ブログを始めてから3ヶ月間は順調だったものの、2ヶ月間のフィリピン出張を機に3ヶ月もの間更新が止まってしまいました。これからは少しずつですが普段感じた事などを書き留めて行きたいと思います。
事務所で仕事をしていると、色々な方からメールが来ます。同じ国際協力業界の方が多いのですが、学校の先生、行政職員の方、フィリピンの友人。この時期に多いのは2月・3月に予定されているワークキャンプに対する資料請求や問い合わせ。最近はこんなメールを目にします。
「資料欲しいんですけど。」
これだけ。名前も何も書いていません。団体の資料かワークキャンプの資料かも分かりません。ここまで酷くなくても「資料欲しいです!どうすればいいですか(^_^)」っていうのは良くあります。思わず、「俺は友達かい!」と突っ込みを入れたくなるものばかり。書いている本人は何も考えてないと思うのですが。
最初の頃は、きちんとお名前を書いてくださいとか返信していたんですがそのうち面倒くさくなってしまっていまは特にリアクションを起こしていません。名前を書くとか、1行ではなく挨拶を書くという最低限の事ができないのかを考えてみました。
上にあるようなメールを分析してみると、いくつかの共通点がありました。
1.携帯電話のメールアドレス
2.表示名がニックネーム
3.件名が書いていない
4.言葉使いが友達調
なんか、最近良くある迷惑メールみたいです。
携帯電話には友達の名前がお互いに登録してあるので、名前を名乗らなくても相手には自分の名前が表示されます。件名を入力する事も稀ですね。それによって1~3は説明できると思いますが、4はどうでしょうか。
若年層の携帯電話の普及。これに尽きると思っています。
良く思い出してみてください。私は今29歳です。携帯電話を初めて持ったのは20歳の時。それでも早いほうでした。それまでは家の電話です。例えば、小学校や中学校の時。好きな子や彼女がいたとして、連絡を取りたい時には家に電話するしかありません。そうすると電話に出るのは、怖いお父さんや愛想の悪いお兄さん、優しいお姉さん。彼女が出るとは限りません。
誰が出ても良い様に、失礼な言葉使いをして家族に嫌われない為に、思いつく最高の敬語・丁寧語を頭に入れてから電話します。これってめちゃくちゃ緊張しますよね。でも今は直接携帯に電話すればそれでおしまい。
こんな経験が今の中学生~大学生にはあまりないのではないでしょうか。電話で緊張して丁寧語・敬語を使う。これって社会の縦関係を知るためにもとっても重要だった気がします。
一つ便利になると、人間が触れ合う場所が一つ減る。これが私の持論ですが、それを再確認した出来事でした。
山梨の国際交流協会からのお知らせで横田さんのNGOを知りました。
この日の記事を読み、物質的に「ない」ことが必ずしも「ない」わけではないのだということを改めて実感しました。
何かを得れば何かを失うのは世の常かもしれませんが、ここで触れられているようなことをはじめとする、よい習慣や伝統は、新しい何かを得ても失わないように心がけたいものだと思います。
私は逆に、NPO法人「ACTION」に電話をしたときの対応に驚きました。
とてもぶっきらぼうで、この人たちが法人?!と感じるほどでした。
ただのアルバイトの人だったのかもしれません。
それでも、こちらは何か力になれないだろうか、という思いから電話をしているのに対し、
「こちらは忙しいのでそんなに1人1人に対応できません」と言われているかのような対応の仕方でした。
確かに携帯電話の普及により、色んなものへ簡単にアクセスでき、簡単に匿名で発言できるようになりました。
でも、決してそれだけが原因ではないと思います。
人への礼儀が、軽んじられているからだと思います。
何か、電話口での対応のヒントにしていただけると幸いです。
差し出がましくすいません。
1月から事務所を商店街の一角に移転し、より地域に根ざした活動を実施していきたいと思っています。
その為には、たとえボランティアの学生であってもきちんと外に対する礼儀や対応をするのは当然だと思います。
私自身の反省ですが、そのあたりの指導がきちんと行き渡っていなかったと思います。
スタッフがいない時にたまたまいた学生に留守番を頼んだりもしていたので、他にも電話での対応がうまく出来ていなかった事もあったと思います。
来週、今年度のボランティアスタッフの研修を実施します。これまで以上にきちんとした対応が出来るようにしていきたいと思いますので、また何かありましたらいつでも事務局までお電話下さい。
コメントを頂かなければ見過ごしていた部分です。ありがとうございました。