相変わらず図書館が閉鎖中で、ずっと本が読めないです・・・
ふーー。読みたい本を自分で選べて読めていた以前がいかに恵まれていたか・・。
今回読んだのは「百花」
読み終わった後、知ったのですが、お母さんは、吉永小百合さんをイメージして書かれたそうです。
綺麗で優しくて息子思いのとても良い母。
このお母さんの行動とか発言とか、うるっと来る箇所が結構ありました・・。
しかし後半、明らかになる事実・・・。
★以下ネタバレ★
息子が中学生の時、母は突然息子一人を残し、1年もの間、妻子ある好きな人と一緒に家を出て行って、でも神戸の震災の後、また戻って来たのでした。
これは・・・ひどい。
誰も身寄りや親類がいない中学生を、一人残して出て行ったのね・・・。
誰でも過去に幾つか失敗は犯すものだけれど、これはデカいな・・・
数日とか1週間ならいざ知らず、1年って長いですよ・・・。
母がその間の日記を残してるんだけど、段々2人の関係が冷めて行って、その後震災が起きた・・・という経緯でしたよね・・。
母が見たいと言った、半分の花火というのは、心機一転これからは息子のために一生を捧げると決意した新しい引っ越し先の部屋から見えた花火だったのですね。
認知になった母を、凄く良い施設にラッキーにも入れられて良かったけど、順番待ちが長いはずだったが、タイミングよくて、、うまく行き過ぎ感も・・・
以上
自分が今度父親になる立場で、それへの不安やとまどいと同時に、母が自分を一人で産み育てた事とを回想しながら物語が進んで行くような作りになっていました。
うーん、、、面白くないわけではないのだけれど、なんだろうなあ・・・
やっぱり、なんぼ良いお母さんでも、ちょっとこれは・・・
一時の気の迷いっていうのは、誰でもあるとは思うんだけど、長いからね・・・ 。
2019/5/15 川村 元気
内容(「BOOK」データベースより)
大晦日、実家に帰ると母がいなかった。息子の泉は、夜の公園でブランコに乗った母・百合子を見つける。それは母が息子を忘れていく、始まりの日だった。認知症と診断され、徐々に息子を忘れていく母を介護しながら、泉は母との思い出を蘇らせていく。ふたりで生きてきた親子には、どうしても消し去ることができない“事件”があった。母の記憶が失われていくなかで、泉は思い出す。あのとき「一度、母を失った」ことを。泉は封印されていた過去に、手をのばす―。
こちらも図書館は5月末まで閉館しています。当たり前の日常がいかに幸せなものだったのかを感じますよね。
ざっくりと母親が認知症になった話なのかと思ったら、結構な秘密があったりしましたね。
それでも、latifa さんのおっしゃるように悲惨さがそこまでリアルすぎないのが読むほうにとっては良かったかもしれません。
そうですか・・そちらも結構長いですね。
私の処もです。更に延長されるはず。
まだまだ先は長そう・・・
うーん、これ、ほんとにこのお母さんが、そんな事、過去にしたの??って、最後まで読み終わってみても、想像がつかなかったです
認知症については、マイルドな程度で留めていたのが、読む側にとっては助かったかもです。
今、あまりにヘビーなのは、読みたくないので・・・