「鬼の跫音」で、初めて道尾秀介さんの本を読みました。なかなか面白かったです。
少し乙一さんっぽい感じで、怖い雰囲気が漂っていてこういうダークな感じ、好きです。短編集ということで、とっつきやすかったし、どのお話もそれぞれ違った味わいで面白かったです。４つ☆「鈴虫」私の片思いしている杏子は、私の友人Ｓと交際しはじめる。Sの部屋は私の部屋の隣だ・・。こともあろうにSのヤツは他の女の子も・・・。
「犭（ケモノ）」家族で僕だけが出来が悪かった。ある時、刑務所作業品の椅子の脚がもげで、そこの断面図に彫られた文字に気がついた・・。
「よいぎつね」
２０年前仲間に、祭りの日に女の子を御神輿を普段しまっている小さな蔵みたいな場所に連れ込めと言われ、、、
「箱詰めの文字」ある日、ある男が盗みをしたが・・と、床下にあったらしい招き猫の置物を持ってお詫びにやってきた・・。
「冬の鬼」
私の願いは七日前の大晦日にかなった・・・・・日をさかのぼって語られていく・・。
「悪意の顔」僕はSからイジメを受けている。ある日、知らない女の人から、絵の中に恐怖心を閉じこめてもらえて・・・。
特に私が面白かったのは、「犭（ケモノ）」 と「悪意の顔」かな。
今後、他の彼の作品も今後読むのが楽しみです。すでに随分前から「龍神の雨」や「向日葵の咲かない夏」も図書館で長いこと順番待ち中なんですけど、とても人気があるようで全然回って来ません・・・。
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ところでこの「鬼の跫音」の表紙のイラストが、すごくインパクトがあって、何て言うイラストレーターさんが描いているのかな？と興味があって調べてみました。
ちなみに下の絵は本の表紙の絵。下田ひかりさんという方だそうです。
位置を右に４５度傾けて横向きにして一部分をカットすると、本の表紙になります。こうして見ると、違った絵に見えて不思議。
他には、このような絵があります。画像は以下のサイトさんより縮小して使わせて頂きました。問題あれば削除します。縮小した画像だと小さくて解りにくいかと思いますが、大きい絵をサイトで見ることが出来ます。パステルカラーなのに怖さやエロさや傷や毒気などを感じさせられて、印象深い独特な雰囲気です。
下田ひかり
この２つが特に私は印象に残りました。上の方は、秘密を言わないぞ～と口を必死に閉ざしたものの、そのうっぷんというか言いたい気持ちが頭にキノコやらいろんなものが飛び出して来た・・って感じですね。赤い斑点のキノコやら色々気持ち悪いんだけど、凄くインパクトありますね～。
下の絵のように、目玉がどっかに行っちゃってる・・・みたいな絵も色々ありました。
これが初めてとは異色作から手に取りましたね。
道尾の良さは長編ミステリにあると思います。
なんたって今では伊坂と並ぶトリックスターですから。
でも「向日葵」を読む時は十分ご注意下さい。
これグロくて危険です＾＾；
おっ、、やっぱりそうなんですね？道尾さんといえば長編なんだ～。
３，４冊リクエストしていて、たまたま最初に回って来たのがこの本だったのです。
今後長編を読むのが楽しみです。
向日葵・・・グロいんですね・・。
覚悟して読みます
この作品は、確かに表紙の絵のインパクトが強烈で、内容よりも印象に残ってます（笑）
それにしても、すごいですね・・他の絵も・・
ここで見なかったら、多分ずっと見れなかったと思います。
素晴らしいものを見せていただきました。
ありがとうございました。
表紙のイラストと原画の雰囲気がだいぶ違いますねぇ～。そのまま利用するんじゃなしに、アレンジしてあるところが面白いなぁと思います。作品のダークな感じにピッタリ合っている表紙になっている感じがします。
どれも読み終わってゾクリとする短編でしたね。短いながらも技巧が凝らされていて、さすが道尾さんだなぁ～と思っちゃいました。
表紙の絵、こうしてみると、本当に違う絵に見えますね。
こういう不穏な雰囲気が好みなら、朱川湊人さん、恒川光太郎さんは面白いと思います。
道尾さんの作品は、まだこれが初めてなので、また他も読んでみます～。
コメントありがとうございました
表紙の絵にも反応して頂けて、嬉しいです。
私も同じ絵だとは一瞬最初見た時解らなくて、え～～っ！って驚きました。
道尾作品初心者なので、またこの次は長編にトライしてみようと思っています。
こんな風にちょこっとお声をかけて下さって、とっても嬉しかったです～！しかも、ズバリな人選で↓
＞朱川湊人さん、恒川光太郎さん
朱川湊人さんは、「わくらば～」を読んでなかなか面白かったです。感想は書かずじまいになってしまいましたが・・・。
恒川さんは大好きです！今の処、多分全部読んでいます。「秋の牢獄」と「夜市」が特にお気に入りです。