今日届いた35mmは、PentaxDA35mmf2.4AL (クリックでPentax HP)
(画像をクリックで拡大写真へ)
◯デジタル・センサーに対応して結像させるDAレンズ
もともとPentaxMレンズが入手しやすく、映像も気に入っていて多用しているのですが、1970年代当時はカメラの奥、フィルム面にレンズを通した映像を結像させるように設計されています。
が、その後2000年を過ぎて本格的に登場するデジタル一眼レフカメラでは、フィルムのような凸凹した面ではなく、より均一な平面となっているデジタル・センサー面にレンズを通した光を結像するようになりました。
当時、フィルム時代のレンズとデジタルカメラ用に設計されたレンズでは、上の理由でその基本性能が「ちがう」という記事を読んだ覚えがあります。
・・ところが、手に入れたデジタル一眼レフカメラで、古いフィルム時代のレンズを実際に使ってみたところ、普通のアマチュアユーザーの自分としては、「デジタルカメラ対応で設計されたレンズでなくても十分な写り」というのを感じて、その後Pentaxレンズの映像が気に入って古いMシリーズレンズを使ってきています。( もともと初めて手にした一眼レフカメラがPentaxMEで、その時にセットで入手したレンズがPentaxM50mmでしたので、個人的に思い入れもありますし、その古いレンズをデジタル一眼レフカメラで試した時に、おお!これはいい!と感じて、印象的だったのがその始まりでした)
そして、そのデジタル世代のペンタックス・レンズにはDAがついているのですが、いわゆるキットレンズ18-55mmズーム、50-200mmズームの二本をDAレンズとして用意していました。
用途は「オートフォーカスが機能し」「露出もカメラと連動する」ということで、ちょっとした旅行やお出かけで記念撮影するために、ズームだと画角もその場で選択できて便利なレンズ!ということで用意していました。
「よし、撮影するぞ!」と意気込んでカメラを持つ時は、「ズームではなくMシリーズの単焦点レンズを!」とPentaxMシリーズ(28mm, 55mm, 100mm, 135mm, 200mm)を使っていました。
今回入手したのは、その「中間」になります。Pentax DA35mm f2.4 は、レンズ本体に絞り環がなく、絞りはカメラ本体から電気じかけで制御するタイプです。マニュアルフォーカス・オートフォーカスの切り替えスイッチもレンズにはなく(Pentaxはボディ表面のレバーでMF/AFを切り替えるので)、ズームレンズではないのでリングはそのまま「ピントリング」です。
鏡筒本体も樹脂製(プラスティック製)で、シンプルなためその質量は124gの超軽量レンズです。シンプルのきわみ!という感じです(^-^)。
(ちなみに手持ちのK-30は、いわゆる「黒死病」でカメラ本体の絞り制御機構が正常動作していないため、このレンズを取り付けても普通の写真撮影は不可能なので、その後対応として入手したK-5で利用することになります。)
(K-30は、カメラ本体の絞り制御が動作しなくても、レンズに絞り調節のリングの付いた、古いフィム時代のMシリーズレンズを付けて、カメラ本体でシャッター速度を設定する撮影では、何も問題なくカメラとして、日常景色でも、星空景色でも撮影することが実現しています。)
DA35mmは、絞り開放値f2.4の比較的明るい単焦点レンズなので、ズームレンズでは暗くてちょっと撮影を迷うような場面でも、おそらく心強いレンズになってくれますし、そのような薄暗い、もしくはかなり暗い状況でも、カメラ本体側のファインダーやディスプレイを確認しながら、AFピント合わせも可能になりますし、そのくらい場面の露出設定もカメラ側が行ってくれることになります。
つまりファイダーをのぞいて目視でピント合わせが十分に出来ないような暗い場面でも、シャッターボタンを押すだけでぎりぎりなんとかその場の様子を写真に捉えてくれる!ことになります。・・・そうあってほしい、と今回DA35mmを入手しましたので、ぜひそのような場面で活躍してほしいと思っています。
(ちなみに手元にある、AF、露出オートで動作するズームレンズは、開放f値がf3.5、もしくはf4のものです。こうなるとカメラが露出判断した時のシャッター速度はずいぶん遅いものになってしまい、いくらカメラ本体に手ブレ補正機能がある!とはいえ、かなりしっかりと固定して構えないと撮影できないような場面がありました。
そのような時、開放f2.4の このDA35mmレンズであれば、暗い中でもずいぶん撮影できる範囲の幅が広がると思います。
<具体例: 日暮れから夜にかけてのウォーキングで、目についたものをスナップ撮影する!という状況で、上のようなことが実際にありました> )
・・・で、なおかつ、凸凹フィルム面ではなく、均一な平面のデジタル一眼レフカメラのセンサーを前提に設計されているDA35mmというわけですから、そうしたこともあって、個人的にはこの開放f値の大きい、明るい単焦点レンズは、入手前からかなり心強いレンズの一本!という印象を持っています。
◯小型・軽量 for 散歩・ウォーキングなどのちょっとしたお出かけ
上にもメモしたように、このDA35mmレンズは124gという軽さです。キットレンズのズームもかなり軽いレンズだったりしますが、それを遥かに上回る圧倒的な軽さです。
最近、ウォーキングの時の、リュック肩ベルトに「カメラクリップ」を取り付けて持ち出すようになりました。
普通のカメラストラップをずっと利用していたのですが、歩いているとかなりブラブラしますし、通りすがりに壁や柱などにぶつけるだけでなく、人歩きしてみるとかなりカメラ・レンズが体のベルトバックルなどにゴツゴツゴツとぶつかっていたりします。
斜めにぶら下げると、ちょっと撮影しようという場合、一度ストラップを首から外す必要があったり、リュックにしまい込んでしまうと、ちょっとスナップしようかなと思う場面で「 まあ、いいか 」となったりしていました。
リュックの肩ベルトに直接固定してあれば、解除ボタンひとつでスッとカメラを取り出し構えることが出来ますし、もとに戻す時はプレートを合わせるだけでカメラをロックできます。
散歩中にカメラを取り出したり、収納したりすることがとても簡単になりました。
でも、その一眼レフカメラ・レンズの重量が全部肩ベルト、それも片方に偏ります( 対策として反対側には水を入れたボトルを取り付けていますが )。
そのような使い方では、カメラ本体に近いような重量のあるCanonEF28-105mmズームレンズなどを取り付けるとかなりずっしりと肩ベルトを引っ張ります。
(とても使い勝手のいい画角のズームレンズなのですが、とにかく重い!)
それに対して、散歩・ウォーキングなどで、Pentax DA35mmをカメラに取り付ける場合は、レンズ質量124g・・・というのはとても好都合です。なおかつ、「暗くても手持ち撮影に都合の良い開放値の明るい単焦点レンズ」ということで、今後ちょっとした里山歩きや、ある程度本格的な山歩きにも使い勝手のいいレンズのはず、と個人的には期待しています。
(画像をクリックで拡大写真へ)
Pentax FA28-70mm f4 ズーム・レンズ
ちなみに使用しているカメラ、PentaxK-5はセンサーサイズがAPS-Cなので、レンズが35mmと言っても、実際に換算約50mmほどとなり、いわゆる「明るい標準レンズ」になります。
本来の35mm、広角の画角も使いやすかったりしますが、実質50mm画角であれば、カメラを使うユーザーが動き回ることで、広角レンズ風にも撮影できるし、望遠レンズのような撮り方も可能だったりしますので、APS-Cカメラに35mmレンズはちょうど具合が良さそうです。
やはり軽量で、さらに開放f値の大きい、明るいDA50mmf1.8 という選択肢もあったのですが、APS-CのPentaxK-5に取り付けると画角が実質「中望遠」になってしまうので、広角気味に撮影したいと思う時はちょっと厳しいことになります。また、50mmと35mmでは撮影最短距離も、35mmレンズのほうが小さいのが一般的で(PentaxDA35mmは最短撮影距離 0.3m)カメラを構えてどんどん寄っていった時に、すぐピントが合わなくなるのが50mmレンズです。その意味でも、どんな場面でも、どんな具合にも撮影できるのは、APS-C・カメラにとっては35mmレンズ、というように、個人的には考えました。
◯暗い中でのマニュアルピント合わせ&オートフォーカス
9月も終わりになってずいぶん朝晩が涼しくなりましたが、真夏の暑い時期に運動不足解消のウォーキングをする場合、どうしても日暮れから夜にかけて、夏の暑い直射日光を避ける時間帯で散歩するのが常です。
ということは、散歩途中にスナップ!とカメラを持ち出しても、結構薄暗いか、もしくはかなり暗い中になります。
マニュアルレンズでPentaxM28mmf2.8を持ってはいるのですが、ピント合わせがマニュアルです。ファインダーを覗いて、もしくはザラザラの背面液晶を見てピント合わせをするのは、かなり難しく、帰宅してPCディスプレイで確認してみると、ことごとく「ピンボケ」というのも多くありました。
そのような薄暗い、もしくは暗い中でも、オートフォーカス機能でカメラがピントを合わせてくれる!わけですから、そこは「カメラ任せにしたほうが圧倒的によさそう」ということになります。
でも、AFが動作するPentaxレンズは、DA18-55mm、DA50-200mmのズームレンズで開放f値が大きく、手ブレを回避するためにはISOを大きくするしかない状況です。そんな時に、「明るい開放f値のDAレンズがあったらいいな」と結構個人的には切実に思うようになっていました。
日暮れ後のウォーキングのお供に、重量の軽い、開放f値の大きい明るいレンズ、PentaxDA35mmは、(視力もあやしいと感じつつある自分にとって)個人的には「うーん、しかたないなあ。これは必需品だ!」とかなんか言い訳しながら、今回入手したというわけです。
◯PentaxDA35mmの写り
このレンズの写りについては、多少はWeb上にアップされている写真も見たりしたのですが、やはり自分なりに、自分の使い方で写真を撮影してみるしかないかなと思っています。
とりあえず届いた当日の夜、星が綺麗に見えていたので試写してみました。
(画像をクリックで拡大写真へ)
ISO800 f2.4開放 15 s秒 JPEG ノートリミング
Pentax DA35mm f2.4 Pentax K-5
Pentax DA35mm f2.4 Pentax K-5
ピント合わせでは、レンズのリングを無限遠まで回すと星が少しピンボケすることが確認できました。少しだけ戻すと(どのくらいレンズを戻すと合焦するかは今後のチェックで確認)とりあえず星が光の点になって撮影することが出来たので、安心しました。
またとりあえず今夜の試写では、絞り開放で撮影しても、画面の隅の方の星が三角形、おにぎり形になったりはしていないレンズだということも確認できました。
(f2.8の広角レンズでも、f4まで絞らないと丸い点に写らない、というレンズが手持ちにあったりします)
試写ではプレアデス星団を画面に入れてみたのですが、多分本来はどちらかというと青色の星の集団のはずなのですが、見事に赤色?(紫色?)になっています。このあたりは、今後も星空撮影を重ねてみて、どのくらいのピント合わせをしたらいいのか、試行錯誤をしてみないといけないようです。
◯我が家のベゴニアを試験撮影
(画像をクリックで拡大写真へ)
レンズは35mm、広角レンズのラベルですが、APS-C・K-5に取り付けると実際は35mm版でほぼ50mmの標準レンズの画角となります。なので、35mmレンズですが、被写体に近づいて撮影すると、きっと前後が「ぼけ」て写るんだろうなあと試したのが、上のベゴニアです。
逆に、絞り込んでどのくらい広角レンズ風の写真が撮れるのか、またそのうち少しずつ面白がって試してみようと思っています。
◯出先駐車場すみの草花 撮影 2022.09.29
(画像をクリックで拡大写真へ)
ISO100 f2.4 1/1000 s秒 JPEG
Pentax DA35mmf2.4 & Pentax K-5
(画像をクリックで拡大写真へ)
用事で立ち寄った駐車場の隅の花が夕日を浴びていました。それでは!と、PentaxDA35mm・単焦点レンズを向けて撮影してみました。
(とうぶん、できるだけ絞り開放での撮影を重ねて、その様子をチェックしてみようと思っています)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます