鳥肌が
相変わらず、穂村さんのエッセイは、ほのぼの可笑しくて、なごめます。
印象に残ったのは 人生の後半で現れる壁の一つに、親の老いがある、というエピソード。
穂村さんのお母様はお亡くなりになられ、今は健脚なお父様がご健在でいらっしゃるようです。
あと、集合住宅での嫌がらせで、2階から1階の友人宅に、ぽたぽたと水を床と天井越しに雨漏りさせるというのには、びっくり。
うるさいぞ!という表示にドン!っていうのは普通だけど、郵便受けの名前の処にタバコを押し付けられる・・とか、米をまくとか、怖い事する人がいるんですね・・。
あと、穂村さんが、緑内障と宣告されたとのこと。それについて深く触れていなかったけれど、彼の事だから、かなりのショックを受けたと思われるのですが・・・。
鳥肌が 2016/7/15 穂村弘
小さな子供と大きな犬が遊んでいるのを見るのがこわい。自分以外の全員は実は……という状況がこわい。「よそんち」の不思議なルールがこわい。赤ちゃんを手渡されると、何をするかわからない自分がこわい……。
日常の中でふと覚える違和感、現実の中に時折そっと顔を覗かせる「ズレ」、隣にいる人のちょっと笑える言動。祖父江慎氏による、さらに「違和感」を増幅させる、一風変わった装丁にも注目!
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にょにょにょっ記
1年ほど前に読んで、書きかけの感想が下書きに入っていたので、まとめて。(日時が2015-10-27になっていました)
数年前迄は穂村さんも独身でモテない系だったのになー、ご結婚されたんだよなあ・・・と、彼の本を読みながら、ふとちょっぴり寂しい様な複雑な気持ちになるんですよね・・・。性格が変わるわけでもなく、昔も今も穂村節は変わらずで面白いんだけど、それでもやっぱり、ふと、プライベートはラブラブで幸せ一杯なのよね・・と思ってしまうのでした。勝手な読者でごめんなさい。
この本の挿絵も担当されていたフジモトマサルさんが、2015年11月22日、慢性骨髄性白血病のため死去(46歳没)。という訃報を聞いて、ショックを受けました。
にょにょにょっ記 単行本 – 2015/9/7 穂村弘
内容紹介
元気さの単位を考えたり毛布の中の見つからない穴を探したりと、日々順調に妄想と詩想の間をさまよい歩く穂村弘。日記という日常の記録が、言葉の鬼才の脳内を通りぬけ、ぴかぴかに結晶、ビザールかわいい一冊に。本作から共著者となったフジモトマサルの漫画も増量です。
蚊がいる
「本当はちがうんだ日記」「もしもし、運命の人ですか。」
「鳥肌が」は、しおりの長さとか細さとか色とかエンボス加工とか結構はっきりと覚えてます。
怖いエピソードは、穂村さんならではの感性で切り取ってあって、面白かったです。
シリーズ化してもいいかも。
そうなんですよ・・・ちょうど去年10月に読んで、その後すぐ訃報を聞いたものだから、凄くショックを受けました。まだ凄く若かったのに・・・もったいないです・・
鳥肌が、の装丁凝ってますよねー。
祖父江さんって、4,5年前なんですが、娘が何かの催し物会場?で会われた際に、凄い人とも何も知らず、単に面白いおじさんだ、ってことで一緒に写真撮ってまして・・・ギョエッツでした。
それだけ、お偉い人なのに、全く威張ったり偉そうな処の無い、敷居の低いお人柄、って事ですよね。