l'isle et potori

イルと灯鳥 ごはんとものとのまわり

森の夕カフェ

2009年06月21日 | ぽとり日記
3日連続のキャンドルナイト

残すはあと一夜。

室内スペースの各テーブルに灯した

みつろうキャンドルたちは

合わせ鏡のような窓に映って

数を増し

ガラス越しに見える森の中に

誘ってくれる。

テラス席はまた格別で

樹々の間に見える薄明るい蒼を

背景にした

まさに

おとぎの酒場の広場。

kirinsou candle workさんが

貸してくださった

キャンドルポットが

点々と。

白、

橙、

黄、

ピンク、

そして虹色。

気づけば森は

暗幕に替わり、

ぼんやり照らされた

ひとつの炎を囲む

顔たちが浮かび上がって

風景をつくる

子供たちは落ち着いて

ごはんを無心でほおばり、

親たちはやさしい顔で

見守りながら

今宵の音楽に耳を傾ける。

恋人たちは

照れる事無く

深く見つめ合い

二人だけの時間をつくる。

夕べはギター、ベース、パーカッションが

哀愁に染め、

今夜はボサノバ弾き語り。

昨夜のギタリストは今夜は

ギャルソンです。

余裕があればツインギターになるかな?

今日は雨で残念だけど、

かえって夕方から

キャンドルが映えることでしょう。

昼とは違う

もうひとつのぽとりで会いましょう。

HPのトップページに

テーブルの様子アップしました。

http://potori.net







初 夜ぽとり

2009年06月18日 | ぽとり日記
今週末はキャンドルナイト

「夕暮れおとぎ酒場」。

初めての

ぽとり夜の一般営業です。

普段はべるがへ宿泊のお客様の

コースディナーだけですが

100万人のキャンドルナイトに合わせて

どこかの国の

小さな港町の

小さな酒場、、、

そんなイメージで

タパスみたいのを

いろいろ用意して

気軽に楽しめる

夜カフェを開きます。

まだ明るい5時頃から

だんだんと蒼く染まっていく

森を背景に

昼と夜の隙間の

時空がずれたような

独特の時間の経過に

飲まれてみましょう。

今日はこの3日間のために

豆のシチューや

焼き野菜のマリネ等を試作しました。

ちょい飲みでも

しっかりご飯でも

夜カフェでお茶でも。

BGMは

郷愁を誘ういろんな音楽と

そして

店の片隅でつま弾くギター。

金曜日と日曜日は

シブ系ボサノバひきがたり、

土曜日はもうすぐ27歳の

さわやか系が

流しのギター弾きを演じます。

田舎の酒場ですから

野良着でも

おめかしでも

どちらでもなじむでしょう。

私は何をきようかな。

21日は県内各地で

キャンドルナイトをするお店がありますが

ぽとりは早い時間からなので

ぜひ はしごしてくださいね。

6月19日(金)~21日(日)

17:00~20:30

べるがの閉門は21時。

それまでは魔法の時間をお楽しみください。

ガラスの靴をお忘れなく。





ひとりごはん

2009年06月16日 | ぽとり日記
さびしい時間ではなく

いい時間を

ひとりで過ごしている人々が

時折

ぽとりの風景の中にある。

若い女性はたいてい

陽だまり広場や

電話の下の本棚から

数冊の本を選び出し

ご飯の後も

ゆっくりと

清里ミルクカフェオレや

午後のミルクティーなんかを

お供に

森の時間の流れに

身を任せている。


最近

月曜日のおかえりなさいになっている

男性客。

こちらはランチとスパークリングワイン、

その後デザートとグラッパ、

などといううらやましい休日ご飯を楽しんで

森や川辺の散策に、

そして〆は尾白の湯。

メニュー全部を少しずつ

試してみたいそうで

いつもお一人でみえるけど

きっとデート上手でもありそうな。


極めつけのひとり時間上手は

べるがの宿泊館へおひとりで泊まられた

おばあさま。

きれいにお化粧をして

ディナーを。

海外旅行もたくさんしていて話題が豊富。

お箸も用意したけど

ナイフとフォークで

エレガントに召し上がっていた。

前菜のプレートのお皿を下げるとき

「これから出てくる

 いろんなお料理を食べるための

 準備運動みたいね。

 いろんな味がちょっとずつで。」

などと

こちらの無意識を意識に替えてくれる

はっとするような

感想をいただく。

森の中のお部屋まで

送っていくと

ガラス越しのおやすみなさいの

笑顔をいったら

なんとも

かわいらしく

思わずこちらまで

手を振り返してしまった。


わたしもいつか

仕事抜きで

べるがに泊まって

3食ぽとりでたべて

本を読んだり

散歩したり

ハンモックで昼寝したり

したいなぁ。

朝からスパークリングワイン飲む人は

ぽとり初になるかも。

新茶の季節

2009年06月04日 | ぽとり日記
このところぐぐっと在庫が減っても

新茶が出るまでは と

我慢していた

水車むら農園の紅茶たち。

今日から2009年の新茶が

ぽとりの雑貨コーナーに並び始めました。

一番茶の定番ブレンド 「五月」(さつき)

二番茶のブレンド 「七夕」(たなばた)

品種の持ち味を楽しむ 「べにひかり」「べにふうき」

ミルクティーにおすすめ二番茶の 「べにひかり葉子」(ようこ)


そして今回初めて仕入れた 「かぐやひめ」。

水車むらの紅茶の楽しみは

その味や香りだけでなく

パッケージの美しさにもあります。

「かぐやひめ」は

緑のグラデーションの夜空に帰る

美しいお姫様の姿に

ため息がもれます。


和の紅茶

日本人の暮らしに

すうっとしみ込んでいく

ほんのり甘い

澄んだ茜の空の色。

ぽとりの焼き菓子との組み合わせが

地のもの同士の

仲の良さを

改めて納得させてくれます。


桃花村の緑茶の新茶

松竹梅と3種

近日入荷の予定です。



梅からパン

2009年06月01日 | イル日記
相方のお母さんがお砂糖に漬けた青梅が

少し発酵したのを分けていただき

それをもとに梅酵母をおこしました。

私は原始的なパン作りしかできないので

だいたいの感で

南部小麦に塩と酵母と水を加えて

こねて 一晩発酵させ

朝プチパンに焼いてみたら

ちゃんとパンになった。

いろんなパン屋さんに仲良くしていただいているのに

なぜかパンの世界だけは深められなくて

でも

こんな時間を持てる事が嬉しい。

完熟梅のコンポートもそろそろ

味を見てみよう。

同じ料理なのに

仕事じゃないから

うまく行かなくても

あまり嫌にならない。

ほどほどで満足できるのは

その行為を楽しめているということで

それはすごく上手にできることより

大事な事なのではないかと

はたとPCから目を

ぽとりの事務所の窓外に移して

森の樹々の空に接した部分を眺めながら

ふうん なるほど

なんて思ってしまいました。


梅酵母パンは

その日のぽとりの朝ミーティングのおやつに。

形をかえてお裾分けが広がっていきます。