その夜、階段の電気を点けると、レイちゃんは さっさとひとりで2階に上がって行った。
もう11時も過ぎていたので、レイちゃんは眠かったのだろう。
2階では、すでに、社会人・次女子が床に就いていた。
ワタシは、下の部屋の戸締りなどを確認して、
しばらくしてから ゆっくりと、2階へ上がった。
すると、レイちゃんが、次女子の枕元に ちんまりと可愛く座っていた。
何してんのかな?と、思った。
ワタシは、声を掛けたが、
レイちゃんは、行儀よくお座りしたまま、ピクリとも動かなかった。
不思議に思いながら、ワタシは、今晩の次女子の行動を思い出してみた。
そして、「え。嘘やろ・・・!?」 と、思った。
なんと、レイちゃんは、次女子の クッキーを待っていた。
(最近、寝る前に2階で、クッキーをもらうのが、習慣になっていた。(^_^;))
しかし、今晩の次女子は、早起きして疲れた、、、と、早々に一人で寝てしまった。
よく覚えていないけれど、その時、レイちゃんは、ダンナちゃんの部屋に居たのかもしれない。
とにかく、この夜 次女子は、
ネコのあいちゃんも、レイちゃんも、2階に連れて行かなかった。
ワタシは、「もー寝てるから、クッキーないで~?」と、何度も言ったけど、
レイちゃんは、その姿勢を崩さなかった。
レイちゃんは、眠ってしまった次女子が、
今にも起き出して、クッキーをポケットから出す事を願っていた。
深い眠りについた次女子の、固く閉じられたその瞼が、
一瞬でも動く瞬間を見逃すまいと、じっと、次女子の顔を、見つめている。
けなげなその姿は、まるで・・・
忠犬ハチ公か、ビクターの犬のようで・・・
ワタシは、思わず、吹き出し、
仕方なく、階下へクッキーを取りに降りた。
いつもありがとうございます。
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嵐の紙芝居、楽しかった~☆ 続き、楽しみです。( ´ ▽`)ノ