l'isle et potori

イルと灯鳥 ごはんとものとのまわり

節電と若い力

2011年03月30日 | イル日記
甲府の友人に会って来た。

彼女も仙台に数年住んでいた。

本来の用事の件はそっちのけ、

震災の件、いろいろ情報と意見交換。

高校生の娘さんが帰ってきた。

すかさず

聴いてないのにスイッチはいってるし、って

オーディオの電源を切る。

その子も友達も節電に熱心だという。

好きな音楽を聴くのは

iPodの残っている蓄電のみでひっそりと。

寒い日は暖房をつけずに厚着して。

これからの社会の意識を作っていく

十代たちがこんな感覚を続けて持って

新しいアイデアを産んでいったら強いですね。

大人たちは彼らの純真のエネルギーに

知恵と勇気を与えることも

また役割かと思います。


甲府の街は思ったより買い物客で賑わっていて、

いろいろ控えるムードだったのが

動きムードに跳ね返っている印象。

それでも多くの店は節電を続けている。

今まで当たり前に過剰に消費していたものに

意識を向けつつ、

当たり前に思っていたささやかな幸せを

作っていく感覚を吟味していく

時期なのではないでしょうか。

人間の営みと、個々の暮らし方の価値を

作り直す大切な時期。


今日はいろんな花が咲いているのを見つけました。

水仙、木蓮、クロッカス。

桜の開花の知らせも聞いた。

我が家では、家の中でてんとう虫があちこちに。


私が通っていた仙台の大学では

卒業式、そして入学式も中止だそうです。

28日にやっと構内立ち入りが

一部の建物、時間限定で立ち入りができるようになり

ボランティアセンターが開設されました。

学内のコンピュータシステムが機能しなくなり、

学生の安否確認に

学生会本部の学生個人の携帯メールが活躍したようです。

家族が被災した学生さんへの授業料軽減の措置もとられていました。

安否確認は幼稚園、中等部、高等部は完了、

でも大学生はまだ95%。

確認が取れている中でも犠牲者が。

授業は4月中は休講。

私がはじめの2年を過ごしたキャンパスは

まだ入構できない状態。

仙台は学都だから学生達の

行動力と新しい発想、チームワークが

力を発揮するでしょう。

続々 仙台からのレポート 

2011年03月28日 | イル日記
仙台の兄の写真また増えてますね。

こちらを。


正月に数年ぶりに八戸へ帰省していて

兄は大晦日まで仕事していたようなのですが

わたしが正月に帰るのは珍しいからか

雪で交通規制(通常は4時間を21時間!)かけて

八戸まできてくれました。

二人で買い出しに出たときがあったのですが

あの場所さ、とか

あの店さ、とか話が車中ででると

んじゃ見に行くか。ってくるくるって兄貴は車を回します。


そのときの感覚が残っているから

その車中(自転車?じゃないか。。。)から写した写真をみると

助手席で一緒にみているようなリアルな感じがします。

テレビの映像にはわなわなと記憶とオーバーラップさせるものがあり、

でも兄の写真をみると、

静かにだまって見つめて受け止めるしかない感じがします。


私の日々は明らかに新しく動き始めている。

でも、おいてきた故郷。

そこは外せないの。


穏やかを思い出す日

2011年03月28日 | イル日記
今日は、ぽとりの一般営業はお休みでしたが

ご予約の団体さんの貸し切り営業でした。

子供たちがエネルギッシュに走り回る中、

大人たちは真剣に語らっている。

お茶を傍らに。

陽だまり広場に、幸せが溜まっている。

ランチのビュッフェの量はちょうど。


あまりにも幸せな光景に

カメラを取りに車へ。

今日はいつもとちょっとずれたところに停めていた。

車のドア1M前。

カメラのレンズキャップが裏返しになって落ちている。

誰かお客さんが落としちゃったんだな、、、

と思って拾い、裏返すとOLYMPUSの文字。

あ。私の。 

1ヶ月前くらいにないことに気づいていた。

それが、カメラを取りにきたことでみつけるなんて。


餃子の仕込み皮とたねも一個も違わずぴったり。


夜ご飯の提案も気分にぴったり。


そんな日。


まだ考えるけど、

もう少し

自分の体がいる場所に

身を置ける一日でした。


今日あえたひと、

今日あえてうれしい。


2011年03月27日 | 素材にフォーカス
昨日と今日の営業では

想像していなかったたくさんのお客様のご来店。

観光やサービス業はしばらく大変だろうと

覚悟を決めていたので、あれれ?という感じです。

白州の道の駅や私たちのべるがでは水を汲めるので、

リフレッシュも兼ねて水を求めて出かけている方も多いようです。

東京方面のナンバーよく見かけました。


ぽとりの「お冷」は

白州の地下水です。

店内の13の蛇口から出る水は

もちろん全てそう。

お水が甘いね、という声をよく聞きます。

雨雪が降れば

パノラマの窓を通して潤う時間を感じるし、

本当に水の神様に守られている。


今回の震災での津波のように、

命や暮らしを奪うこともある、水。

そして放射性物質などの望まないものを

雨が運んでいくこともある。

当たり前にある暮らしを潤している水が、

被災地では断水で滞り、

有害なものを含めば

目には姿が変わらぬのに

不安をもたらすものになる。


けれど、

浄化、潤い、流れて、循環して。

裏と表のようだけど、

水にとっては同じことなのかもしれない。

受け止める結果によって

プラスになるかマイナスになるか。

おひさまも、火も、樹も、土も、影も、人も。

ありがたい時も邪魔だと思っちゃう時もある。

それでもやっぱりないと困るの。


当たり前にあるようだけど

一度 失ったり表情を変えると

とたんに不安になる。

だからいつも、少しでも感じていたい。


この冬に習慣になったことの一つが

お湯飲み。

本で読んだアーユルヴェーダに関する話の中で

でていたことで、

試しにやってみたら

お腹の中が気持ちよくておいしくて

ニュートラルな気分になる。

お茶もコーヒーもお酒も好きだけど

生きるのに一番必要な物が

体に染み込んでいく暖かさ、

自分が生き物であることを実感させてくれる

生まれ変わりの飲み物です。





送りました。

2011年03月25日 | イル日記
今日、花巻のバイオディーゼルアドベンチャーさんへ

支援物資を送りました。

昨日呼びかけた身近な人たちから集まった

緊急で必要というズボン類やバスタオルなど。

大きなふた箱にパンパンに詰めて。

少量ですが、タイミングよく役立ってくれると思います。

そして焼きつづけていた焼き菓子も

NPOフードバンク山梨さんに届けてきました。

ぽとりのスタッフたちと友人たちで

全部で370袋。

1848粒の手で丸めたお菓子が

少しでも辛い思いをしている方々に元気を運ぶことを祈っています。

明日からは4月からの営業に向けての仕事に

集中しつつ、

山梨へ避難して来る方々のお手伝いが迅速にできるように

準備をして行きます。

営業します

2011年03月25日 | ぽとり日記
明日とあさって、

3月26、27日。

ぽとりは営業いたします。

ご飯メニュウは

新作の玄米焼きおむすび in ミネストローネ。

ローズマリーの香りが元気をくれます。

そして好評の麻みそラーメン。

4月からはこのメニューはお休みなので

(新たなヌードルお楽しみに)

この2日を逃さずにね!

ラストオーダー17:30です。

新入荷の衣たちもどんどん旅立ってゆきそうな気配です。

お早めに!

計画停電、この土日は中止になっています。

少し暗めの節電モードでの営業になります。


お待ちしております。

支援物資を募集しています

2011年03月24日 | イル日記
バイオディーゼルを普及する活動をされている

山田周生さんが花巻をベースに救援活動をされています。

車にプラントを搭載していて、

ガソリンを使わずに活動できているようです。

今日発信された必要な物資情報があり、

比較的小規模な活動なので

私たちが細々集めて送った物が無駄なく早く

活用されると考え、

持ち寄って送ることにしました。

リストと山田さんの活動内容は

こちらをご覧ください。

緊急に必要なものと、

長期的に必要なものが別のリストになっています。

お近くの方でご協力いただける方は

明日、25日10時から正午まで受け付けていますので

ぽとりへお持ちください。

べるがの正門が閉まっているかもしれません。

お越しの前にお電話ください。

0551-35-3146

支援物資はたくさんのところで

個人からの受付もしています。

それぞれお近くの受付場所に集めて

無駄なく効率よく支援したいものですね。


山梨の仲間たち、その仲間たちが現地で

救援活動をしています。

どうか無事で。

全国から支援に行っておられる方々、

現地で作業をされている方々、

被災地で暮らしが戻っていない方々、

どうぞご無事で。

進めています

2011年03月23日 | イル日記
被災地へ送る焼き菓子、

今日までに200袋くらいできました。

明日、あさってできるだけ作って

25日にNPOフードバンク山梨さんへ届けてきます。

食材が足りなくなったのをきっかけに、

新しいレシピもできました。

栄養価の高いナッツを2種類と

元気が出る香りのローズマリー。

麻の実クッキーと2種類を送ります。

「乳製品・卵不使用

アレルギーのある子供さんに

優先的にお渡しください。

体に優しい素材を使っているので

弱っている方にも」

というシールを一つずつに貼りました。

私たちは大きな企業のように

たくさんの食糧を届けることができません。

でも、200人、(わけっこしたらもっと)

の方たちが

少しでも元気になって

周りにも広がればと思います。


自分の役割を、と思っていても、

どこかで被災地に行くような話が出ると

私も行く!って衝動にかられます。

だけどスケジュールみてみれば、

今はその時じゃない。


もうすぐ四月。

計画停電や、放射線量の心配はありますが、

しっかりと情報をキャッチして

できる限り営業して行く予定です。

日本の元気の小さな中継点であれるよう、

クッキーの生地を丸めながら

スタッフたちからたくさんのアイデアが出ています。

地震発生以降、

毎日一人でも店で作業をすることが多かったのですが、

月曜日の営業で

みんなでいらっしゃいませを言えること、

少なくともお客様がきてくださること、

常連さんたちとおしゃべりできること、

当たり前だったいろんなことが嬉しくて、

初心に還る想いです。

また会えるということが尊い。

まだこれから、いろんな問題が出てくるでしょうが、

それぞれの時間を大切に頑張りましょうね!



被災地からのメール

2011年03月22日 | イル日記
仙台の友人からのメールで素敵な話。

全国から県外ナンバーの給水車が

わざわざきてくれていて、

ありがたくてなみだがでると。

そして小さな小雪ちゃんと

キャラメルを一個ずつ手渡してきたって。

自分たちの食べ物を買うのに並ばなきゃならないし、

収入が途絶えてるというのに。

またまた我が友!と絶賛してしまいます。

そして彼女の牡鹿のご両親は

(私も大変お世話になったの)

石巻まで、恐らく徒歩で、ご年配であるのに

たどりつき、携帯を充電して電話がきたと

昨夜の連絡。


この友人とチームな石巻のあいちゃんは

ニュースで聞くと

悲惨な状況にいると思われる。

こちらの当たり前に店に商品が並んでいる風景が

それが夢のように感じる。

とにかく早く

トイレなど、

最低限の生活が復旧することを願っています。

気になりつつ、もう耳を塞ぎたくなる。

でも調べてしまう。

情報もほどほどにしないと、自分がするべき事が

手につかなくなってしまう。




佐川急便のセンター受け取りが可能になっているから

食料を兄や友人に送ろうかとも思ったが、

兄の取材写真によると

センターの周りに大渋滞。

やっぱり、そうだよね、、、。