探し物は・・・

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ハンガリーの映画法

2012年11月12日 | ちょっと気になることなど

NHK海外ネットワーク(10日)で見た特集の一つが、「ハンガリー映画産業復活へ」でした。
ハンガリーといえば、『ダウンタウンシャドー』の長期ロケが行われた地・・・ということで、ちょっと興味をもったので

共産党時代が終わり90年代に入ってから、西側の映画がどっと入ってきて、それまでの独特の雰囲気を持ったハンガリー映画の人気が陰り始めたのだそうです。
そこで、2004年、海外ロケの誘致と国産映画の活性化を目指し、映画法を制定。
ハリウッドの3分の1という人件費の安さに加え、制作費の20%を政府が還元するというありがたい話。
さらには、ハリウッドのプロデューサーを経済省映画長官に迎えるという、大胆かつ実際的な方策も。
2009年には、海外映画・ドラマ79本のロケ地に使われたと言いますから、かなりの効果が出ていますね。

おもしろかったのが、ロケ誘致のキャッチフレーズ。
"ヨーロッパのどこの街並みでも表現できる"
特徴的な目立つ建物が少ないので、パリにもロンドンにも変身できます!というわけ。
なるほど~ですね。

確かに、映画のもともとの舞台ではない異国の地で撮影することはありますが、たいてい街ではなく、海、山、森、平原といった場面がほとんどのような。
中国が舞台の『LOVERS』もウクライナで撮影していましたが、林や草原のシーンばかりで、建物は映りませんものね。
しかも、石造りの古い建物が多く残っていれば、時代も幅広く設定できそうです。
その場所を特定するような風景だけ、本当の場所で撮影し、後の細かい部分はハンガリーで長期ロケということも可能ですね。

今まで、ブダペストなどの観光名所を紹介する番組をいくつか見たので、王宮の丘や漁夫の砦、聖イシュトバーン大聖堂、ドナウ川にかかる鎖橋などなどが記憶に残っています。
『ダウンタウンシャドー』でも、一目見てブダペストとわかる観光スポットを網羅した感じでしたし。
ですから、とても特徴のある地だという印象が強かったのですが、実は、そこさえ映さなければ、ヨーロッパのどこだと言っても通用するような風景が広がっていたんですね。
これから、それとは気付かずハンガリーの街並みを映画やドラマの中で目にする機会が増えそうです。

↑ラストシーンでジャッカルが真似してる、この銅像の正体は何だろうと、以前話題になりましたね。
ヴァイダフニャド城を建てた建築家アルバサール・イグナーツという答えは、次郎藍天さんから


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