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「km」という文字の書かれた看板だけを頼りに、『二千年の恋』第10話のロケ地を探してみようと歩いた今回のお散歩。
肝心の看板が、工事用パネルで覆われてしまっていたというトホホな出だしでしたが、そもそもは、この看板が背景に映る道こそが、お目当てなわけですから、めげているわけにはいきません。
溜池山王駅周辺というのは、不思議な場所です。
東側を走る外堀通りの向こうは、国会議事堂や、総理官邸といった政治の舞台、永田町で、広い敷地を囲むように警備の人の姿がたくさん見えます。
南側にある首都高速の向こうには、アークヒルズなど高層ビルが並び、坂を登っていくと、大使館が点在していて、通りすがりに聞こえてくるのは、日本語より英語。
北側の青山通りの向こうに広がるのは、赤坂御用地。
こんなふうに、3つの異空間に囲まれている赤坂というところには、高層ビル、高層マンションがそびえる間に、ひっそりと2階建ての木造家屋が残っています。
昼間は目立たないその建物は、料亭。
「赤坂の料亭」といえば、政治家の密談の場所というイメージですよね。
本当に、通りからは、ごく目立たないような作りになっていて、なるほどと感心。
三方を囲む大通り以外、赤坂地区の道は、どれもかなり細いです。しかも、曲がっているし、アップダウンはあるし、行き止まりはあるし・・・。
「km」の看板が見えるかなと、振り返りつつ、かなり広範囲に歩いてみましたが、ユーリの歩いたような植え込みのある道は見つけられませんでした。
12年も前の撮影だから、通りがすっかり変わってしまったのか、あるいは、歩いた範囲より、ずっと看板から離れた場所なのか・・・
謎は残ったままとなりました。
なんとなく人通りのなさそうな、この植え込みの道を歩いてきたユーリが、大佐の部下たちの車に追い付かれるシーン。
ここでは、一転して、街の灯りが映ります。
ユーリの後ろから回り込んできた車が、横をすり抜け、前を塞ぐように止まります。
どうやら、ビルの前のようです。
これもまた暗くて、見えにくくて、もどかしいのですが、なんとなく、このビルに似ているような気が。
六本木通りに面した、赤坂ツインタワーの東館です。(六本木通りからの眺め)
「km」の看板のあるビルから、六本木の方へ坂を下りてきた位置にあります。(mapの赤い丸印は、上が「km」下がツインタワー)
う~ん、どうでしょうねえ。
なんとなく似てる、ここかもしれないという程度です。
ロケ地解明に関しては、スッキリしませんでしたが、秋晴れの空の下、初めての場所を存分に歩いて、肩こりはスッキリ。
昔の街の様子がうかがえるような、まっすぐじゃない道、高層ビルを建てる時にもそのまま残された古い大きな木々、坂の街の高低差を利用した滝のある公園など、歩いてみて初めて見えてくるものにたくさん出会えましたよ。