探し物は・・・

何かを探して見つからない時、悲しくなるけれど
探すものがあるって、それだけで、すてきなこと 

謎の文字

2012年11月14日 | Movie T.K.

『捜査官X』は、決して"正解"を示そうとしない謎に満ちた作品です。
見る人によって、感じ方が違うというのは、よくあることで、それが、友人と一緒に鑑賞する楽しみでもあります。
「へぇ~、そんなとらえ方もできるんだ」、「あ、それは気付かなかった」と、新しい視点を教えてもらえるから。
でも、同じ作品を繰り返し見て、そのたびに、違うものをうけとるような気分になるのは、不思議です。
ストーリーの展開、セリフ、登場人物それぞれのふとしたしぐさ、風景・・・毎回、気になることが、変わってきます。
しかも、なかなか"解決"とはなりません。
"正解"は、どこにも用意されていないのかもしれません。
わかる必要なんてないんでしょうね。
それでも、「なぜだろう?」と考えてみる気にさせる力が、この作品にはあります。

ずっと、気になっている謎のひとつ。
劉村が七十二地刹に襲われ、村人が砦へ避難した夜のこと。
徐百九さんが焚き火を前にして、追手を逃れる秘策があると、劉金喜に話す場面です。
話しながら手にした小枝で地面に文字を書く徐百九さん。
いったい何と書いているのか・・・
その画面を上下逆にしてみました。

↓ 完成した文字は、「九」に見えるような。(筆順は逆ですけど)


「九」の左に縦線が見えます。
これがニンベンなら「仇」になるけど、ちょっと違うような。
何でしょうねぇ。
「九」という数は、中国語では「久」と同じ音になるので、永遠という意味を重ねて縁起の良い数字とされるそうですね。
その一方で、一桁の数字では最大だけれど、十には満たないことから、「欠けている」という意味も持つと聞きます。
なら、もくろむところの「不完全な死」を暗示してる?
な~んて、つい暴走してしまいます
まさか、徐百九の「九」だよ、ってことは、ないですよね

徐百九さんが書いた文字、これも"正解"のわからない謎ですが、もしこれが「九」なら・・・と、これだけでも、いろいろ脳内捜査が楽しめます。


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