大きな穴が開いてるみたいなの。
心の真中に大きな穴がポカンって開いてるの。
「流魂」じゃなかったんだよ。最初は・・・・。
仁がいて、みんな、心のどこかに穴が開いている人たちが集まって・・・・。
触れ合って、セクスをして、感じて、魂の部分で感じて。
一緒だって思って。
穴がふさがった。
だから。
もしかしたら。
穴の開いている人たちを助けて上げれるんじゃないかって・・・・。
変わってきちゃったの。
ヒデオも仁も、マサミもアキコもいなくなって。
ヒロムが独りになっちゃったような気がして・・・。
ヒロムは頭が良くて、人がどんどん増えて、いつのまにか、姫って呼ばれるようになって・・・・。
あなたのナイフで背中を切られたとき、もう死ぬんだって。
でもね。それでもいいかな。これで終わってもいいかなって、思ったの。
もう、その時は穴が開いてたんだね。
痛かったよ。すごく痛かった。なんだか、みんなとつながっていた部分が全部、切れちゃうみたいで・・・。
姫は楽しかった。何でも、思いどおりになるみたいで・・・。
でも、穴はどんどん、大きくなって・・・・
私も、ヒロムも・・・・。」
「ヒ、ヒ、ヒトミさん。」
「えっ。」
「いえ、姫、もうそれ以上、お話にならないでください。」
「どうしたの。」
「私にとって、ヒトミさんは姫なんです。いえ、「流魂」の全てのメンバーにとって、宰と姫は理想なのです。たどり着くべき、最上の姿なのです。ですから・・・。」
「疲れちゃったの。もうね。すごく疲れちゃったの。姫って、誰にも甘えられないんだよ。ツカサ、二人きりのときだけでいいから、ね、お願い、ヒトミでいさせて。」
狭い軽の助手席からヒトミはツカサの腿に両手を伸ばした。
心の真中に大きな穴がポカンって開いてるの。
「流魂」じゃなかったんだよ。最初は・・・・。
仁がいて、みんな、心のどこかに穴が開いている人たちが集まって・・・・。
触れ合って、セクスをして、感じて、魂の部分で感じて。
一緒だって思って。
穴がふさがった。
だから。
もしかしたら。
穴の開いている人たちを助けて上げれるんじゃないかって・・・・。
変わってきちゃったの。
ヒデオも仁も、マサミもアキコもいなくなって。
ヒロムが独りになっちゃったような気がして・・・。
ヒロムは頭が良くて、人がどんどん増えて、いつのまにか、姫って呼ばれるようになって・・・・。
あなたのナイフで背中を切られたとき、もう死ぬんだって。
でもね。それでもいいかな。これで終わってもいいかなって、思ったの。
もう、その時は穴が開いてたんだね。
痛かったよ。すごく痛かった。なんだか、みんなとつながっていた部分が全部、切れちゃうみたいで・・・。
姫は楽しかった。何でも、思いどおりになるみたいで・・・。
でも、穴はどんどん、大きくなって・・・・
私も、ヒロムも・・・・。」
「ヒ、ヒ、ヒトミさん。」
「えっ。」
「いえ、姫、もうそれ以上、お話にならないでください。」
「どうしたの。」
「私にとって、ヒトミさんは姫なんです。いえ、「流魂」の全てのメンバーにとって、宰と姫は理想なのです。たどり着くべき、最上の姿なのです。ですから・・・。」
「疲れちゃったの。もうね。すごく疲れちゃったの。姫って、誰にも甘えられないんだよ。ツカサ、二人きりのときだけでいいから、ね、お願い、ヒトミでいさせて。」
狭い軽の助手席からヒトミはツカサの腿に両手を伸ばした。