ポコアポコヤ

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「くちなし」彩瀬 まる 感想

2018-02-18 | 小説・漫画他

「あのひとは蜘蛛を潰せない」が凄く良かったので、その後、彩瀬まるさんの本を2冊読んでみました。
次に読んだのが、「朝が来るまでそばにいる」だったのですが、なんだろうなー
面白くないわけじゃなかったのですが、暗い世界で、それほどピンと来なかったのです。

そして、次は「くちなし」を読んでみました。
短編集で、不思議な世界、シュールだったり、近未来的なお話が多かったです。
私は現実的なお話の方が好きなので、表題作の「くちなし」とか「山の同窓会」とかよりも、断然「愛のスカート」「茄子とゴーヤ」が良かったです。特に「愛のスカート」は凄く引き込まれ、切ない片想いの心理描写が素晴らしかったです。
この内容で、1冊分の長さで読みたかったくらいです。

「くちなし」
不倫相手から、別れ際に片腕をもらう・・

「花虫」
虫が恋愛のきっかけ(体の一部から、凄くソソられる花を咲かせ、それをキャッチした相手が反応し・・)を作り、死ぬ時も、その虫が関係しているらしい

「愛のスカート」
学生時代に好きだった男と、その後再会。彼はデザイナーになっていた。
あの彼が、まさかの好きになった女性がいて、なんと、普通の主婦で・・・

「けだものたち」
女性と男性は、それぞれ活動時間が別になっている世界。
女性の中には、男を食べてしまう人もいる。

「薄布」
北の国から来た少年を買う・・

「茄子とゴーヤ」
夫が愛人と突然の事故で亡くなってしまい、新しい処に引っ越し、髪の毛をさっぱり切って、紫黒にカラーリングすることに
やってくれた理容院の主人は・・・

「山の同窓会」
この世界では、卵を3回抱えると弱って亡くなる人が多い。


くちなし 2017/10/26 彩瀬まる

・・・・・・・・・・・・・・・・・

「朝が来るまでそばにいる」

こちらは1年位前に読んだのですが、感想書けずじまいで・・・
今、この機会に一緒に書いておこうと思ったのですが、なんともう忘れてしまっているという・・・

君の心臓をいだくまで
ゆびのいと
眼が開くとき
よるのふち
明滅
かいぶつの名前

朝が来るまでそばにいる 2016/9/21

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2 コメント

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Unknown (苗坊)
2018-02-18 20:10:31
こんばんは。
カキコありがとうございました。
彩瀬さんの作品は新刊が出たら読むようにしていて、今回の作品も内容を知らずに読んだのですが、SF風だったので驚きました。
なかなかシュールなものもあって^^;そういう作品は私は入り込めなかったのですが、「愛のスカート」と「茄子とゴーヤ」が好きです。
切ないけど優しい、彩瀬さんの作品だと強く感じた物語でした。
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苗坊さん★ (latifa)
2018-02-20 11:03:02
こんにちは、苗坊さん
彩瀬作品、新刊が出たら読む・・という風に読み続けていらっしゃるんですね。
本作は、彩瀬さんが、ちょっと新しいことにトライしてみたって感じの作品だったのかー。

アイディアは面白かったのですが、個人的な好みから言って、現実的な共感出来たり、グサグサ刺さるような表現とかが好きです。

「桜の下で待っている」、チェックしますね。
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