青い鳥文庫に新しいシリーズが誕生です♪
中学生向けの作品を集めたYシリーズ
名木田先生のちょっと懐かしい作品 airが装丁も新たに登場です。
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中学2年生の絵亜は、厳格な両親~自立した母、研究に没頭する父~のもと、常に両親の愛を感じられないまま、両親は自分には関心がないのだという疎外感を感じながら毎日を送っていた。
そんな絵亜の心のよりどころは、小学4年生のときから、『いつでも家出できるように・・・』と言う思いでそっと隠していた赤いリュックサック。
そんな孤独な日々の中、偶然出合ったのは小学生の頃の同級生、佐和子だった。佐和子は「プチ家出」の最中だという。
AOIレジデンス809号室___そこは、家出をした子のシェルターだった。
真夏のある日、絵亜もそのシェルターに身を寄せる。両親が出張で留守をする間の短い間・・・・。
それぞれに事情~スピード、援助交際、虐待~を抱えた少年、少女たちが身を寄せる場所・・・。そこでの不思議な生活を通じて、自分自身がこの世に存在しているという証しを見出していく、絵亜。心を通い合わす・・・少年、衆介。
私の体に流れているもの___それは、愛。
とても衝撃的なキーワードが並んでいるこの作品ですが、読んでいただけると分かると思いますが、名木田先生の手にかかると、どこかさわやかで、すがすがしい風が流れているんですよね。そして、真夏の陽炎のような・・・切なく淡い初恋の物語になってしまうから、不思議・・・。
物語の中で印象的だったのは、衆介の言葉・・・『つらいことって、それぞれみんなちがうからな・・・』。二人がはじめて心を通い合わせる場面で、衆介がそっとつぶやくんですけど・・・。絵亜の生まれ育った境遇は、一見すると、衆介や佐和子たちに比べると、恵まれているように見えます。だけど、絵亜は・・・毎日、『自分には愛が流れていない!』と孤独を感じていたんですよね。
物語の中で流れている、優しく切ないアリア<私を泣かせてください>は、絵亜の心だけでなく、私たちの心にも響き渡りました。
【妖精村ライブラリ:とっておきの1冊~より転載】
挿絵がある今回と挿絵が無い以前の本。
同じ作品でも、挿絵があるのと無いのでは
読了後に、綴られてる文章から香る作品独自の芳香がすこーしだけ違う感じに思われました。
とっても不思議です(*^_^*)
皆さんはどの様な感想を抱かれたのでしょうか?
どうぞ遠慮なく、感想とかバンバン書いてくださいね。
妖精村の集会所が今閉鎖状態なので、キュピリちゃんのお部屋にあさかわさんが書き込んでくださって本当に嬉しいです♪
装丁や挿絵で、物語本体の雰囲気もなんだか「お部屋を模様替え」したみたいに、変化するのって・・・本当に不思議ですよね。
懐かしい作品がこうして青い鳥文庫から再登場してくれるのって嬉しいですね。
また来てね(*^^*)