「京都・北山丸太」 北山杉の里だより

京都北山丸太生産協同組合のスタッフブログです

岐阜県立森林文化アカデミーの生徒さん 北山杉研修。

2018年08月17日 | 北山杉体験・研修

本日もご訪問下さり、誠にありがとうございます。

先日、岐阜県より岐阜県立森林文化アカデミーの生徒さんが北山杉研修にお越しくださいました。

今回の研修は3時間を超す長丁場。まずは北山丸太の説明DVDを見て頂き、質疑応答へ。かなり細かい質問の連続にレクチャーもヒートアップ。


そして山へ移動してフィールドワーク。さすが皆様の靴が山仕様です。


今回は現役の職人さんに北山杉の手入れ方法を伝授していただきました。





そして、お待ちかねの枝打ちの実演見学。

職人さん一人一人自分で作るの手作りハシゴ。5メートルのハシゴですが、山の傾斜も入れると体感7メートルくらいでしょうか。。。




ハシゴの長さが足らないので、先っぽに乗って作業。。。しかも杉の木がかなり揺れて見ていて怖いです。
実はハシゴが手作りなのは、この揺れに柔軟に対応するためです。ホームセンターなどで売っているアルミハシゴだと頑丈すぎ山では逆に危ないのです。


さらに上に行く必要があるときは『ステップ』という道具を使い上へ上へ登っていくのです。



ハシゴの登り降りを何回も繰り返すと体力が消耗するため、横の木の葉を引っ張り寄せて隣の木に移り作業を続けていきます。

移り渡った杉の木にはハシゴがないので抱きついたままで作業。作業後はまた横の木へ移動。。。を繰り返します。

職人さんの道具を見せて頂き、手入れの行き届いた刃の切れ味に「鏡のように研がれている。。。」と驚かれていました。



次は北山丸太の皮むき作業。職人さんの丁寧な説明のおかげで初めての方でもツルリと皮がむけました。コツって大切だと実感。






そして皮むきが終わった丸太を菩提の滝の砂で磨きます。




磨き終えたら、きれいに水洗いし、仕上げます。


一連の作業を体験して頂いた後は、北山杉発祥の地である中川集落の見学へ。
中川八幡宮境内にある樹齢600年の御神木。北山杉の母樹といわれており、なかなかのパワースポットです。


宗蓮寺近くの樹齢約400年の大台杉を見学。

この日も38度を超す猛暑でしたが、皆様の勉強意欲のおかげで私たちも暑さを忘れた濃厚な3時間の研修でした。

岐阜県立森林文化アカデミーの皆様本当にお疲れさまでした。今後も更なる若手育成に期待させて頂いております。

岐阜県立森林文化アカデミーは濃尾平野の最北端、岐阜県美濃市にあり、森や木に関わる生き方をめざす人のための専門学校です。同校は33ヘクタールの演習林が隣接し広大な敷地の各所に岐阜県産材で作られた木造の施設群が配置され、新たな森林文化を生み出すインキュベーター(孵卵器)として機能されておられます。

岐阜県立森林文化アカデミーのホームページ
https://www.forest.ac.jp/

 

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