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太陽舎は、犬の岳と、猫のミコト とキキ、それに、豊かな山や泉に抱かれて、異次元空間を維持している
神楽の舞がみられていた座敷の畳に、耳を当てて、寝そべってみた
きもちがいい
ふと、
遠くから、
遠くから、微かな音が耳の中に響く
どん、どどどん、どん、どどどん、どん、どどどん
誰が太鼓をたたいているのかしら?
いや、
誰も叩いていない
ああ、そうか、
家が、覚えているんだ
家が、何年も、何年も前に。人が集まって、ここで、早池峰神楽をしたときの、太鼓の音を、家がそれで震えたことを、今も覚えているんだ
そう思った
昔々の家の記憶が聞こえてくる
不思議な場所
レットの部屋という、赤色を基調の部屋の中を覗いたとき、
懐かしい!ひさしぶりです!
の、感激が、胸に沸いた
部屋が私に挨拶してくれたのだ
ああ、ここの床を、棟梁に協力しながら時間をかけて、大工仕事した場所だ
部屋は私を覚えてくれていたのだ
ありがとう、泊まらせてもらうよ
よろしくお願いします
そんなこんなの、太陽舎体感デーはおわり、自宅に戻ると
相変わらずの夫がいた
また、よろしくお願いします
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