愛の種

 
 猫がいる限り アセンションが止まらない
  

太陽舎 5周年記念に向けて パート2

2022-07-01 14:22:00 | 気ままわがままつれづれなるまま
太陽舎  パート2

あいからわず、私はまだ川原の大工の手伝いで大迫にいたときのこと

台所の工事がおわるころ、今度はその奥の部屋の工事もして欲しいと依頼を受けて、作業しはじめていたころのこと

施主の京子さんが、現場に来て、川原と相談しはじめた
そして、目の前にある、奥の部屋に続く入り口の柱があって、このままでは、入り口がせまくなりそうだったので、この柱は削ってほしいと、京子さんが言った

私はドキッとした

川原と目があって、お互い言いたいことは飲み込んだ

施主さんの意向をうけて、二人でまた台所の工事をしていた

川原は、削らないといけない柱のところで、考え込んでいたように見える

きっと、奥に続く部屋の構想でもしているのかな?そう思い、川原のことは気にしないで、自分に課されていた仕事をしていた

なぜなら、その頃にはドライバーを持たされ、得意になって新米大工みたいに仕事をしていたからだ
 
京子夫妻はでかけたようだった

ふと、削るように京子さんに言われていた柱と、川原の間を、たまたま通った時、

バン!!!

と、

何かがいきなり入ってきた

そして、すぐにその場に倒れこんだ

おーっ!!と、嗚咽して大声で泣きはじめた

心の中で葛藤している気持ちが、嗚咽になる

なんで、けずらなければいけないのだ!
今まで、俺はこの姿で、ずうっと、家をささえてきたんだ
この姿でずうっと、ささえてきたのだ!なのに、なんで、けずられなければいけないんだ

一瞬にして、柱の想いが感じ取られ、嗚咽は治らない

悲しさもあるが、泣くのを止めたい気持ちもある

なのに、深い悲しみが、治らない

川原はまだ、柱とにらめっこしている

私に構う暇はないようだ
ならば仕方ない

私は柱に伝えた

ここに、ずうっと、住むことになる夫婦はね、とっても人がいいんだよ

この家を愛してくれる人たちなんだよ

いっとき我慢してくれたら、そのあとは絶対に、家を大事にして、住んでくれる人たちだよ

そう訴えた

そうしたら、すうーっと、それは抜けた

はーっ。と言って私は大きく息を吐くと、また、得意になって、大工仕事を始めた

嗚咽したのを、施主さんたちに、知られなくてよかったな、これは、誰にも言えないな

なーんて考えながら仕事をしはじめた

気づいたら、川原が、柱を削り始めた

悩んでいたようだが、やっと解決したようだ

川原は、どうやら、けずられたくない柱と攻防をつづけていたらしいのだが、私が説得?したものだから、やっと、川原のする仕事を柱が受け入れてくれたようで、抵抗なく柱を削ったようだ

どうやら、私は今日は大きな仕事をしたらしい

きっと、川原もそう思ってくれているに違いない

と、

私は思っていたから、帰りの軽トラで帰るときも、何も言わないで帰宅した

あとで知ったのだが、私のこの、一連の一仕事を、川原は、全く気に留めていなかったらしい

え?
あんなに、大声で泣いていたのも気づかない??

どうやら私は空気らしい

柱が言うことをきいてくれないんだよなー

と、腕組みして、手をこまねいていた川原を救ったのは、眼中になかった私のおかげだと思うんだ

救われたのは柱かな

姿は見えていないけど、影になって今も太陽舎をささえている柱

 太陽舎という家

改築を許し受け入れてくれたから

今では住人である京子夫妻だけでなく、お客さんまでが、大好きになる太陽舎という建物になっている

太陽舎に向かうとき、太陽舎カンバンのある橋を渡り、さらに、庭に入って行くための、小さな橋を渡るとき、

そこは異次元空間だ

岩手に生まれたイヤシロチ 

土地を救ってくれたのは京子夫妻
整えてるのは京子夫妻

いつも幸せでいてくれて
ありがとう
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太陽舎 5周年記念にむけて

2022-07-01 14:18:00 | 気ままわがままつれづれなるまま
太陽舎

大地の母 アマラ京子さんとニキさんが、空気を変えてくれた、岩手県の大迫の土地

京子さんが、岩手に移住して5年だという

そうか、私と川原と京子夫妻との、運命的な出会いは、五年前であったのか

京子さんに出会うまえ、そう、かれこれ五年か6年まえのこと

夢を見た

低い山が近くに見えて、霧が立ち込めていた

夢だけど、意識はあるから、ここはどこだろうな?と考えながら、景色をながめていた

そんなとき、川原が仕事に行くというから、つい、私が、手伝おうか?

そう言った

なぜなら、川原がとてもダルそうにして、元気がないように感じたからだ

あとでわかるのだが、きっとこのころにはすでに、胆嚢がやぶれかけて、機能低下していたころだったのだとおもう

川原の内臓事情はつゆ知らず

なんとなく、手伝った方がいいかな?と、つい、甘やかして言ってしまった

そして川原の仕事用の軽トラの助手席にのり、いざ、はじめての太陽舎の土地へ出向いた

台所の改装だった

施主さんの居ない間の工事であった

大工の仕事を川原がやり始めたから、サポーターとして、奮闘した

奮闘する気満々の私をよそに、川原はなぜか、まだ、ダルそうでいた

お昼になり、弁当を食べ始める私たちだったが、
私がなぜか、具合が悪くなっていて、完食せぬまま、しばらく外の空気を吸っていた

なんだか体もだるいというか、重たい

帰るころに雨が降った

軽トラに乗り込み、太陽舎を出ると、すぐに夢で見た風景と出会った

霧が立ち込める山あいの風景だ

この時思った

夢に出てくるほどに、太陽舎のある大迫と、縁が深くなるということか

一体、大迫に移住してくる人はどんな人なんだろう

なんで私と縁が深くなるのだろう

そんなことを感じながら帰った

帰る途中、ラーメン屋に川原が寄ってくれたのだが、やっぱり私は具合が悪くて、食べれなかった

そんなことが3日ほどは続いたろうか
でも、4日目くらいから、現場にいっても、からだが、慣れたのか楽に動けるようになってきた

川原も同様にやっと軽快な作業ができているように見受けられた

現場に一週間くらいもしたころ、知り合いが、川井に行く途中だから、ついでに弱らせてもらったと、現場に立ち寄ってくれた

岡村さんという方だ

私の親父の友人だ
過去世は、新渡戸稲造だと誰かに言われたと話していたが、なんとなく、納得のいく不思議だ方だ

しばらく現場の様子をみて、これから川井に向かうから、と、岡村さんは言ってたちさった

しかし、あとになってわかったのだが、大迫の現場から帰るとき、とても具合が悪くなったので、川井に行くのを諦めて、帰宅したというのだった

岡村さんが、あの現場は、なにかあるねー、と、感想をいっていた

なるほど

すでに私には慣れていた土地だったが、新参者?には、まだ、手強い場所なのだな

そう思った

私も川原も重たかったのは、3日間くらいだったと思う
川原に聞いてみたこともないけど、きっとそう

こ土地に呼ばれたという人は、かなりの人なんだな、と、私は思った
早池峰の土地の、しかも場がまだ整わないでいるこの土地にすむという人は一体どんな人なのか

そんなことが、頭をよぎるなか、昼間、太陽舎の庭に停めてある軽トラでうたた寝していたら、夢を見たのだ

夢では、太陽舎の入り口で、知らない老人と会話していた

細身の男性だった
きっとこの近所の人なんだな、そんな感じで、田舎の人とはなしをした

老人は言った

ここに、住むには、必要なものがあるんだよなあ

と、首を傾げていった

「人、なんだよなあ」
私????

人、人間性?が必要とな??
不思議におもって、玄関の方に目を向けると、玄関に一人、家の中を覗く、着物姿の女の子がたっていた

短めの着物で、おかっぱ頭をした女の子であった

あとでかおりんが、いっていたのだが、遠野の妖怪たちがどんな人が居るのか様子を見にきているというから、遠野の座敷わらしだったのかな

岩手県の妖怪にしたら、大迫の太陽舎に住み着く人が居るというのは、実にセンセーショナルな出来事のようだ

見えない世界も突き動かす人が来るということなんだな

一体どんな人が、ここに移住しに来るんだろう
そう思った夢であった

あとにしてわかるのだが、太陽舎の元の持ち主は小国さんという、太鼓の名手で、お写真をみたら、若い写真であったが、あ、この人だ!歳をとられた小国さんと夢で、世間話をしたのだな
なーんだ、ご近所の人かと思っていたら、ここの住人さんだったのね

そういえば、川原が台所の窓のそばで、仕事を、していたら、窓の外で、誰か通りながら、

ご苦労様です

と、声をかけてくれたそうな

どうやら先住人の方に労ってもらったようで、ありがたいこと

ある時、夜の7時まで仕事をしたことがあった

台所の天井を工事していたから、川原は、脚立にのっていたときだ

ごめんくださーい

と、玄関から、声がしたので、川原に、誰か来たよ、と、声をかけた

川原は脚立の上から、玄関の方を見るが、また、作業しはじめた

川原が、玄関のお客の対応をしてくれないから、自分が、玄関に行った

だが、おお客さんの、姿が無い

へんだな?

川原が玄関を、時々睨みつけながら、天井の、作業を進めていた

かれこれ10分も経過したころ、川原が、
首をぐったり垂れて

負けた!
という

どうやら、大迫の夜は、夜の住人がいて、夜は静かにしてほしいらしかった

なので、

残念ながら、残業はできない場所だった

そんなこんなで、作業がだいぶ進んだころ

今日は、施主さんが、引っ越しで、大迫に来られる

と、川原がいう

私はドキドキしながら作業していると、一台車が到着した

降りてきた人は

期待を裏切らない、私には見えないけど、でっかいオーラを持っていて、そしてとっても綺麗だったから、すぐに大好きになった

そして真っ赤なでっかいオーラ人のあとに玄関に入ってこられたのは、静かな流れのだんな様

なんとも素敵ではござらぬかっ

神様の采配は完璧なのだな

そう思った瞬間だった

大迫ののち太陽舎となる家が、施主さんを迎え入れた

素直に迎え入れていた

この、人、なら、ここに住めるね

心の中で、夢で話したあの老人に声をかたた

ようこそ、岩手へ
ようこそ、早池峰の土地へ
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