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花と文。(暮らしと本と花と)

日々の心に残る記しておきたいこと。

そのことすべて~詩集の中から~

2014年12月05日 | 言葉


  詩集 すみわたる夜空のような  

            銀色夏生 角川文庫

もう、ずいぶん前に買った詩集。

「すみわたる夜空のような」
しんと静まり返る夜にひとり空を見上げている
心の中に浮かび上がる

雑踏の中で生きていても、ひとり静かな夜に思いがこもるとき
そういう心情に
懐かしみをもって、ひたるときがある。

本を そっとひらく
中でも、詩や散文集などを手にとる時は
心がひとりになりたいときなのだ。

ひとりになってみる
それは孤独といっても
たくさんの人の中にいて感じる孤独とは
違って
自分の心の中で自分と対話したいとき。

とても大切にしたいこと


この詩集をいつも読んでいた時期がある。
本には悪いけれど、気になるページには
折り目をつける。
お風呂に入っても読むから
本のページがくたくたになっているのもある。


 「そのことすべて」

 そのことすべて
 不思議だと思わないことが不思議だった
 そのことすべて

          (詩集より)
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4 Comments(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (momo)
2014-12-05 22:08:58
いつブログ楽しく読んでいます。金子みすずさんの詩集も購入して読みました。自分のブログに書こうかなと思いもうかなり時間が経ちましたが、寝る前に時折読んでいます。この金子みすず詩集を読んでふと銀色夏生の詩を思い出したのですが、世界観?がとても似ているような気がするのです。みすずさんの詩集が銀色夏生さんの作品に中にあっても、分からないくらい何か共通したものを感じる作品がいくつかあり、気になりました。私は若い時(笑)銀色夏生さんの詩集は、ほとんど文庫本で購入し愛読していたのですが。lilyさんは、どう思われますか?
返信する
Unknown (lily)
2014-12-06 09:53:38
momoさんへ
おはようございます。返信遅くなりました。
私は姉がいて、その姉が好きで愛読していたのを拝借して読むくらいで、すごく好きだった・・・というのではなかったのですが、この本に出会って、出会い直したというのか、好きになりました。30代後半に買ったと思います。
きっと、銀色夏生さんも、金子みすずさんを読んで育ったのもあるのでしょうかね。日本人の心を詠った詩は、私たちはどこかで出会っていますよね。

小さな、誰も気づかずに通り過ぎてしまいそうなことに、気づく心は同じように私も思いました。
すみわたる・・・のこの詩集は恋愛におけるような内容だと思うのですが、誰でも経験したことのある、やはり「あるある」なんです。
詩人は繊細はもちろんですが、どこまでも優しいですね。

momoさん、いつもありがとうございます。
返信する
詩の世界 (gone)
2014-12-15 21:00:21
おじゃまします。
懐かしいです^^
娘が銀色夏生さんの詩が好きで私は娘のおかげでこの方を知りました^^

詩の世界は短い言葉で表現して想像する世界ですが、それだけに難しいですね。
(私はだらだらと文章が長ったらしくて到底真似ができません)笑

この方の詩は透き通った透明感が感じられますよね。
返信する
Unknown (lily)
2014-12-15 22:47:27
goneさんへ

こんばんは。コメントもありがとうございます。
銀色夏生さんは、透明感がありますね。御嬢さんも読まれていたんですね。
タイトルと表紙の静けさに惹かれて
手にとったのですが、何度も何度も繰り返し読んだ記憶です。凝縮された言葉の奥深くに潜む大きな世界観にいつも感動してしまいます。
goneさんの、ブログから伝わってくる感性がとても好きです。
いつも楽しみにしています。
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