ずっと曇り空で午後には雨になった今日9月17日(休日出勤でした)、夜になって玄関を出て見上げると薄曇りながらも星が見えていました。このあと時間の経過とともに雲がとれていくはずと、何度か外に出て確認していたのですが、最後には東の空がきれいに見えていたのでカメラを持ち出しました。
先に、偶然プレアデス星団を撮影したことがありました。その時は「広角レンズ」で夜空全体を撮影していて、その一部をトリミングし拡大すると、いわゆる「すばる」が移っていました。
ふと今夜、そのことを思い出し、肉眼でぼんやりなにか小さな雲のようにみえるところを双眼鏡で確認してみると、きれいなプレアデス星団が見えました。・・・それでは!と、今夜は望遠レンズを持ち出しました。
<SUN光器 400mm F5.6 for Canon FD マウント + アダプター + Sony NEX-5R>
(換算600mm望遠だと微動雲台無しでは、対象にレンズを向けるのはかなり困難!(^-^;))
最初はピンボケでした。地球から遠い遠い星を撮影するのに、無限遠でOK・・・とはいかないのですねえ。ちゃんと「ピント合わせ」が必要だったりします。
・・・・で、ピントを合わせたのが最初の写真(露光時間2秒)なのですが、その後しっかりと露光したカットも撮影しておこうと、さらに複数枚撮影してみます。
露光時間4秒
露光時間5秒
露光時間6秒
露光時間10秒
( 上のカットは、シャッター速度で星の流れを確認するために中心部をトリミングしたもの )
小型ミラーレスカメラ・Sony NEX-5Rの背面液晶で見た時にはわからなかったのですが、部屋に戻ってPCで拡大してみると・・・・さすがに400mm望遠レンズです・・・広角レンズでは10秒、15秒の露光時間でもそれなりにきれいに撮影できるのですが、望遠レンズだと見事に流れてしまいます。
この400mm望遠レンズは単焦点レンズで、開放値F5.6ですから、決して明るいレンズではないです。どうしてもしっかりと露光させるためには、シャッター速度を遅くするか、ISO感度を大きくするかの必要に迫られます。
いわゆるポータブル赤道儀というものを持っていない自分の状況では、シャッター速度を10秒、20秒、40秒、60秒と遅くすると、地球の自転のよってどんどん点の星が、線の星になってしまいます。
一番最初の写真はF5.6解放で シャッター速度2秒・・・この早い速度を得るためにISO感度は3200にしています。
( Sony NEX-5Rの常用ISO感度最大値は25600。ちなみにEOS40Dでは常用は上限1600。
40Dのメニューで拡張設定をして、画質悪化を覚悟で最大ISO3200。
Sony NEX-5Rは40Dをうわまわって・・・3200.6400.12800.25600 と
何段も高感度撮影に有利になっています。
しかしながらもし広角レンズで星空撮影をする場合には、EOS40Dでも十分まだまだ活躍してくれそうです。 もし、星の動きを追尾するポータブル赤道儀を入手したら、星が線になって写る、という問題に対しては基本的に解決することになります。 または、もっと新しい世代のカメラを用意するのも考えられます。最近のカメラの高感度撮影能力はずばぬけたものがありますね。)
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