
詩集 すみわたる夜空のような
銀色夏生 角川文庫
もう、ずいぶん前に買った詩集。
「すみわたる夜空のような」
しんと静まり返る夜にひとり空を見上げている
心の中に浮かび上がる
雑踏の中で生きていても、ひとり静かな夜に思いがこもるとき
そういう心情に
懐かしみをもって、ひたるときがある。
本を そっとひらく
中でも、詩や散文集などを手にとる時は
心がひとりになりたいときなのだ。
ひとりになってみる
それは孤独といっても
たくさんの人の中にいて感じる孤独とは
違って
自分の心の中で自分と対話したいとき。
とても大切にしたいこと
この詩集をいつも読んでいた時期がある。
本には悪いけれど、気になるページには
折り目をつける。
お風呂に入っても読むから
本のページがくたくたになっているのもある。
「そのことすべて」
そのことすべて
不思議だと思わないことが不思議だった
そのことすべて
(詩集より)
おはようございます。返信遅くなりました。
私は姉がいて、その姉が好きで愛読していたのを拝借して読むくらいで、すごく好きだった・・・というのではなかったのですが、この本に出会って、出会い直したというのか、好きになりました。30代後半に買ったと思います。
きっと、銀色夏生さんも、金子みすずさんを読んで育ったのもあるのでしょうかね。日本人の心を詠った詩は、私たちはどこかで出会っていますよね。
小さな、誰も気づかずに通り過ぎてしまいそうなことに、気づく心は同じように私も思いました。
すみわたる・・・のこの詩集は恋愛におけるような内容だと思うのですが、誰でも経験したことのある、やはり「あるある」なんです。
詩人は繊細はもちろんですが、どこまでも優しいですね。
momoさん、いつもありがとうございます。
懐かしいです^^
娘が銀色夏生さんの詩が好きで私は娘のおかげでこの方を知りました^^
詩の世界は短い言葉で表現して想像する世界ですが、それだけに難しいですね。
(私はだらだらと文章が長ったらしくて到底真似ができません)笑
この方の詩は透き通った透明感が感じられますよね。
こんばんは。コメントもありがとうございます。
銀色夏生さんは、透明感がありますね。御嬢さんも読まれていたんですね。
タイトルと表紙の静けさに惹かれて
手にとったのですが、何度も何度も繰り返し読んだ記憶です。凝縮された言葉の奥深くに潜む大きな世界観にいつも感動してしまいます。
goneさんの、ブログから伝わってくる感性がとても好きです。
いつも楽しみにしています。