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ネタバレ感想「家庭用安心坑夫」小砂川チト

2022-10-16 | 小説・漫画他
3週間くらい前かな?NHKの深夜にやっていた芥川賞候補に選ばれた作品の紹介の番組を見ていて、作者のチトさんがこの本を説明するのを聞いて興味を持って読んでみることにしました。

沈んだ状態の時に誰かに出会って元気になれたとかではなく、誰とも会わなくても自分一人の中で復活出来たという様な作品を作りたかった(全然内容違うけれど、そういう感じの事)を言っていて、それに惹かれたんですよ。

で、読んでみたのですが、そこまでハマって読むことは出来なかったかも・・・

内容あらすじ
小波はちょっとしたアルバイトをたまにしている主婦。
買い物代行業をしていて、都内のデパートに頼まれた商品を買いに行く事も多い。
日々の暮らしは彼女にとって肩身が狭く感じる事が多い。
でも夫は優しいし、リモートワークを自宅で行っている。

ある日、日本橋三越に行ったらケロケロけろっぴのシールが店内に貼られているのに気がつき、あれは実家にあったものなのに、なぜここにあるのか? そして「ツトム」の幻想?を目撃する。

ツトムというのは廃鉱山跡をテーマパークにした場所に置かれている単なる坑夫の人形の一つだが、それを小波は父だと母親から言われて育って来た。

ツトムに冷たく接してしまったことが気になり、ツトムに会いに行こうと思い立ち
小波はもう誰も住んでいない空き家の実家に戻る。
そしてテーマパークからツトムを盗みだそうとする・・・

★以下ネタバレ★
実際盗み出す事に成功するが、自宅に置き去りにしたまま、東京に一人戻って来て部屋を開けるが誰もいない・・・(ここの意味はぼんやりしていて夫がどうなったのか?等はハッキリ解らない)
夫はそもそも小波が実家に帰る事に反対しており、「父親は本当の家族に見捨てられたら、体よくお前の家に転がりこんで、介護させたじゃないか。それが二年前にやっと終わったのに、なにを蒸しかえすのか」と怒っていたので、そういう過去があったのに小波は忘れているのでしょうか・・・ 実家には介護をしていたベッドもあったので、そうだったのでしょう。
以上

という破天荒なお話。

ツトムにこだわる小波の気持ちは解らなかったし、展開についても今一つ共感とかガツンと来る事がなかったんですよ。
ただ最初の方で小波の日々の気持ちとかは共感するところが結構ありました。
美容院とか馴染みのお店に行って「今日はお休みですか?」と必ず言われてしまう・・って処とかね・・・。

家庭用安心坑夫 2022/7/11 小砂川チト
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