはない。
悲惨な映像を見れば人は悲しくなる。それが自然の感情だ。
だとしたら、わざわざ悲しくなるものを、あえて見る必要があるのだろうか?

見なくても何が起きているか「知って」いる。
世界に無関心でいることと、あえて悲惨な映像を見ない道を選択することは違う。

悲惨な映像や、怒りを覚える報道は、自分の中にあるネガティブな部分と結合し、同様のエネルギーをもつ未来を引き寄せる。
地球規模で多くの人がネガティブな感情を持ってしまったら、地球は悲しい未来を引き寄せ始めるのだ。

人はそんなに強くない。
何度も悲しみを刷り込まれるうちに、いつしか無力感に囚われ、自分の力を信じられなくなるだろう。
自分は何も出来ない。
世界は平和にはならない。
祈ったってどうせ無理なのだ。
悲惨な映像を見て、感情に囚われてしまうなら、今は見ないことを選択してもいい。

それは現実から目をそらすことじゃない。
残酷な世界に本当に対峙するために。悲しみすら愛に転化できる強さを身につけるために。
そのために必要な力を蓄えるための休息だ。
だから私はこれからは、戦争の報道を見ないと決めた。

何も出来ないと自分を歎く時間を、いつまでたっても平和なんか訪れないと悲観的になる時間を、真剣な祈りに変えていきたいと思った。
私たちは無力じゃない。
世界はいつか平和になる。
なぜなら世界が平和になることを、本当に多くの仲間たちが、今も心から願っていると知っているから。

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