l'isle et potori

イルと灯鳥 ごはんとものとのまわり

夢か現か

2012年06月09日 | オフごはん
久しぶりに白州ぽとり

閉店後の一人時間。

私の20年分の本棚を

初めて眺めるように

ピントを合わせる。

夜の、この時間が好き。


帰宅して

昼間に買っておいた

自然飼育の鶏レバーと

緑黄色野菜をたっぷりいため。

そう、すんごい疲れていたの。

エネルギーがギューンと低下、

以前のように

夢をたくさんみて

朝日と共に起きられない人に

戻っちゃった。

今日は少し回復。

で、肉を買うという

そうはないことをしてみた。

レバーにくっついて

心臓も入っていた。

丸のまんま、

鶏さんの心臓。

プリッとした塊から

細い管がでている。

フォークで刺す時に

深妙な気持ちになったけど

噛み切る気にならなくて

パクッと口に入れた。


コワイ。

動物の命を食べる怖さ。

噛みながら

どんな感覚に導かれるのか

とにかく向かって行った。

家畜を食すことを

否定する感じになるのか

命をいただく瞬間に

感謝するのか。

結果は、

どちらとも言えず、

すでにその命は私の口に入っている。

ならばただ、

私に元気をくださいと

祈るだけ。

畏れ。畏怖という

根底にポジティブがあるコワサ。


日常と非日常は

対比されるものなのか。

あるいは

日常の中で気づく

忘れていた感覚が呼び戻されることが

非日常と思われるだけで

日常に内包されているのか。

店という仕事を

後者の形で突き詰めてみたい。


起きている時間にみている世界と

夢にみる世界。

今までの続いていることと

新しく変化して行く環境。

表層意識と潜在意識。


あっちにいったり

こっちにいったりしながら

日々が過ぎていくと、

どちらが表でどちらが裏でということではなくて

四季の移り変わりや

時の進行に乗っかりながら

絶妙に絡み合っている

自然の一角に思える。


毎日が濃いな、今年は。



l'isle

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