「京都・北山丸太」 北山杉の里だより

京都北山丸太生産協同組合のスタッフブログです

2024年度の振り返り~東京建築士会女性委員会様 視察編~「北山杉エクスカーションツアー」が開催されまし」

2025年03月20日 | 北山杉体験・研修

本日もご訪問くださり誠にありがとうございます。

本年度は北山杉利用推進プロジェクトの取組のひとつとして、北山丸太を知ってもらい使ってもらうきっかけづくりとして、東京建築士会女性委員会のみなさまに当京都北山丸太生産協同組合及び京北銘木生産協同組合にお越しいただきました。

ツアーは秋の終わりを感じる2024年11月18日に開催されました。

当日は京都市内では晴れていたものの見学時間の午後は天候が崩れ、名物「北山時雨」がご到着をお迎えいたしました。
「北山時雨(きたやましぐれ)」は京都独特の気象現象で、一気に雨が降ったかと思うとさっと止んで、晴れはじめ、そうかと思ったらまた大雨になるというものです。

京都北山丸太生産協同組合に到着後、まずランチタイム。昼食をとっていただきながら中川地区および北山林業の歴史について、北山丸太についてPRビデオを見ていただきました。

 

今回は建築士様中心の視察ということで、家づくり・モノづくりにはストーリーつくりも必要と、北山杉の物語をご案内しました。

北山杉の魅力はこの中川地区を中心とした「北山杉の里」での「山稼ぎ」(林業)にあります。急峻な山々が連なる北山では平地が少なく、わずかな土地に集落が点在していましたが、農業には向いていませんでした。

厳しい環境と立地で生きるために育て方を工夫し、遺伝子を選び抜き、表面を磨くことで付加価値をつけ、村を繁栄させた北山の先人たちの知恵のストーリーを徒歩で巡りました。

 

➤中川地区巡り
中川小学校バス停前の「京都府の木」に選定された記念碑から見学をスタート。


中川八幡境内にある北山杉の御神木をご覧いただきました。


中川地区にある北山杉の母樹といわれている600年のシロスギのその大きさにも感動していましたが、そのシロスギが無花粉遺伝子をもつ杉ということにも興味を持たれていました。

➤生活者が使う山道を抜けて…

ここからは徒歩で中川地区を散策。大台杉を目指しました。

色づく山肌の美しさを写真におさめようとつい、足も止まります。

 

弱い北山時雨の中、「貴船菊の寺」「花の寺」と呼ばれる宗蓮寺を通りました。

普段は非公開のお寺ですが特別に許可をいただき入らせていただきました。

参加のみなさまからは「庭木としての台杉と紅葉のコラボレーションが大変美しい」「目の前の北山杉の借景にこころが洗われる」とのご感想をいただきました。関東には台杉の庭木を見ることが少ないそうですので、造園アイデアとしても活用したいとの事でした。

 

➤「北山大台杉」に母の強さを…大台杉見学

いよいよ樹齢400年の大台杉に到着。狭小の土地に母樹を作り、その木で何本もの北山杉を育成するその技術と、それを支えぬいている樹齢に感動が集まりました。

女性の集まりなだけに「母としても尊敬する!」との感想が…

母は強し…ですね

➤産地問屋見学

山を下り、今は使用されていない北山杉の倉庫群を見学したあと立ち寄ったのは「山の麺どころ」です。

葉っぱの笑顔がお出迎えでした

ここはかつて「中仁(なかに)商店」という屋号で北山丸太のお商売をされていた産地問屋。中川地区には宿泊施設がなく、昔は北山杉を買い付けに来た業者さんたちは地元の産地問屋に宿泊していました。

そんな中川地区の生活を京都北山の文化遺産と風景の保全に取り組む建築史家で京都芸術大学の本間智希先生に解説していただきました。

散策のあとでお疲れの皆さまに、中川地区で唯一の草餅専門店「北山の里」さんの草餅とお抹茶でおもてなし。北山の味を堪能していただきました。

➤北山丸太ができるまでを体験
続いては丸太磨き体験を行いました。

小雨のため組合の倉庫内での実施でしたが、磨いているとこだわりが出てついつい熱心になってしまうようで、みなさんとても熱心に丁寧に磨き作業をしていました。

そのまま倉庫内の丸太の見学を行いました。

➤京北地区へ

京都北山丸太生産協同組合の見学を終え、次は京北銘木生産協同組合へ移動。
御杣御料地として平安時代から木材を供給してきた京北は北山丸太をはじめ、杉・檜・香木、良母、赤松、名栗、桜、椿などさまざまな種類の木材を扱っています。

丸太のみならず腰板・壁板用製品も開発しており、参加者からは価格や使用事例などの質問を受けました。

さすがに設計士さまのツアー!
新たなプロダクトや住宅などの設計のヒントになったでしょうか?

活用していただけるとうれしいです(ドキドキ)

➤「北山杉」の未来のためのディスカッション

倉庫見学のあとはツアー参加者とコンソーシアムメンバーとの意見交換会。

「北山杉」について気付いた点や新たな活用方法などが話し合われました。

今現場で活躍されている建築士として、また女性ならではの鋭い意見や質問が出ました。

 

短い時間の中でとても有意義な時間でした。
「あらたな形で北山杉を活用してみたい」というご意見もいただき、これから北山杉がどのような形で活用されていくかとても楽しみです。

「また訪れたい」という感想もいただき、是非またゆっくりと北山杉の里をめぐって頂きたいと思います。

 

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2024年度の振り返り~視察編~「日本ウッドデザイン協会様視察ツアー」

2025年03月20日 | 北山杉体験・研修

本日もご訪問下さり誠にありがとうございます。

今年度も多くの方に視察にお越しいただきました。

昨年6月26日27日に開催された一般社団法人日本ウッドデザイン協会様の『木の魅力、京都の深みに触れる2日間』京都視察会で北山杉の里中川をガイドさせていただきました。

1日目に京都大学百周年記念館で行われた講演会及び京都市木材関係者との交流会では京都の木材の取り組みとして、京都市産業観光局農林推進室 林業振興課 木の文化推進担当課長 林達朗氏より北山杉利用推進プロジェクトの御紹介をいただきPR BOOKを配布しました。

京都で木材利用に取り組んでいる魅力あるメンバーを紹介する京都市の林課長

北山杉の魅力が詰まっているPR BOOK。

2日目の27日には、株式会社奥谷組展示資料館見学と京都市茶室見学で京都の木の文化を理解していただきました。

高度な技術と美意識を誇る日本の社寺建築専門の奥谷組。展示資料館にて代表取締役社長の千田真由美氏が社寺建築の技術について解説しました。

国内外の来賓らを受け入れる「正庁の間」の控室として設けられた「茶室」を株式会社千本銘木商会 専務取締役 中川典子氏が解説。北山杉の魅力から茶室に使われている工匠の技、茶の湯のマナーなどを交え茶室の魅力を伝えました。

いよいよ北山杉の里・中川地区の見学。

京都北山杉の里総合ンターにて昼食をとった後、「中川地区の歴史と北山林業」についての座学を行いました。

➤枝打ち実演

続いて枝打ち作業見学です。

北山杉利用推進プロジェクトのメンバーでもある、京北銘木生産協同組合の一瀬章弘理事による枝打ち実演を行いました。

現在、枝打ちを行える熟練の職人は10名程度と後継者不足になっています。 ハシゴを使わずスイスイと木に登る熟練の技に、見学者からは驚きのどよめきが上がりました

今回は低い木での実演でしたが、高い木になると一日中そこで過ごすことになります。

知識として知っていることも実際見学していただくことで、北山林業の成り立ちと現状を感じていただいたと思います。

枝打ち見学を終えて、続いて磨き丸太体験と倉庫の見学を行いました。

➤皮剥き体験

まずは皮むきの体験から!

北山丸太の伐採から磨き作業までの工程を説明しました。

皮剥きの実演。

ひとりひとり体験していただきました。昔は木肌を傷つけないように「へら」で皮むきをしていたので、今回はへらでの皮むき体験。

きれいに皮がむけたときにホッとすると同時に「きれい!」という声があがりました

➤丸太磨き体験
続いて丸太の磨き体験です。
「菩提の滝」で採取した砂で磨きを体験していただきました。

砂で磨くことで光沢の美しい北山丸太が出来あがります。「スクラブ洗顔みたい♪」

この砂が傷つけない絶妙な粒子だそうで…。昔の人の知恵に感心。

本来は秋から冬(9月~11月)にかけて伐採し皮をむき、そのあと一か月の天然乾燥の後、1月から3月に磨きをかけさらに半年以上倉庫内で乾燥させる北山丸太。美しく仕上げる作業における自然環境の条件などの解説をし、このように手をかけて作られる北山丸太の価値がどのように評価されていたかご説明しました。
近年は、機械化が進み専用の高圧の洗浄水圧機で仕上げますが、参加者からは「雪の降る時期にこの作業は厳しそう」と声があがっていました。

➤倉庫内見学
続いて盛り上がったのは展示倉庫内でした。

様々な形の磨き丸太を見学し、丸太の価格の質問や変形の磨き丸太などの用途についての質問がありました。
やはり建築の現場の方々の集まり、今後北山杉の活用方法や価格についてなどのご意見がありました。

組み立て式茶室にも注目が集まりました。

➤中川地区の見学

続いて徒歩で中川地区の見学を行いました。
まずは北山杉が京都府の木に選定された事を記念する石碑の見学からスタートしました。

続いて中川八幡境内にある600年のシロスギの御神木を見学しました。

次に大台杉の見学です。
中尾山 宗蓮寺の横を通り、樹齢400年といわれる大台杉まで歩きました。
山に沿って歩いていくと中川地区の美しい景観が一望でき、凛とした北山杉の姿を楽しんでいただくことができます。

大台杉は「台杉仕立て」という萌芽更新育林技術です。苗不足の解消法として編み出された技術ですが、現在では海外からもサスティナブルな育林技術として注目を集めています。

一社)日本ウッドデザイン協会様では、木を使い、木の良さや価値をデザインの力で再構築することを目的とした新たな時代の価値づくりを「ウッドデザイン」と定義し表彰を行っています。

北山杉の里中川での北山林業の視察を通じ、「台杉仕立て」という世界でたった一つのユニークな「林業のウッドデザイン」を後世に伝えていただくためにぜひ北山丸太を活用していただきたいです。


ご来京ありがとうございました

 

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立命館小学校校外学習2024

2024年10月11日 | 北山杉体験・研修

本日もご訪問下さり誠にありがとうございます。

今年も立命館小学校3年生が校外学習にお越し頂きました。

立命館小学校 過去のブログはこちら

今年もたくさんの子供たちが来てくれました

まずは座学です。

ノート派の子、タブレット派の子 色々です。

引率の先生に伺ったところ、1学年を4つの希望コースに分けたため、

クラス単位とは違い、いつもとは雰囲気がまた異なるとの事でした。

引率の先生のアシストも素晴らしく、講師の舌も滑らかになり、時間も押し気味に

倉庫内見学では実際の製品を見てもらいました。

 

次は枝打ち作業見学です。

雨上がりでいつもの長い木に登るのは危険なので、台杉の枝打ちをさせてもらいました。

丸太砂磨き体験

積極的に丸太に触る子、後ろの方でなかなか丸太に近づけない子、と色々ですが

小さな手に菩提の滝の砂を持っている時点でやる気が見えました

丸太のプールで砂を洗い落とします。

 

制服を汚したお子さんもたくさんおられ、おうちの方は「何をしてきたん?」と思われてるかもしれませんね。

北山杉コースの子供たちはこんな体験をしたんです

「面白かった」と言ってくれたら嬉しいのですが、どうでしょうか

 

製品倉庫内で木工体験、今回は北山杉コースターの木肌はそのままに、角をペーパーで磨いてもらいました。

何でもそのあと学校でレーザ加工されるとか。

どんな風になるのか楽しみです

全ての研修後、質問コーナーがありました。

事前学習で色々質問を考えてくれたようで、たくさんの子供達が手を上げてくれました。

ランチの後は「戦略会議」が始まりました

自発的に子供たちが今後の北山杉PR方法を考えてくれることに。。。

「マスコットキャラクターを作ったら!」との意見が出たり、

課題を設定し、探究活動を行うなんて、高校生レベルですね

ポロっと「ひょうたんから駒」が出ますように

 

来年はどんな子供たちに会えるのか楽しみです

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出張木工教室に行って参りました。

2024年09月20日 | 北山杉体験・研修

本日もご訪問下さり誠にありがとうございます。

「椥辻こども園木工教室」に今年もお呼びいただきました

今回もスゴイ大工さんの手作りキットです。

屋根に北山杉を使用されており、当方からは北山杉など木のお話をさせて頂きました。

出来上がりはこんな風になります。

お屋根が開いて下にも引き出し、何を入れましょうか?

親子で協力して組み立てます。

難しいところは大工さんがお手伝い

大盛況ですね

最後に集合写真、はいチーズ

また来年も呼んでいただけたら幸いです。

椥辻SKIP様のブログに詳しく掲載されています。

 

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北区民北山林業木工体験講座 開催されました。

2024年09月06日 | 北山杉体験・研修

本日もご訪問くださり誠にありがとうございます。

先日、京都北山杉の里総合センターにて

北区役所様主催の北区民対象木工体験講座が開催されました。

北区民の方が親子中心に、たくさんお越しくださいました

北山杉や京都の木のお話やクイズもさせていただきました

北山杉の美しい山林です。こちらは「絞巻き」がしてあります。絞巻きとは人造絞丸太をつくる過程で行う作業です。

少し山を上がったところから撮っています。

地域の山が急斜面だという事がわかりますね。

さて枝打ち職人さんのお仕事拝見

 

北山杉は密植のため、このように木から木へと移ることができるんです。

熟練された職人は作業の時短のために1回1回木から降りないで、このように木から木へ移って枝打ちをします。

身体が軽くないとできない仕事です

 

みんなで、皮むきして~

砂で磨いて~

丸太用のプールでキレイキレイして~

つるつる、すべすべの北山タルキ(小丸太)の完成です

上の葉を切らずにを残している理由は、乾燥が早く進むからです。

さて次は木工体験です。

直角、直角

釘をトントンして~

良い作品が出来たでしょうか?

夏休みの思い出になれば幸いです。

北区役所様、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

 

 

 

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日本ウッドデザイン協会様北山杉視察ツアーを開催(後編)

2024年08月22日 | 北山杉体験・研修

6月26、27日の2日間、一般社団法人日本ウッドデザイン協会(以後JWDA)様主催、「北山杉利用推進プロジェクト※」共催「木の魅力、京都の深みに触れる2日間」視察ツアーが開催され、2日目の27日、北山杉視察会として京都北山杉の里総合センターおよび中川地区の見学会が行われました。

見学会はJWDA会員様32名が参加され、北山杉の歴史と技術継承、現状をご説明したあと、枝打ちの見学や北山丸太の皮むき、磨き体験、そして樹齢600年の北山杉母樹と大台杉の見学をしていただきました。

前編に続き、いよいよ外に出て北山杉を見て体験する視察ツアーの様子をご報告いたします。

■枝打ち見学と磨き丸太体験

まず職人による枝打ち作業を見学していただきました。

枝打ちにつかう道具の説明と手作りのはしごの説明をし、職人の技の実演をしました。

現在、枝打ちを行える熟練の職人は10名程度と後継者不足になっています。
ハシゴを使わず木に登れる熟練の技に、見学者からは驚きのどよめきが上がりました。

続いて、磨き丸太の加工作業の説明を行いました。

北山丸太の特徴は杉皮をきれいに剥き、出てくるその木肌が美しいことにあります。

さらに、光沢を出すための仕上げの磨きには近くの「菩提の滝」で採取したキズが付きにくい特別な砂を研磨剤として使いました。現在は皮をはぐ作業と磨き作業は高圧の水圧機を使っています。
この日は「ヘラ」という道具を用い、実際皮をはぐ体験もしていただきました。

本来は秋から冬(9月~11月)にかけて伐採し皮をはぎ、そのあと一か月の天然乾燥の後1月から3月に磨きをかけ、さらに半年以上倉庫内で乾燥させる工程を説明すると、美しく仕上げるために自然の条件が欠かせないこと、北山丸太がどれだけ厳しい条件でつくられてきたかを理解していただくことができ、高級建材と認識されていることに納得していただくことができました。

その後展示倉庫内の見学を行い、様々な種類の北山丸太が集まっている状況をご覧いただき、建築建材としてだけではなく、プロダクトでの活用の方向性の模索の相談や、価格帯の相談、対応について質問が出ました。

■マザーツリーの見学

次は中川八幡宮内の樹齢600年といわれる北山杉の母樹の見学へ。真っすぐに伸びた北山杉の木々たちの一部はこの遺伝子を継いだ子孫という説明をすると、かわるがわる母樹に触れられていました。

北山杉の古来より続く品種「シロスギ」は挿し木を繰り返してきたからか、小花粉の杉であり、花粉をださない遺伝子が(機能が)北山杉には潜んでいて花粉症には優しいという話題に一同が反応されていました。

杉=花粉症の元凶というイメージもあるため、杉の産地の見学にためらいを覚える現代人も多いという事が分かります。

 ただ、今後環境が代わり、杉の生育が弱り、繁殖力を求めるようになったり、現在のように枝打ちなどがされなくなって放置されていくと、実をつけ花粉の飛散がはじまります。

環境のためにも、北山丸太を積極的に使ってもらい、植え替えていく必要があります。

パワーをもらうために北山杉の母樹に触る参加者も。


■大台杉の見学

最後は、大台杉をご案内しました。

関西方面では庭園や玄関先の庭木としても見られますが、関東近郊から来られた方は知らない方も多い、「台杉仕立て」という育林技術です。

萌芽更新を利用した技術ですが、現在では海外からもサスティナブルな育林技術として注目を集めています。

その大きさにも関心が寄せられますが、この台杉は樹齢450年という事を説明すると「この太い一本の樹から何本もの子どもの木が巣立っていったと思うと、母は強しですね」という参加者からの感想が聞かれました。

北山林業は様々な先人の知恵が林業を支え、北山杉によってこの地域の人々の暮らしが成り立ってきたことを伝えられたのではと思います。

また、この世界でたった一つのユニークな「林業のウッドデザイン」の形は日本人の知恵としても後世に残す財産だということを伝えられたのではと思います。

 

「北山杉は茶室や床の間に使う建材だという認識だった」

「こんなに美しい木があって、こんなに楽しい形もあると知りました」

「とても美しい風景で、これをなくしてはいけないと思いました」

「素材としての価格感や活用方法を聞く手段が出来てよかった」

と様々な感想を聞くことができました。

また、昨年度制作した「京都・北山杉PR BOOK」を持ち帰ってもらうことによって、北山杉の新たな活用方法を検討していただけるのではないかとこの視察会で感じました。

北山杉がもっているストーリーと解決したい課題を共有することで、ウッドデザインの力で

社会課題解決を目指す仲間が現れてくれることを期待します。

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日本ウッドデザイン協会様北山杉視察ツアーを開催(前編)

2024年08月20日 | 北山杉体験・研修

6月26、27日の2日間、一般社団法人日本ウッドデザイン協会(以後JWDA)様主催、「北山杉利用推進プロジェクト※」共催「木の魅力、京都の深みに触れる2日間」視察ツアーが開催され、2日目の27日、北山杉視察会として京都北山杉の里総合センターおよび中川地区の見学会が行われました。

見学会はJWDA会員様32名が参加され、北山杉の歴史と技術継承、現状をご説明したあと、枝打ちの見学や北山丸太の皮むき、磨き体験、そして樹齢600年の北山杉母樹と大台杉の見学をしていただきました。

●北山杉の「川下」「川中」の理解を経て

視察ツアーの1日目は京都大学にて木材についての知見を深めるための講演と京都市の木材の取組の情報提供が行われました。

創業300年の老舗「酢屋」の株式会社千本銘木商会 中川 典子氏から京都の木材利用の現在の紹介や、株式会社torinokoデザイナー小山氏より北山杉を活用したプロダクトの説明、YOSHIHARAGUMI INC. 吉原 雅人氏より建築における北山杉の活用の紹介など、北山杉活用の現状や取組の情報提供が行われました。

YOSHIHARAGUMI INC. (代表 吉原 雅人氏)がデザイン・施工した南青山のセレクトショップ「Shinzone表参道本店」

※北山杉利用推進プロジェクトとは京都府の木でもある「北山杉」の維持・発展のため、2021年8月に京都市と北山杉利用者(株式会社内田洋行、菊地建設株式会社、ナイス株式会社、三井住友信託銀行株式会社)と生産者(京都北山丸太生産協同組合、京北銘木生産協同組合)が京都市:建築物等における北山杉の利用促進協定を締結し、北山杉の利用促進を図る取り組みを進めています。


2日目午前は、社寺建築を専門とする奥谷組の展示資料館をはじめ、日本の歴史的文化財を守る堂宮大工の技術や使用する木材の現状を視察後、昨年6月に一般公開された京都市役所にある茶室を見学されました。

新旧様々な京都建築物に北山杉は欠かせない素材であり、その使用用途や役割、経年美化などについてそれぞれの専門家より説明がありました。

奥谷組の展示資料館

京都市庁舎内の茶室にて

●「川上」の北山杉産地・中川地区 京都北山杉の里総合センターへ

京都市における北山杉活用の歴史や現在の取り組みについて学んでいただいた後、いよいよ中川地区の視察へ移動していただきました。

当組合理事長石川よりごあいさつを兼ね、北山林業の説明をさせていただきました。

続いて、京北銘木生産協同組合  米嶋理事長からご挨拶させていただきました。

まずは、北山杉の歴史と現状についてお話させていただきました。

北山杉の里、中川地区は山が美しく水源豊かで一年通じて気候も良く、杉の成長には適した条件がそろっているものの、急な地形の連続なため、木を大きく太く育てるには不向きという困難があり、先人たちの逆転の発想で杉を細く長く育て、近い都で使ってもらえるものを考えたのではと推測されます。

急斜面の山間の中川地区では農業を営むことも困難で、まさに林業で生計をたてることしかなかった村だったということが数寄屋造りや茶室に欠かせない高級素材・北山杉を生みだしました。

「京都府の木」ともなっている北山杉を多方面に知っていただき、先人が作り守ってきた山を活用し、次世代に継承したい思いを伝えました。

視察の流れとしては

①北山杉の歴史・概要
②枝打ちの見学
③皮むき、丸太磨き体験
④展示倉庫の見学
⑤マザーツリー(最古の北山杉・樹齢約600年)の見学
⑥大台杉(樹齢約450年)の見学

というプログラムを実施しました。

 

●北山杉の特徴と今後の展望

北山杉は真直ぐに育ちその年輪は緻密で、4年ごとに枝打ちをし、皮をむいたその木肌は非常に滑らかで独特の優美な趣きがあります。枝打ちをすることで木肌が締まり、枝打ち痕を包み込んで目が詰まってくることを利用した先人の知恵です。実際見て触れていただくことでその滑らかさは他にはないと感じてもらえます。

 

北山杉には2通りの育成方法があり、1代仕立てと台杉仕立てがあります。

1代仕立てだと1本を育てるために30年から40年かかります。
都(みやこ)に販売する中で、天然木としては模様にデザイン性のある絞りが装飾として注目されたことで、人工的に絞りを作る方法を編み出し、高額で販売したことも、この地域が林業以外で収入がなかったための先人が編み出した商法だったのだと推測します。
手間ひまをかけ、30年超という年月をかけるからこそ、北山杉は高級な建材として重宝されたのだと思います。

今回、お話しさせていただいた内容は、昨年度制作した「京都・北山杉PR BOOK」に掲載されています。

北山杉について、詳しい内容を知りたいどなたでもダウンロードできるようになっています。

https://www.city.kyoto.lg.jp/sankan/page/0000106000.html

「木」そのものを商品とし、銘木を創り上げる技法を活用する北山杉は世界で類を見ない地域一体型商材です。この先人が残してくれた知恵と技術を継ぐ後継者が非常に少ないことは現在の大きな課題です。

また、北山杉利用推進プロジェクトであり、日本ウッドデザイン協会の広報普及啓発部会長 宮川氏より、現在の北山丸太の市場について説明補足があり、北山杉の価値とともに、現在は使いやすく、使用用途についても幅が広くなっていることの説明がありました。

世界でもサスティナブルな林業として注目されており、またモダンなデザインにも活用できるという説明があり、新たな北山杉の可能性をアピールしていただきました。


いよいよ外に出て北山杉の枝打ち見学、皮むき・磨き体験、そして中川集落へ北山台杉の古木を見学に参ります。
続きは後編でお知らせします。

 

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ノートルダム学院小学校へ出張講座に参りました。

2024年08月16日 | 北山杉体験・研修

本日もご訪問下さり誠にありがとうございます。

先日は出張講座に行ってきました。

行先は、ノートルダム学院小学校です。こちらはカトリック系の私立小学校です。

夏休みに入っており、今回対象の5年生は希望制で、臨海合宿に行く子と、北山杉の出張講座を受ける子に分かれたそうです。

昨今の危険な気温上昇により、熱中症の危険性も増したため児童や先生方の身を守るために、1999年から続いた遠泳合宿の歴史にピリオドが打たれたとのこと。(校長先生のブログから)

本当に毎日毎日ニュースで「危険な暑さ、屋外で運動はしないように」と注意喚起されていますものね

長らく海水浴には行っておりませんが、クラゲも早いうちから出るのでしょうか

 

ありがたいことに、北山杉講座は冷房の効いた体育館で行われました

最初は座学で環境問題を含んだ北山杉の話をさせて頂きました。

子どもたち全員が北山杉、北山丸太を知らない

でも~今日の体験講座を受けてくれた子たちは「北山杉を知ってる子」に変身し、将来「北山杉を使いたい人」になる可能性が

「むか~しむかし、北山杉という木があったそうな」という昔話にならないように、当組合はできることからコツコツと頑張ります

 

さて、北山杉のお箸づくり体験です。

お箸づくりは楽しんで頂けましたでしょうか?

校長先生のブログを拝見しますと、こちらの小学校では多岐にわたる体験を授業の中に取り入れておられ、その中の一環として環境学習・体験講座にお呼びいただき、ありがとうございました。

次回は是非とも北山杉の里でお会いしたいものです

お待ちしております

 

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京都府立大学インドネシア交換留学生が北山杉研修。

2024年08月01日 | 北山杉体験・研修

本日もご訪問下さり誠にありがとうございます。

昨年に続いて京都府立大学の学生さんがインドネシアの交換留学生とお越しいただきました。

府立大学のK先生、通訳に来ていただいた元京都大学K先生

毎年学生さんをお連れ下さり誠にありがとうございます。

日本人の学生さんはすでにインドネシアに行かれた、とか。

まさに交換留学ですね。

インドネシアではイスラム教信者が多く女性はスカーフ状のものをかぶっておられます。

「ヒジャブ」と呼ばれるものです。

今回「ヒジャブ」をかぶってないインドネシアの女性はキリスト教信者であるとのこと。

お箸づくり体験中。

日本人とインドネシアの学生さんが自然に交流しておられ、

在学中にこのような経験ができる学生さんは幸せだな、と感じました。




記念撮影 ハイチーズ 

皆さん良い笑顔ですね。とっても楽しんで研修を受けて頂いたようで嬉しい限りです。

 

先生に伺いますと、外国の方は宗教によって食べるものに制約があったり、

同じ宗教でも宗教への取り組み方は人それぞれだとか。

このようなお話を伺いますと自分がいかに無宗教であるかを思い知らされます。

北山杉の里にいても異文化に接することができるとは

又のお越しをお待ちしております

 

 

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タクシー会社様の北山杉研修。

2024年07月28日 | 北山杉体験・研修

本日もご訪問頂き誠にありがとうございます。

今回は地元京都のタクシー会社様のハイヤー部より北山杉の研修にお越しいただきました。

普段はこのような資料は使用しておりませんが、

ハイヤーを運転してこられる運転手さんに北山杉に関する正しい知識を身に付けて頂き、

お客様に正しく紹介して頂きたいとの思いから準備いたしました。

運転手の方々もお客様をご案内される際に、安全な運転はもとより、

地域の特産品など幅広く正しい知識が必要となるため、真剣に聞いてくださいました。

次回はお客様と一緒にお越しくださいませ

 

 

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島根県立農林大学校よりお越しいただきました。

2024年07月16日 | 北山杉体験・研修

本日もご訪問下さり誠にありがとうございます。

先日は島根県立農林大学校より林業科2年生が北山林業地視察研修にお越しになりました。

朝一番から来ていただいたのですが、眠そうな感じもなく( ^ω^)・・・

非常に熱心に質問されていました。





後日担当の先生から視察研修のお礼を書面でお送りいただき、

今回の研修は学生が卒業するにあたり1年余り学んだ経験をもとに興味を持ったテーマを決め、調査を行い報告するもので7月30日に学内で発表会がある、との事でした。

学校を卒業され、立派な林業従事者になられることでしょう。

日本の林業の未来を担う学生の皆さん、期待しています。

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インドよりお越しになりました。

2024年07月11日 | 北山杉体験・研修

本日もご訪問ありがとうございます。

今回はインドより北山杉の里に視察に来られました。


インドのとある州より森林関係の要職に就かれている方々が3回に分かれて視察にいらっしゃるとの事

今回は1回目です。

丸太を磨く様子を観察し、

実際に体験されました。

森林におおわれている日本とインドとは気候や風土が随分と違うようですが。

せっかくお越しいただいたのですから、木材の利用に関し参考になることがあれば幸いです。

 

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タイのカセサート大学の短期交流学生様がお越しになりました。

2024年07月08日 | 北山杉体験・研修

本日もご訪問下さり誠にありがとうございます。

先日は京都大学よりタイのカセサート大学より短期交流学生の皆さんがお越しになりました。

北山杉を頭上運搬している昔の写真などにも興味を持っておられました。

倉庫内では実際の北山丸太を見て頂きます。

どんな感じなのか今回は、実際に丸太を運ぶ貴重な体験をして頂きました。

コツはいるのですが、乾燥した北山丸太は女性でも持てる重さであることがわかりますね。

 

タイの学生さんにも北山杉・北山丸太についての研修は喜んでいただけたようです。

京都大学の先生は昨年に続いて短期交流学生の方々をお連れいただきました。

来年もまたお待ちしております

 

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新人社員研修でお越しいただきました。

2024年06月12日 | 北山杉体験・研修

本日もご訪問下さり誠にありがとうございます。

先日は新人社員研修で北山杉の里にお越しいただきました。

こちらの事業者様は東京・丸の内にある社屋内に本格的なお茶室を設え、海外のお取引先様に日本の伝統文化を感じていただこうとそのお茶室でお茶を点て、おもてなしされているとの事。 
そしてさらにオフィスで働く社員の皆さんにも日常的にこうした空間に身を置いてもらうことで、自分の殻を破り、成長するための気づきを得て欲しいという思いで、オフィス内に本格的なお茶室をつくられたそうです。素晴らしいですね!
そしてもちろん、お茶室には北山丸太(北山杉)が使われていて、今回新人社員研修にお越しいただいたのも、その北山丸太がどこでどのように育ち生産加工されているのかを、実際に見て体験しようという目的との事。大変有難い事です

まずは座学。ぴかぴかの新入社員さん。とても真面目に聞いてくださいました。質問もたくさん( ^ω^)・・・

皮むき体験 この時期に伐る杉は、水分を上げてとても皮がむきやすいです。
実際は夏以降に伐採しますが、特別に体験用として伐採したものを、「へら」という道具を使って皮を剥いていただきました。

荒皮がズルッと剥けて「気持ちいい~」
木肌に傷つけないよう、慎重に皮むきを体験していただきました。

製品倉庫の見学

そして今回の木工体験は「北山杉のテッシュボックスつくり」です。

キットになっていますので釘を打って組み立てます。



釘を打つ時には隣の人と二人一組で

今回新人社員研修という事でしたが、このような体験を通して「協力」「協働」の大切さを感じて頂けたのではないでしょうか?

又上司の方も新人さんもお互いに普段見えない色々な面が見え隠れし

お互いを知る良い研修になったのではないかな、と感じました。

コロナで「新人社員研修」がストップしていた会社もあると思われますが…

如何でしょうか、「北山杉の里 新人社員研修」北山杉の研修・体験はもちろんのこと、

環境学習や伝統文化体験として、新入社員皆さんの心に残る体験となる事を願っております。

北山杉の里総合センターでは、他にも持込バーベキュー、焚火体験、北山大台杉見学ガイドツアー等のメニューが提案できます

 

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まいまい京都 御一行様お越しになりました。

2024年05月31日 | 北山杉体験・研修

本日もご訪問下さり誠にありがとうございます。

さて、先日まいまい京都御一行様がお越しになりました。

ガイドとして当組合の松本がご案内させていただきました。

 

北山杉の里総合センター内で北山杉のご説明

組合の裏山にて実際の北山杉の中で

北山杉枝打ち作業の実演見学

丸太磨き体験

中川八幡宮散策

中川の古民家で昼食

絶景スポット 「北山大台杉」

ノーベル文学賞受賞作家 川端康成「古都」にも出てくる中川集落です。

写真に小さくガードレールが見えますが、この旧道にJRバスが通ります。

中川集落は谷あいの集落で民家と山が非常に近いのと、市街化調整区域で町並みが変わらないのが特徴です。

非公開寺院 宗蓮寺

2016年公開の映画「古都」の撮影場所となりました中川集落内の古民家を特別に見せて頂きました。

JRバスでの移動ですので、皆さん駆け足の「まいまいツアー」となりましたが

後の感想を伺いますと概ね喜んでいただいた様子で、又秋に是非とお声掛け下さいました。

まいまい京都」のお客様は何十回と参加されている方もいらっしゃるという大人気ツアーです。

次回 お客様とお会いできるのを楽しみにしています

 

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