ワタシが子ネコ達を、見かけてから ひと月近く。
子ネコの道は、実は偶然、ワタシのウォーキングコースにありました。
それから数回、夜に その道を歩きましたが、
ワタシはさっぱり、子ネコに遭遇する事が出来ませんでした。
社会人・次女子も、大学生・三女子も、
よく見かけるらしいのですが、ワタシは、さっぱりでした。
「 隠れてるから~、よ~く見たら、おるで~?」なんて、言うのですが・・・
そして、コロナ禍で、やたらと家族が 家に居た 盆休み。
辟易したワタシは、また、夜に一人で ウォーキングに出掛けました。
そして、その夜、ワタシは、久しぶりに子ネコと遭遇しました。
ワタシは、飼うならあいちゃん(先住猫)と、同じ、黒猫がいいな。と、思っていました。
けれど、黒い子猫はその中では 少し大きめでした。
先住猫のあいちゃんの事を考えれば、
子猫は小さければ小さい方ほど、早く馴染んでくれるようです。
見比べてみると、端にいるこの子が一番小さそうだな・・・。
そんな事を考えながら、ワタシは そこにしばらくうずくまっていました。
だけど。。。
ああっっ・・・(;´Д`)・・・ダメだダメだ!!
あかん、あかん!
と、ワタシは、自分に言い聞かせ、しぶしぶ、その場を離れる事にしました。
後ろ髪を引かれる思いで 数メートル進んで、名残惜し気~に 振り向くと・・・
なんと、子ネコ達が 門の隙間から、並んで顔を出しているではありませんか。
愛らしい子ネコ達の行動に、ワタシは、思わず我を忘れて、駆け戻ってしまいました。
可愛い子ネコ達を目の前に、ワタシの「欲しい」気持ちは、どんどん膨らんで行きました。
しかし、さんざん悩んだ挙句、ワタシは ある事に気がつきました。
いくら欲しくたって、いくら選んだって、
その子猫を、捕まえられる可能性は、とても低いのです。
それが証拠に、野良子ネコ達は、ちゃんと、ずっと、ワタシとの間に 一定の距離を保っています。
見た目、2,3カ月~に見えるこのノラ子猫達は、もうずいぶん、すばしっこい事でしょう。
そして、この子達は、知らないお家の敷地内、それも駐車場フェンスの向こう側
と、言う、ワタシの入れない聖域の中にいるのです。
ワタシは、思い切って、一か八かで 子ネコを捕まえてみる事にしました。
チャンスは1回きりの、一発勝負。
失敗したら、彼らは一瞬で、クモの子を散らすように逃げて行く事でしょう。
「もし、今、捕まえられたら、持って帰ろ!」 ( ̄ー ̄)g
ワタシは、そう、覚悟を決めました。
一番小さい子猫は、フェンス越しで1mぐらいの所に居ました。
フェンスがあるので、少し安心しているのかも、しれません。
フェンスの下から手を入れれば、届きそうな距離ですが、
野良の子ネコを 捕まえられたら、それは、もう、キセキ。
それはもう、運命に違いありません。
そんな事を考えながら、ワタシは狙いを定めると、
思い切って、右手をにゅっと、伸ばしました。
・・・なんと言う事でしょう。
ワタシの右手は、子ネコの左の手の先を、掴んでいました。
掴まった子ネコも ビックリしたでしょうが、ワタシも びっくりしました。
ちょっと、可哀想だとは思いましたが、ワタシは、そのまま、
ずるずると子ネコを 駐車場から引きずり出しました。
自分で捕まえたくせに、ワタシはたいそう、うろたえていました。
嬉しい気持ちよりも、困った感情の方が、上回っていました。
しかし、子猫は、意外にも、鳴いたり、暴れたり、噛みついたりせず、
大人しく、ワタシの両手に収まりました。
細くて小さいけれど、ガリガリに痩せているわけではありません。
やはり誰に、ご飯をもらっているのでしょう。
健康状態は、悪くないようです。
ワタシは、久しぶりに子ネコを触った喜びと
意に反して勝ってしまった賭けに、とまどいながら、
暗がりでよく見えなかったその顔を
じっくり見ようと、子猫を 覗き込みました。
子ネコの左目は、黄白色の膿で埋まっていました。
鼻水も出ていました。
ワタシは ギョッとして、びっくりして、、、
それから、色んな心配が、頭の中を駆け巡りました。
まあ、ほとんど、お金の心配でしたが・・・。(^_^;)
最終的に、かかりつけの動物病院の「お盆休み」のお知らせを思い出し、
それを理由に、ワタシは、子猫をもと居た場所へ 戻しました。
突然、知らないおばさんに、兄弟をつかまれて 緊張に包まれていた子ネコ達が、
ホッとした空気になったのが、わかりました。
そして、ワタシはそのままウォーキングに出掛け、そのまま、家に帰りました。
<続く>
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ぐうたら不定期更新ですが、拾うまでの話をダラダラ書こうと思っています。m(_ _)m