週の終わり、金曜日の仕事先駐車場に到着して車載IC-706MarkIIのダイヤルを回すと、21MHzよりも18MHzバンドで良く聞こえているので、午後の仕事までの時間に余裕があるのでモービルホイップを21MHzから18MHzに付け替えて、1エリアからのCQにコールさせてもらってQSO出来ました。(ありがとうございました)
そのQSOの終わりに、すぐ上の周波数でQSY!と声をかけていただいて、さらにダイヤルを回して二つ目のQSOが始まりました。
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
同じ岡山市内の、しかも同じ北区を移動中のモービル局でした。ここからはローカルな話題になりますが、移動モービル局のポイントは交信を始めた当初はおそらく直線距離5km少々の地点で、そのあたりならば障害物なしの見通しの利くところなので、交信しながら「 地上波ですかねえ 」とお互いに言っていました。
ところがその後、国道180号線を下っていく(北西へ)と、話は変わります。当局側でも移動中のモービル局はすぐ手前の山の向こう側に位置することになりますし、また移動モービル局は岡山市内方面はやはり山が遮るようになってしまいます。
どちらも地元のことなので、今度はお互いに「 これは地上波ではないなあ 」ということになりました。どちらも車に取り付けたモービルホイップアンテナで電波を発射し、受信しています。そのアンテナから見たら、双方のアンテナの間には山が入ってきて「見通すことが出来ない」状況になっています。
「・・・ほほぅ、これはどの地点まで電波でやり取りが出来るでしょうね」ということになって、その後はお互いに「 もうそろそろ信号強度が落ちましたか? 」 「 まだ聞こえていますか 」という台詞が、送信終了の「 オーバー 」かわりになってきました。
その段階では、この良好な信号が地上波としても、反射波としても、そのうち信号が途切れることだろう・・・とお互い自然にその結末をイメージしながら交信していたように思います。
「 現在、吉備津彦神社 」 「 現在、吉備津神社 」 「 現在、山陽自動車道IC 」・・・・あれあれ、どこまでモービル移動しても、十分に了解することの出来る復調音をやり取りしています。
「 まだ、聞こえますよ 」・・・今度はこれがお互いの送信の頭に付くようになります。
そんなこんなで、移動モービル局の目的地「総社市」に入って終着点に近づいても問題のないQSOが続けられることになりました。交信開始からおよそ20分間、お互いに思いもかけない 「 18MHzSSB 近距離ラグチュー 」となりました。
当局との直線距離では17kmほどになります。その間にはある程度の高さの山が、その直線を遮っています。最終的には、確かに信号は当初に比べて弱くなってきたものの、最後の最後まで内容を了解するのにまったく不都合のないクリアな復調音で交信を終えることとなりました。
相手局は仕事先へ現場到着、当局の方は午後の仕事のために駐車場の車から離れないといけない時刻となっていました。
18MHzという周波数の電波特性からして、当初数キロ、最終的に15キロ少々の「超」近距離でこのように交信が普通に行えるというのは、個人的には 「 初めての経験 」でした。・・・というより、個人的なアマチュアの理解として、18MHzバンドの信号が「障害物のない見通し」で地上波の交信をするのではない状況・・・というのは、理解を超えた現象です。 ラップ音がして、天井裏を誰かが歩く音がする・・・というような現象と違って、不思議だなーと思いつつも、妙に興奮してわくわくする、記念すべき交信となりました。
お声がけいただいたKVO局には、ほんとうになんとも得がたい、ありがたい、QSOをさせて頂くことになって本当に感謝、感謝です。本当にありがとうございました。
追記
あまりに近距離のローカル話題での交信だったので、18MHzというよりは、まるで430MHzFMで交信しているかのような錯覚にとらわれていて、交信終了後に他のエリアからコールされるのを耳にしたときに「あれっ」と思ってしまいました。 「超」近距離ローカル交信を18MHzバンドでしていたので、その「超」ローカル話題を全国放送してしまっていたのでした。(^-^;) 失礼しました。
また、コールしてくださった無線局には申し訳なかったのですが、もう午後の仕事開始15分前でしたので、いそいで車を離れたため、応答することが出来ませんでした。申し訳ありませんでした、またよろしくお願いいたします。 de JN4VWH
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