
『丹下』『マラソンをさぼる』『穴場で』『山根と六郎』『噛みながら』『ジャージの一人』『ファットスプレッド』『海の男』『十時間』『祝福』の10個の短編が入っています。
以前「ジャージの2人」や「ジャージの3人」を楽しく読んだので、この本に「ジャージの一人」が入っていると知り、それ目当てで借りて来たのですが、実際読んだら一番良かったのは「十時間」でした。
内容は、北海道の冬、幼い子供2人で留守番している様子が描かれていますが、淋しげな雰囲気が非常に出ていて文章が上手いなぁ!と思いました。また、私も北海道出身なので、色々な部分で、あ~そうだったな・・こういうのあったな・・って、凄く懐かしく思い出しました。夜、遠くに除雪車の音が聞こえる処とか・・。
このお話だけなら4つ★以上なんですけれど・・。
で、お目当てだった「ジャージの一人」は?というと、う~ん、浅間山が噴火するというのが今回目新しい変化で、他は相変わらずのゆる~い感じ。特に印象に残るお話ではなかったかも。

「ファスオスプレッド」
真心ブラザーズと小沢健二が好きな新婚夫婦の話。
う~~。私は残念ながら、両方あまり好きじゃないんですよね・・・。

「マラソンをさぼる」「海の男」
男2人のやりとりや、男子の深層心理が、ちょっと面白かったです。
凄く短いお話が多く、全体的にアッサリした印象の小説で、半年経ったら、忘れちゃっているお話も多そう。トータル2つ★半
とはいえ、長嶋さんの小説は好きなので(今まで読んだ「ジャージの二人」 「パラレル」「猛スピードで母は」は、どれも面白かった)今後も、新作や未読の既刊本を、ちょこちょこ読んで行きたいと思っています。

「祝福」長嶋 有/ 2010-12-11
女ごころを書いたら、女子以上。ダメ男を書いたら、日本一! 男主人公5人VS女主人公5人で贈る、長嶋有ひとり紅白歌合戦。デビュー10周年を迎える、10冊目の単行本!
「ジャージの二人」 「パラレル」「猛スピードで母は」長嶋有
ジャージの一人
堺雅人さん一人で別荘
など想像してしまいました
私も毎日こちらにお邪魔して、ほ~、これは良さそう、などなど読ませてもらっています
よろしくお願いしますね^^
ジャージの一人、確かに印象は薄かったかも。
やはり山荘にはお父さん必須。
長嶋さんの作品では、やっぱり山荘が出てくる『ねたあとに』が異常に好きです。
確かに「十時間」いいお話でした。
長嶋さんはコドモもうまいですよね。
>堺雅人さん一人で別荘など想像してしまいました
そうそう。私も映画を見てからというものの、すっかり堺さんのイメージが確立しちゃってます。
本作でのジャージの1人は、短いし、なんとなくアッサリしていて、ちょっと物足りなかったです。
こにさん、ありがとう。こちらこそ、今後も参考にさせて頂きますね。よろしくです
>やはり山荘にはお父さん必須。
そうですねー。なんだか1人は淋しかったです。途中で、もしやお父さんとか、ご近所の人(名前忘れちゃいましたが中年の女性いましたよね?)とか遊びに来るのかな?って思ったのですが、タイトル通り1人でしたね。
>『ねたあとに』
わ~~!凄く読みたくなって来ちゃって、さっそく図書館にリクエストしちゃいました。
今見て来たら、ちきちきさんのブログに、「ねたあとに」の感想もあったので、読み終わったら、またお邪魔します。楽しみ~