今日夕方の時間帯で、8エリア・7エリアとの50MHzSSB交信(常置場所・10W運用)が実現しました・・・が、これは電離層で強力に反射してくれたことで実現した交信QSOでした。

(数年前にJQ2OUL局のHPでカッコイイ写真を見て、欲しくなった入手したIC-703!)
というのも、当局常置場所では帰宅して温室のようになったシャックに入って、どんどん服を脱ぎながらダイヤルを回していた午後5時過ぎあたりから午後6時へかけて、50MHzの電波がずーーーっと電離層反射で入感していたものの、実はどんどんバンドノイズが大きくなってきて、聞こえてくるすべての信号の復調音が「すべて了解」出来るわけではありませんでした。
これがローカルノイズなのか、それともバンドノイズなのか、どちらか判別は付かないのですが、いずれにしても比較的近所にノイズ源があるのは間違いありません。
検証・シャック内
ともかく面白いほど(興味深い)ノイズがあるので(^-^;)、今日は「よし試してみよう」とシャック内の電気機器をひとつずつ電源を落として、50MHzバンドで聞こえるノイズの変化を確認してみました。エアコンをはじめとして、PC関連機器、その他携帯充電器や小型扇風機などなど・・・。結果は、室内の電気機器は「一切影響なし」でした。
( 本当はディスプレイの電源を落としたり、PCを終了させたら、いきなりしずかな50MHzバンドになってくれたらいいのに、とも思ったりしていたのですが(^-^;) )
廊下の向こうの方で脱いだものを放り込んだ洗濯機がうなっていたので、あれかなぁ・・・とか、台所の換気扇や冷蔵庫かなあとか思いつつ・・・「今日は暑いからまた今度ためそう」と未確認です。
・・・で、その50MHzバンドノイズが午後7時を境にがくん!と下がってしまいました。あれ、どこか近所の今日の営業時間が終わったということなのかなあ?とか思いながらも、バンド内に信号がなくなっていることから電離層で反射されてくるノイズが届かなくなったのかなあとも思いました。
特に現在の常置場所では「常設アンテナ」はこの50MHzバンドだけなので(先日故障した車は入院中のため、アンテナ基台の付いていない代車を利用しているのでHFアンテナを出すことが不可能になっています)、今後少しずつ50MHzバンドのノイズチェックは進めていくことにしようと思っています。
トロイダルコア・パッチンコア
この7月後半、各種コアをまとめて購入しました。それなりの数量を購入すると結構な支出合計になるのですが、送料無料金額にするためにコアを追加購入したのでした。
で、IC-7000に接続してあるHFアンテナ同軸とIC-703に接続してある50MHzVHFアンテナ同軸にトロイダルコア・パッチンコアを追加しました。
これが思いがけず、思った以上に影響が大きく、特にIC-703が受信する50MHzバンドのノイズが極端に下がってしまいました。今日の夕方のように耳で聞こえる大きなノイズの日もあるものの、夜の8時、9時、10時などの時間帯ではほとんどノイズの無い、なんとも静かな50MHzバンドになりました。
また何よりも、耳でノイズが聞こえる時に今までは無線機IC-703のSメーターが「S5」、場合によっては「S7」あたりまで振れるのがこの新常置場所での常だったのですが、それに対して「無線機近く」「ローパスフィルター近く」「屋外アンテナ同軸との途中」とコアを入れたところ、いきなり「無線機にはノイズは来てませんよ」とIC-703が「S0]を表示するようになりました。
おまけに同軸ケーブル(特にローパスフィルター前後)が50Ωになったためか、もともと悪くはなかったVSWR値が、限りなく「1.0」に近い状態になりました。無線機の横に接続してあるVSWR計の針が、送信中でも動かなくなってしまいました。(以前は、声を出しているとわずかに小さくピクピク動いていたのですが・・・)
エアコンの穴、この小さな隙間から「V/UHF」「50MHz」「HF、18/21MHz」と三本の同軸を通していますから、アンテナ同軸同士がぴったりくっついた部分も多くあります。シャック内だけではなく、屋外での同軸途中にもトロイダルコアやパッチンコアを入れて、お互いの干渉を少しでも小さく出来るように、出来るだけのことはこのまま作業を進めて行こうと思っています。
( 新常置場所は弱電界地域で、各世帯のTVアンテナにはどこをみてもブースターつき )
以前の旧常置場所でも、交信していると当局へアンテナ調整が良く出来ているとコメントを頂くことが思いの他多くありました。多く試行錯誤されているOMさんには交信相手無線局のアンテナ調整が「耳で見える」のだろうなあと想像します。
この新常置場所での運用でも(再開してまだあまりQSOできていませんが)、当局のアンテナ調整状態についてコメントしてくださる場面がありました。
ともあれ、何より10W出力での50MHzバンド運用です。それほど徹底したセットアップへのこだわりはまったくないのですが、出来るだけ「抜けのいい」すっきりした電波を発射できるようにしたいなあと思っています。( 同軸をIC-7000へ接続すると50W出力送信は出来るのですが・・・)
このまま整備を進めて最終的に各種電波障害のチェックが終わったら、この50MHzバンド・10Wで出来るだけCQを出して、どのあたりでどのくらい電波が飛んでいくのか試してみたいと思っています。その実験の実現のためには猛暑にめげずもう少し整備を進めて行きたいと思っています。
追記 トロイダルコア

クランプコア(パッチンコア)を
(a)無線機直後、
(b)チューナーからパスフィルターの間、 そして
(c)シャック内に引き込んだ同軸の途中に ”5D同軸を巻いたトロイダルコア”
以上の三箇所が現在のコアの位置になります。
(パッチンコアは取り付ける場合、5個以上並べることにして、あとはあるだけ全部つけてます。
この後の整備作業で、他の場所で必要となるので、=常設HFハイバンド、ワイヤアンテナ
その都度、ペチ、ペチと外していくことになります・・・ははは(^-^;)
さすがにトロイダルコアは、一個使わずに残してあります )
その他に、
○ 無線機IC-7000、IC-703ともにマイクケーブルをトロイダルコアに巻きつけてあります。
○ またそれぞれの無線機の電源ケーブルにもトロイダルコアが付いています。
○ コンセントから安定化電源、無線機へは交流100V用ノイズフィルターを入れてあります。
もともとは、安定化電源、マニュアルチューナー、二台の無線機を置いてある机の向こう側が、「電源」「同軸」「マイク」とケーブルがゴチャゴチャになっていて整理出来ていない現状でその場しのぎで、コア類を入れることにしたのでした。それぞれのケーブルが近づいたり、離れたり、交差したり、もう大変なことになっていますから(^-^;)、この状況ではどこにコアを入れてあるか、というよりも、あれこれコアの位置を移動させて、最も具合の良さそうなところへ臨時で取り付けておこう!ということで先日作業をしたのでした。
おそらく、実際にそれぞれ長さを整えた接続ケーブルを用意して、アンテナ同軸の配線をすっきりさせた時には(例えば綺麗に一直線上に配置出来たりした時には)きっと今の「偶然の賜物のセッティング」は大きく状況が変化することになると思います。
実際、アンテナチューナーを経由させていない50MHz(モノバンドアンテナからフィルター、無線機へ)のラインは、そのまま位置を変更していませんが、他のラインは少しだけ長さや不要なカーブ、ループを整えて、同軸や電源ケーブルが並行になるのを避けるようにしました。 (上記の作業はアナライザーを接続して、一作業ごとに細かくメーターをチェックしながら、のんびり作業を進めました)
そして最終的に「50MHz周波数帯の同軸・アンテナ」については「なんでこうなった?」と首を振るほど、教科書どおりの理想的なアンテナ・同軸ケーブルを無線機に接続することが出来ました。

ですが・・・・同時に他方では、今まで逆にめちゃくちゃ状態の良かった18/21MHzバンド用(屋外Rハッチバック基台)アンテナ同軸ケーブルのインピーダンスが・・・・乱れてしまいました(^-^;)。 決して運用できないほどの乱れではないので、VSWR値でもぎりぎり許容範囲に入るのですが、モービルアンテナのエレメントの出し入れでは調整出来ないほど中心周波数は運用周波数よりも低いところに移動してしまいました。
そのため例えば21MHzバンドでの運用で、コンテスト運用周波数の高いほうになるとVSWR値が2.0に近づき、ピークで越えてしまうことさえ発生するようになってしまいました。これではアンテナ同軸に取り付けたローパスフィルタの効果も期待できなくなってしまいますから、現在では「雨降り、晴天関係なく常時チューナー経由」で、シャック内のアンテナ同軸については50Ωを確保しているような次第です。( 当然壁の穴へ向けての同軸、家の外のアンテナまでの同軸はやや効率の悪い状態のままになっています )
(↑ワイヤ・アンテナ直下に取り付ける小型マニュアルチューナーは、これが原因で出撃準備しました(^-^))
この21MHzバンド同軸のコンディション変化の例から、今後の作業では一進一退、今具合のいい50MHzアンテナ同軸ラインもどうなることやら、わけわからんぞーーーーと覚悟することが出来たのでした(^-^;)、ははは。
何処に取り付けたか是非教えてくださいませ。
このブログのコメント欄には文字数制限もあるし、画像を貼り付けることが出来ないので、メモ本体の方へ「追記 トロイダルコア」として、略図とともにメモを追加しておきました。
ノイズ低減・・・これは思った以上にびっくりするほどはっきりと効果が現れたので、ほーーーっと思いました。 で、そんなことになるのなら・・・とコアをさらに用意して、モービルの「電源」「アース」「アンテナ同軸」「マイクケーブル」にも試してみよう!と実はもくろんでいたりします(^-^;)。
毎日暑いですね。
50Mhzも始められたのですね。
面白いでしょう!
ノイズですが「バズ音」と言う物では無いでしょうか?
正体はコンディションが良くなることで国外等の信号が入ってくるのが原因だと思います。
ただ国外と言っても
素直な信号では無く、放送局の高調波とかそういった成分らしいです。
関東では47.7Mhz辺りに強力な信号が受信できる様になったと憶えています。
噂ではTVの映像信号だと聞いていましたが、真相は不明です。
中国の電波と言うことでしたが、当時中国は局が少なかったので不明なままです。
今でもあるのか知りませんが、2エレメントのHB9CVで出てる局が多かったですね。
簡易で良く飛ぶので便利だったようです。
当方は高所に上げた8エレメントを使用しておりましたので、Eスポにはとても苦手でした。
50Mhzは突然開けることもあるので、油断のならないバンドです。
また今の様に局数が減ってしまっては難しいでしょうけど、日没と日の出の間際に地上波が良く飛ぶ時間がありました。
関東からですと名古屋辺りまで延びていました。
是非楽しんでください。
ありがとうございます(^-^)。
50MHzのノイズ、バンド全体に出ていたノイズだったのでこれはメモしておこうと、動画で録画しました。上の名前にリンクを貼っておきましたのでクリックしてみて下さい。(YOUTUBEにジャンプします)
結局、この当日だけ限定のノイズでした。その後もこのノイズがあるのかもしれませんが、自分が無線機に電源を入れてダイヤルを回す時には今のところ出くわしていません。( でもまた再登場するだろうと覚悟していますが )
そうそう、入感したりしなかったりの様子から、僕もこの周波数帯がオープンした時に飛び込んでくるタイプのノイズの可能性が大きいなあと判断することになりました。
というのも日常的に運用中に聞こえることの多いノイズは、少しタイプの違うもののようなので。
ともあれ、新常置場所での50MHzバンド運用がまず第一段階クリアした感じです。はい(^-^)。
そうですそうです。集合住宅の旧常置場所では、かなり手を尽くしてそれなりに実現可能な対策を重ねて対応したのですが、どうも建物内に電波障害を出しそうな状況でしたので、「あきらめました」(^-^)。
他のバンドも十分楽しめていたので、デジタル地上波になってからまたトライして見ようと、一時保留に50MHzバンドでした。
新常置場所の今年、すでに地上デジタル波にもなっていますし、それでは!ということで再スタートとなりました。
でも第一の理由は、とりあえずアース不要のノンラジアル・モービルアンテナを出すだけで運用が可能だったからでした。新常置場所で、アンテナを出してエレメントの長さを調整するだけでOKですから、まず常設アンテナを出して、春過ぎから50MHzバンドの運用をコンスタントに行ったということでした。
第二の理由は、先に「運用をあきらめた」ことでくすぶっていたバンドでしたので、新常置場所ではその反動で喜んで50MHzバンドの運用を楽しもうということです(^-^)。
ただこの周辺は電波の弱い地域になっていてデジタル地上波になったものの各家庭のテレビアンテナには「ブースター」が付いている状況なので、10W運用ながら、これから念入りに電波障害チェックを重ねておこうと思っているところです。( 連続送信になる、CQを出すのは今は行っていません )
50MHzバンドは電波帯も面白く、波長の具合からアンテナもいろいろあって興味深いですよね。当初感じていた50MHzバンドの面白そうなところを、ここ新常置場所ではたっぷり楽しんでみようかなと思っています。(^-^)