それぞれの緊急事態宣言

21日に日本医師会をはじめとする医療関係9団体が異例の会見を行って、医療緊急事態宣言を発した。
確かに感染者が増大して病院はかなりひっ迫しているのはよくわかる。
広島で60代の男性が入院待ちの自宅待機中に急変して15日に亡くなったそうである。糖尿病の基礎疾患があったようだが、一晩で急変するとは、新型コロナはまったく油断がならない。
心配なのは医療体制が手薄になる年末年始の間である。
もし感染したらすぐに診療してもらえるかどうかわからない。検査も待たされるだろうし、入院も待たされるかもしれない。その間に急変して命を落とすかもしれないのだ。
とても不安である。

21日に昔仕事上の付き合いのあった人から10年ぶりぐらいに電話をもらった。25日に来沖するが会えないかという用件だった。東京からである。ちょっと逡巡したが断った。
わたしは今3カ月ほど散髪をしてない。理髪店の方がよっぽど不安のはずだが、誰彼がやってくるところに行く勇気がわかないのだ。それほど自衛に神経質になっているわたしに、会いたいというのか？・・・とまでは言わなかったが、「医療体制が手薄になる年末年始に感染しないように自重したい」と伝えた。

一週間から10日前の行動が感染に関わると言われている。つまり今日22日あたりから感染防止に最大限の注意を払う必要があるのだ。
自己防衛に努めることが自分の命を守ることにつながるし、医療機関への負担をかけないことになる。
飲み会帰りなのだろう。夜中に、大声をあげて通りを歩く若者たちの声が聞こえてくる。
想像力を欠いているのか、みんな緩み切っている。

馬鹿は放っておいて、自分だけは絶対にコロナにかからないという強い意志を持ち、それぞれの「緊急事態宣言」を発して自己防衛に努めるしかないだろう。