三好愛さんの絵を最初に知ったのは川上弘美さんの「某」で可愛いなー好みだなーと思ったのでした。
その後「ショートショートドロップス」新井素子とか、雑誌ダヴィンチの挿絵とか、あちこちで偶然目にして、どんな人が描いているんだろう?と興味を持ちました。
彼女の本は最初に「ざらざらをさわる」というのを出版されているのですが、それは図書館に置いてなかったので2冊目のこの本を読むことにしました。
日常とちょっと彼女が怖く感じた出来事等が書かれていて、とても読みやすいです。
印章に残った話
・最初の「前の住民が忘れていった靴下」の話
・「私たち劇場」バス停の前に住んでた時、窓から何の気なしにいつも見てたカップル。ある時 バス停で待っているおばちゃん達が「あの家の窓、いつもカーテン全開で中が丸見えよね」と会話されているのを知る。いつも見る側だと思い込んでいたが、見られていたことに気付いて・・・
・メールだけでやり取りしていてイメージが勝手に出来上がった後、実際にその人に会って全然想像と違ってうろたえる、っていうのも、なんか解るお話でしたよ。
・後半は妊娠、出産、母乳等についてのお話がメインだった。
結婚して名字が変わった後のとまどう場面、ランドセルの色の話(お母さんは昔から進んだ考えの人だったのね)
途中にイラストが入っているのも楽しいですね。
のんびり、ほのぼのと読みました。
怪談未満 2022/7/27 三好 愛
冷蔵庫と収納棚との隙間にいる〈なにか〉、
メールの文面から生まれたもう一人のKさん、
国内線のスープと結びつく祖母の死の記憶、
そして、私の中に初めて〈人間〉が宿った日――
なんだか面白そう。って思い、図書館で検索したけど三好さんの本、1冊も無かった。読んでみたかったのに残念。
コメントありがとう
あら、無かったのね。
まだ2冊しか出してないみたいだし、私のもよりの図書館(そんなに充実してない)に1冊あったのが逆に驚いたわ。
いつかもし機会があったら、どうぞ